ロストジェネレーション

拝啓、某様…。

某・占い文から抜粋。

「今日は幸運に恵まれますので、日頃の欲望が満たされることになりそうです。あなたがこれまで努力してきたぶんの『見返り』が期待できるでしょう。収入のアップも夢ではありません…」

見返り…是非ください! 特に「性別」も「学歴」も「年齢」も「容姿」も「財産」も「セクシュアル」諸々も問われないで、目の前の人を「人として」尊重できる、まともな同僚と上司と部下がいて、能力と努力で収入がアップできる「まともな職場」と、まともな「世界経済」を、この「10年〜」の見返りに私にください。(いきなりスケールが上がりすぎ…でもないか。)

はぁ〜、「女」とみなされただけで、「かわいい/ブス」と「若い/オバン」や「正社員/パート」で昇進と待遇が違ったり、環境が分断されたり、当たり前のように「想定される」セクシュアルが限定されていたり、当たり前のようにジェンダー格差があったり…周りを見渡したら、そんなのばっかりなんだけど、どうしてかな? 「僕・ジェンダー」記者ちゃん……?それって個人の努力の問題かな。「僕・ジェンダー」記者ちゃぁぁぁん……? 十人十色にしても「上司」千人切りにしても、「背景」にある「スタート・ラインの不平等」を無視して語るな…と毎度、思う。「ジェンダー・バイアス」の「ご都合主義的編集のジェンダー」はわざとなのか記者業界。本当に多いな……そんな記事……。

【ビジネスパーソンの本音】男女どちらが一緒に仕事をしやすいですか?組織ルールに従う男、自分らしさ重視する女

これは日経のだけど、こんなタイトルの記事があるもんな……。特にデータ上の「チンコ上司」に限定して着目しているところが根深いと言うかジェンダー嫉妬深い。それなら、私だったらこう取材する。

【恥の記憶・痛みの記憶は現場で語れず】ナイーブさを隠して「上司」の役割に徹する者と格差・ジェンダー社会の現場の声との乖離。by.nosuma 記者。

ほら〜何か真実に迫れそうでしょっ?(胡散臭い「女子ジェンダー」上司ぽい語り口調。)

どんな「答え」が出てくるかよりも先に、どんな「質問」をするかで、その人の持つ「バイアス」が見えてくる。差別的な質問からは、大抵の場合、それと似た、歪んだデータしか引き出せない。先の結果からだと、「女」と呼ばれる記号に元々、偏見を持つ上司が喜んで、それに「見合った」答えをしてくれるだろう。そして実際、そうなった。質問すると言うことはそれ程、慎重さを必要とする。

さて、先週は突発的に『鼻づまり・セクシュアル』に変異しかかっていましたが、敬愛しているインリン様を見習って気合でいきましょうか。

題して、nosumaが語る「痛い記憶」ワースト3ー!の其の2。(1はvol2.参照ね)

時はバブル崩壊の真っ只中、ある朝、いつものように府内のデザイン学校に地下鉄に乗って登校をしたら、『今日から来なくていい』と言われた。

いきなり痛すぎる…ぜ!でも、残念ながら実話です。個人画廊を経営していた、母親が多重債務になっていたことを、隠していたんです。グーグル的に短めのキーワードでまとめると、その後こう続きます。

多重債務、家と土地と学歴の保障ゼロの生活。超就職氷河期、叩き上げを装った出版業界への就職難。後手に回る消費者金融の規制の中での常軌を逸したヤミ金の取立て。バイト先・派遣先でのイジメ。エトセトラ…。

10年以上も続く、貧乏生活、そして、今。

なんか知らないけど一部のマス・メディアから「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれる年代に分類されていることは、最近知った。「失われた10年、15年」の中を生きてきた年代だからだそうで…「失われた」どころか、初めから「何も」持ってなかった。「機会」を奪われたと言う生々しい記憶は最初こそ、体験として遭ったけど、既に真っ只中の者にとっては、もう既にその感覚こそが「ロスト」していたのだと思う。何にも無いなら何も語ることなんかない……。これ程、人数がいるのに、これ程、誰も語らない/語れない年代もスゴイものがある。

折角、カムアウトしても、言うことが愚痴しかないなら、惨めにしかナラナイ。断片的に聞こえてくる声は「頑張りました/せん」「でも報われません」「学歴があってもなくても就職できません、今も出来ません」「何もありません」「何者にもなっていません」……気が重くなってくる。

でも、不思議なことに今持って、その「声」の中に「怒りを含む怨念」が見えてこない。10年〜15年の間、約1000万人と言われる、私を含む、その年代の「ルサンチマン」はどこに消えたのだろう?

「痛み」の記憶、惨めな「恥」の記憶、そして、今はゼロサム…何にも無いなら何も言えないのかも知れない。だけど、まずそこで「何が」起きたのか、変な記者や統計学者に語らなくても、自分自身に聞いてみることは必用だと思う。知らないことは誰も尋ねたり、慮ったりはしてくれないからね。

私自身のことで語るなら、あの日以来、「小公女」のミンチン先生は、本当は良いやつじゃないのか?と見直したこと。だってさ、セーラが無一文なのに、学業はともかくとして、メードで置いてくれたよね。私なんか、授業中に呼び出されて、皆の視線を浴びながら事務所に行ったら、その場で事務の女性に「もう、来ないでください」と言われたんだよ。トリツクシマもないよ「ロストの時代」を造った大人。


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