韓国もの、という名のもとに

皆さまこの1ヶ月間どのようにお過ごしでしたでしょうか? アタシはまぁまぁだったかなー大酒飲んで、またタバコを吸い始めた事以外にはね。それはそれ大したことじゃないけどさ。

さて2004年もすでに2カ月過ぎました。アタシはまだ時々、今年が何年だったかわからなくなる。時間は物事を考えるヒマを与えないじゃないねっ。まるでコウルサイ彼女か何かのようにアタシを引きずり回す。時々「うるさい!独りにしてくれ!」って言いたくなる。でもそんなことできる?黙って十字を切るしかないよ。

よしっとグチはこれくらいにして映画について韓国映画とその状況について話すとしよう。ご存知のように(前回のアタシのエッセイを読んだ人たちは)韓国映画は最近とてもブームなわけよ。韓国映画は昨年の全映画収益の53%を占めていてハリウッド映画よりスゴイわけ。さらに今年はもっとイイ。今年の1月だけでも韓国映画は全映画収益の64.5%。現在までに1,000万人が観たという爆発的な興行成績をあげた「シルミ島」に感謝でしょ(韓国の人口はちなみに約4,500万人。)

さらに、「シュリ」のカン・ジェギュ がディレクターした「ブラザーフッド 太極旗」という映画が、2月5日に上映されてから、韓国映画興行成績を支配し続けている。この18日間で今現在のところ、650万人がその映画を観に行っている。今ものスゴク韓国で流行っているわけ。誰もがその映画のことを話題にして、奇跡かなんかのようだよ。皆その映画を観てものスゴク感動して泣いたって言っている。(内容は、2人の兄弟が彼らの意志に反して、朝鮮戦争で戦わなければならなかったって映画)で、あのジャッキー・チェンですら韓国に来て、数日前にその映画を観たってよ。彼もまたメディアに、その映画の途中で泣いたって答えている。なんてイイ奴なんだろぅ・・・。

今のところ、韓国では1,271の映画館があるんだけど、興味深い数字をあげましょう。451館が「ブラザーフッド 太極旗」を上映していて、170館が「シルミ島」を上映、そして204館が「ドン・トラスト・ハー」を、168館が「Mokpo is a Harbor」を現在韓国で上映中。これゼーンブ韓国映画なの。だから、1,271館のうちの78%に当たる993館は、韓国映画を上映している。信じられん、キチガイ沙汰だ。アタシの今までの人生の中で、こんなに韓国映画が支配しているところを見たことがなかった。

興行収入成績は、ほとんど集客率と同じ。第1位はもちろん「ブラザーフッド 太極旗」で、「シルミ島」がそれに続き、「ドン・トラスト・ハー」、「恋愛適齢期」、「Mokpo is a Harbor」となる。トップ・ファイヴの中で、唯一韓国映画でない映画の集客成績は全体のたった7%。そう、結局のところ、韓国で韓国映画がこれほど人気なのは、奇跡なのかもしれない。前回アタシが書いたように、5年前にこんなに韓国映画がヒットするなんて誰も考えなかった。

アタシは、韓国映画がどんどん良くなって、最初にハリウッドもんやフランスや香港映画じゃなくて、韓国映画を観に映画館に行かなきゃならないことがとっても嬉しい。でも、この支配的な状況を心配し始めてもいる。どうしてかって? 1年前ほど頻繁に映画館に行かなくなったから。この2カ月間、あんまり多くの映画に興味がそそられなかった。「シルミ島」、「恋愛適齢期」、「Lost in Translation」を観に映画館に行っただけ。「シルミ島」を観に行ったのは、現実にあった話がベースになっている映画だから興味があったわけ。「恋愛適齢期」は、ダイアン・キートンとジャック・ニコルソンのヌード・シーンがあるからと聞いたから観に行ったし(冗談です)、「Lost in Translation」は、ビル・マーリーが好きだし、メディア情報のイイ情報だけじゃなくて、実際この目で観たくて行った、それにアタシは以前、ソフィア・コッポラも大物なったよなぁーと思っていたし。

その3映画以外、そんなに多くの映画に興味が湧かなかった、だって話題の韓国映画が、ほとんどの映画館を占めていたんだもん。1年以上前に、フランソワ・オゾンの「8人の女たち」を観た。来週ついに、ここでも上映されるんで、とっても嬉しいな。大作でもなく、そんなに話題性もなく、韓国映画でもハリウッドもんでもない映画はこのところ、ここでは、映画館を押さえるのにとても大変だと聞いた。やっとのこと少しの映画館を押さえられても、上映されるのは1週間やそこら。急いで腰をあげてすぐ観に行かなきゃ、上映終了で、もう一生観られなくなるわけね。

全ての韓国映画が大作で人気があるってわけじゃない。本当に少しの韓国映画が、毎年、たくさんの予算をかけて、大作となる。アタシがイヤなのはね、特定の映画が、ただ韓国映画だからといって評判がものスゴク良くて、皆が夢中になること。そりゃ、確かによく出来ていて面白い韓国映画に、皆が超夢中になるのは理解できるけど、ただそれが韓国映画だってことだけで、だからすげぇ映画だってことはないわけよ。わかる? 特に、ハリウッドもんの似たような映画と比べて、そんなにスゴイわけでも違ったもんでもなかった映画の時はね。それに、そんなに予算をかけた大作と言われる映画が、全映画館の半分を占めて欲しくない。この国は、既にじゅうぶん閉鎖的なわけだし、全国上映されている映画や、皆が話題にしている映画を観たくないよ。それって、怖いー。
ケイ、
2004年2月24日
P.S.誰か日本で「The L Word」を観た? 第1回目を観てからというものアタシは、全ての動きを真似ている。カワイイ副コック長のミス・ローラ・パーキンスが大好き、イェー!!!


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