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スクールフェミ
「下駄を履かせる伝統」なんていらない
18.08.09 by 深井恵



世の中、夏休みに入って二週間以上経っているようだが、少なくとも受験生と高校三年生のクラス担任は、夏休みどころではない。かく言う私も、いまの状況は、夏休みに入る前よりもむしろ忙しい。そもそも生徒の夏休みの始まり自体が、一般的な高校よりも一週間近く遅かった。

一週間遅い一学期の終業式。その翌日から夏季補習が始まり、午前中に4時間連続の講座、午後は生徒の進路に関する保護者を交えた三者面談が数件ずつ。三者面談も、保護者の都合に合わせると、こちらの勤務時間外に設定せざるを得ない場合が多々あり、12時間近く職場にいることを余儀なくされる。

その合間に並行して、生徒の履歴書作成・志望理由書作成の指導や、就職・進学のための書類作成を進める。夏休み前よりも過密な仕事量で8月も半ばになろうとしている。そんな教員の働き方を「改革」しようと(?)今年の夏のお盆期間の「学校完全閉庁」が設定された。

この「完全閉庁」、強制的に休みを取らせるやり方だ。一学期の途中に管理職から説明があり、8月13日、14日、15日の三日間は、全職員が有給休暇か夏季休暇を取得して、学校を完全に閉庁すると強引に進められた。休暇の強制取得は許されないこととして、組合でも物申したが、結局のところ、無理矢理三日間、休みを取らされることになった。

私の所属している地方自治体では、公務員の有給休暇は、1月始まりの12月締めで、最大20日取得可能(繰越分を除く)。一年のうちに、いつ何日取得するか、大まかな計画を立てて20日間取得を進めていく。今年も1月の段階で、何月に何日間取得して…と年間有給休暇取得計画を立てていた。

ところが、年度途中に、計画外の有給休暇強制取得が三日分発生。計画的に取得していた者にとっては、いい迷惑である。

今年は三年生のクラス担任をしているため、お盆の三日間は仕事を進めなければ後がきつくなるので、就職・進学のための書類仕事に目処がついた8月後半に夏季休暇を取るつもりでいた。が、その計画は見事に打ち砕かれ、お盆前の日程がタイトになり、超過勤務が助長されることにも繋がった。

お盆明けの超多忙な仕事の状況が判明しているので、休む気分になれない状態で、強制的に休みを取らされる屈辱。来年はぜひ、「年末年始の休暇」と同じような扱いで、年次有給休暇や夏季休暇とは別の休暇扱いにしていただきたい(条例を変えないといけないらしい)。

ところが、このお盆の強制的休暇取得、日本に来日して学校で働いている外国人英語助手(ALT)には、いとも簡単に「特別な休暇」として、通常の有給休暇とは別扱いで、休む権利が付与された(隣県情報)というからビックリだ。英語を話す外国人に媚び、国民の権利は後回し。そして、同じ国民でも、男性は優遇し、女性は冷遇される。

東京医科大学の入試で、女子学生の得点を一律に減点して、男子学生に加点して、女子学生の合格者数を抑えていたのもその一端だ。こな東京医科大学の件、極めて腹立たしいが、特段驚きはしなかった。この国ではそんなことが当たり前にまかり通っているからだ。珍しくも何ともない、よく表に出てきたものだというのが感想だ。海外メディアでも取り上げられたが、海外の方々は、日本の呆れた女性差別に、開いた口が塞がらないだろう。

下駄を履かせて貰って生きてきた男たちが、同じ男たちにまた下駄を履かせる。その「下駄を履かせる場面」に、女性は誰かいたのだろうか。他の医科大学でも男子に下駄を履かせるのが「当たり前」だというから、もうどうしようもない。

高得点をした優秀な学生を減点し、低い点しか取ってない学生に加点する。性別が女か男かというだけで。「優秀な女子が多いと困る」とは全くナンセンス。こんな制度が、医科大学の入試だけにとどまらず、日本社会のあちこちで、幅をきかせている。

職員の採用試験でも同じようなことが行われていたと聞いたことがある。学科試験の得点では女子学生が上位に多くて、得点だけで合否を決めると男子学生が少なくなるから、「競争試験」ではなく、あくまで「選考試験」だということで、男子に加点して男子を多く採用するというやり口。

旧制中学が前身の高校で、男子の合格点と女子の合格点で差をつけ、女子の合格者数を少なく抑えていたという話も同様だ。ある中高一貫校では、入試の点で合否を決めると、女子が多い くなって、高校卒業後の進学先に理系の大学進学者数が少なくなるから、男子と女子と同じ人数を合格させようとした話もあったという。

そんなことをして優秀な女性たちを合格・採用させてこなかったから、いまの日本社会が出来上がった…と思えば、まぁ、納得するしかないか。

海外のように、入学願書や履歴書から、性別記載欄をなくしてしまえばいいのに。東京医科大学のケースを悪いお手本として、「女性差別が伝統」の日本社会を、本気で変えていく転機にしなければ、この国に明るい未来はない。

著者| 具ゆり深井恵打越さく良阿部悠牧野雅子
プロフィール
深井恵
深井恵(ふかい・めぐみ)
九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。