先週末のLPCのイベント、楽しかったですねー。いい夜でした。わたしは「フェミに片思い」の澤野さんとお話ししたいと思いながら、声をかけそびれてしまいました。すごく残念(連載も終わっちゃったんですね)。
「いつも読んでますー」と応援してくださったみなさん、ありがとうございました。
ピルの話ってすごく大切ですよね、がんばってください、とLPCのイベントに足を運ぶようなみなさんは応援してくださるんですが、ホントにピルの情報なんて必要とされているんだろうかと思うこの頃。
先日、大学生対象にピルとコンドームに関するアンケートにご協力いただいたのですが、記入時に一番多かった質問はなんだと思います?
「ピルって、飲むんですか?」
飲むんです。膣に入れるんじゃなくって。だから正しくは経口避妊ピルなんですね。あ、そういえば、アンケートとは別に殺精子剤について話してたら、
「殺精子剤って、飲むんですか?」
こちらは入れるんです。膣に。本当にまぎらわしいですね。サンプーンの錠剤を飲んじゃうのはかなり危険だと思うけど、オトコが飲むというなら止めませんけどね。だから、ピルを膣に入れて殺精子剤を飲んでしまうのが、いちばん「ハズレ」です。
学生さんたちの会話って、すごく面白いんですよ。学食に座ったら、同じテーブルの女の子たちが、不妊治療について話していました。ちょうどリプロ関係の講義が終わったばかりで、それを受けていた子が、受けていない子に説明している様子。
「ああでこうでこうなって、排卵誘発剤って、副作用がすごいんだってさ」
「へー、排卵・・・排卵・・・排卵ってなに?」
「排卵? だからさー、月に1回卵子が卵巣から出てくるんだよ」
「それいつ?」
「そりゃあ・・・(考えてる)生理のときじゃん」
「あ、生理のときなんだ」
「生理の血と一緒にさ、卵子もドバっと」
「なるほどねー」
「で、排卵誘発剤がね・・・」
話に割り込むべきか、そのまま聞き流すべきか、こういうときは迷いに迷う。他人の会話を盗み聞きした上に割り込んでいって解説するのは、いかにもおせっかいな上に不気味だもの。だけどこらえきれなくって。
「あの、あの、排卵なんだけど」
「・・・」
「月経周期のさ、真ん中くらいなんだよね。だから生理が終わって1週間とか10日後くらいなんだよ」
「あーーー、そうなんですか」
「ほら、その頃ってさ、いちばん妊娠しやすいから、避妊にはとりわけ気をつけたほうがいいとかって、聞いたことない? 生理のあとは要注意、みたいな」
「(一同)全然ないです」
「・・・気をつけたほうがいいと思うよ。本当に」
「知らなかったです。そういう話って、どこに書いてありますか?」
彼女たちの知識は確かにあやふやだったけど、でも、卵子が「生理の血と一緒に」「ドバっと」流れてくるっていう、その世界観はちょっと楽しそうだった。ドバっと、精子なみに、1回につき数億個の卵子が発射される世界。排卵したんだかしてないんだかわからないような、そんな遠慮がちな態度ではなく、ドバっと存在感を主張するような卵子。
わたしの振りかざす「正しい知識」が本当に正しいのかなんて、実はまるでわからないのだ。だって確認したことないもの。あの経血が卵子のかたまりではないとどうして言えるのか? 誰かが作った教科書を鵜呑みにしているだけなのに、なにを根拠に自信たっぷり、学食で「指導」しているのか? 危険危険。オヤジの作った科学に盲信的なアタシ。
ピルをめぐる政治はわたしの関心事のひとつだけど、「ピルって飲むんだっけ、入れるんだっけ」っていう素朴な反応もかなり楽しかった。そうだよねー、アナルでもなんでも、好きなところに入れればいいんじゃん、っていう気分にもなったりして。
|
|
これより前のコラムを見る▼ |