●怒りの表現

 今週のVOTE。怒りの表現。について。
 あなたは怒りをどのように表現します?

 フェミに出会った時。私は大切なことを教わった。それは「怒る」こと。
 「怒る」を諦めてはいけない。
 あなたが感じているその違和感は、涙を流して諦めることではなく、怒るべきことなのだ、と。「怒る」という「女らしくない」感性を研いでいいのだ、と。

 フェミは私の怒りに「正しさ」を加味してくれた。私は「怒る」という感情を解放した。
 フェミのように怒り、論理的に相手を追いつめ、ギャフンと言わせる快感を味わってみたいとも思った。私は父を選んだ。セックスするチンコを選んだ。街のチンコも時には選んだ。そして、男たちを怒りたおしてはみた。

 しかし・・・今、振り返ってみれば、誰ギャフンとは言わなかった(嗚呼!)。伝わったのは「私が怒っている」という事実だけ。中には、私の怒りに真摯に向かいあおうとしたチンコもいた。それでも、だからといって、怒りが鎮まったわけではない。新しい怒りが、常に私の心の中でわいてくる。

 怒る時、私は自分の正しさに酔う。
 怒る時、私は相手の間違いを探して酔う。
 怒る時、私は少し、頭が痛い。
 怒った後、私は悲しみでいっぱいになる。

 気が付くと、「怒る」という感情をもてあまし気味の自分がいた。しかし、「怒り」をもてあましたフェミなんて、ふにゃけたマンコじゃないだろうか。ねぇ。でもねぇ、チンコファーーーーーーーーック! と怒りをぶつける気力が、最近はどういうわけか、薄れてるのだよね。

 たぶんそれは、近年、私自身が「怒り」を向けられる対象になることが何度かあったことと無関係じゃないと思う。偶然の連続、っていうかなんというか。ずいぶんと人間関係が変わってしまった。そこで気が付いたことがある。「怒り」を向ける人たちは(私も含め)、自分の「正しさ」に夢中であるということ。間違っている相手が「気づく」のを望んでいること。相手の変化を求めるということ。そして最大の悲劇は、怒りでは何も解決できない、ということ。

 大切な人の「怒り」だからこそ、真摯に反応しようとしても。怒りを向けられた私は、どこかで強く反発していた。怒りを向けられたことの悲しさに酔うようなこともあった。怒りという感情は、どんな風に表現しても相手には「正しくは伝わらない」ものだと実感。暴力をふるえばなおのこと。とはいえ冷静に怒りを表現したとしても、「怒り」は「怒り」としてしか伝わらない。また、表現していないつもりでも「怒りの空気」は簡単に伝わる。それは悲しみと共に。

 それでも、私たちは「怒る」ことをやめられない。自分の正しさを証明するかのように、怒り続ける。怒り続けた後に残る感情が、ただただ疲労感ただよう悲しみだったとしても、怒る。それがフェミの宿命か。チンコ社会で生きる女の宿命か。怒らないで生きることができたらよいと思いながらも。怒ることを純粋培養させてきたフェミ魂が休まることはあるのだろうか。怒った後には悲しみがやってくるというのに。

 最近、「許す」、ということについて考えている。またいつか別に書こうと思うけれど、先日私は「父」を「許そう」と決めたのだった。そして同時に、これは大変なことだ、と思った。フェミは許す・許さないという「心の問題」ではなく、「制度」「社会」の問題を取り上げていたのだから。私は「心の問題」で父を怒っていたのではなく、「チンコジェンダー」に居直る父親を怒り、家族制度を憎しみ、父親に気づき変化を求めていたのだから。それでも「許す」と決めたとたん、何が変わったかと言えば・・・私自身なのだった。(父とのことはまた後日に)

 もしかしたら「許す」という行為に、何か答えが隠されているのかもしれない。「許す」という感情をもっと見つめたら、何か「コレだ!」というような答えが見つかるんじゃないだろうか。

 ・・・なぁんてことを、日曜の午後、優しい口調で男嫌いの同居人に話したら、
「最近、あなたが遠い・・・・。ファーーーーックチンコーーーーーーーー! と勢いよく言っていたころのあなたが好きだった・・・・」
 と言われた。憎しみは強いエネルギー、リビドーっちゅうことか。優しい「気づき」はイヤラシサにもなる。まぁ、何事も加減が大切ってことかね。


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[2008/09/24]
男女平等というルール
[2008/09/17]
ワガママなわたし
[2008/09/09]
女の候補者
[2008/09/02]
セックス・アンド・ザ・シティな夜。
[2008/08/26]
ハウスキーパー
[2008/08/20]
オトコジャパン
[2008/08/10]
お久しぶりのご挨拶。
[2008/05/30]
女の罪、男の罪
[2008/05/19]
母としてのわたし
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