●ラブピがAVの舞台に!

週末はただひたすら寝ていた。ほぼ26時間ぶっつづけて寝た。隣で猫もずっと一緒に寝ていた。時々起きて前の日のカレーを食べたり。歯を磨いたり、猫にえさをあげたり少し動く。それからまた寝る。すると猫も一緒に寝室にやってくる。猫ってもっと身勝手な生き物と聞いていたけど? あんたたち、犬学校に通っているの? とふざけながら、また寝ててしまう。時差が、とても辛い。カラダが痛い。こんなのは初めてだ。

そしてあろうことか、私は失禁した。トイレに行く夢をみて、勢いよく放尿した瞬間に、あまりにも生々しい感触にワー!  と声を上げて起きた。布団が塗れた。信じがたい。混乱する。猫を布団の上から追い出して熱湯をかけたり、ファブリーズをシューシューしてみたり。臭くて泣きたくなるけれど、それも夢のように思えて、また寝てしまう。隣でモッコちゃんがぎゃーぎゃー騒いでいる・・・・けれど・・・ごめん・・・。

さて。36才の失禁。自律神経がおかしくなったのか。精神的に追いつめられているのか。ついついそんな風に考えて落ち込んでしまう。友だちに電話して、こんなことになっちゃった・・・とこぼすと、笑ってくれて助かった。「私もあるよー。すっごく疲れていると、あるんだよね。いやー、ビックリしちゃうよねー」 持つべきは、失禁経験ある友だ。悲観的に捉えない。カラダが緩んでいるんだよー、と褒めてくれてさえする。考えてみれば、寝るのに夢中になって、トイレに30時間以上、行っていなかった。ある意味、必然的な失禁・・・と前向きに考えることにした。

さて。寝る前に一本のビデオを観た。(これは失禁と関係ない)

長崎みなみ監督作品「エンジェルキッス3」。レズビアンAVだ。
この作品には、私が少しだけ関わっている。ある日、仕事の打ち合わせで長崎さんがラブピースクラブにいらして下さった。ラブピースクラブのオフィスをとても気に入って下さった長崎さんに、「今度、ラブピースクラブでロケして!」  と図々しくお願いしたのだ。するとなんと! 長崎さんの行動力には脱帽する。それから数日後、「企画通しました!」と連絡があり、あれよあれよという間にロケが行われ、あれよあれよとい間に、ビデオができた。この間、たったの3ケ月。仕事のできる人というのは、長崎さんのようなことを言うのだろう。「あー、あれやりてーなー」と思うことが10年も前から変わらずにただ溜まっていく私のようなマンコは・・・あー!  がんばろー!

ビデオはバイブ屋の楽しそうな女たちの会話で始まる。
「今度の新商品、売れ行きはどう?」
「そうね。まだおとなしいけれど、だんだんあがってくると思うわ。なんていったって素材では文句なしだし、機能的にもいいしね」
「売れるといいわね。私たちが試されているようなものだものね」
「そうねぇ。楽しみね!」
私の机の上で交わされる美しい女優たちの会話・・・ポーとしちゃう・・・実際にはこんな会話がゆっくりなされるほど、ラブピは余裕がない。
「今何時!?」
「あと何件、出るの?!!」
「佐川さんに電話して!」
「あー! コンドームが足りない!」
「欠品商品、なんで記入してないんだよ!」
「ご飯、急いで食べてくる!」
大騒ぎしながら、バタバタ仕事をしているのが現実である。・・・が。ビデオの中は美しい。理想の仕事現場・・・。

舞台は「女性が経営するバイブ屋 ブルーローズ」
セックスで悩むマンコ持ちたちを励まし、マンコの幸せのためバイブを開拓し、そしてマンコ持ちたちで楽しいセックスを繰り広げる・・・。ものすごく美形のFTMというのが登場するのだけれど、これはもしかしたら、「わたしはアンティル」を読んで下さって、アンティルを美化してこうなったのではないか・・・?  とも思う。FTMへのレクチャーを実は長崎さんに頼まれたのだけれど、やはりAV上、美しいマンコを登場させる必要があったのかも。とにかく物語は、「ちょっといい話」のラブピースクラブ感動物語、であった。

何よりも、長崎さんが作品の中でラブピースクラブのバイブをたくさん使って下さっていて、それを、
「これ、ヴァギナティッシュっていうのよ。香りは、マンゴーとヴァニラ、二種類あるの」
と、商品説明をして下さっているのに驚いた。お風呂の中でのエロティックシーンにも、ラブピースクラブの完全防水のバイブが登場し、すごくアップで商品を映してくれて、
「これ、すっごいいいバイブよね」
「ほら、完全防水だから」
「こうやって当てたら・・・」
「あん! 気持ちいい!あんやめて!」
と・・・ある意味、非常にわざとらしい商品説明をして下さる。

何とも、幸せな気持ちになった。
自分たちが作ってきたものが「映像」になって、「フィクション」ではあるけれど「物語になる」ということに、ワクワクした。何よりも、長崎監督が、「女が経営するバイブ屋」をこんな風に暖かく観て下さっているのだ、ということを知り、励まされたのだ。

女のバイブ屋。
いろいろなイメージがあると思う。
ある人は、欲望まみれの世界を想像するかもしれん。
ある人は、ただただひたすら明るい希望を見るかもしれん。
ある人は、暗い欲望をそこに見るかもしれん。
ある人は、優しい愛情を感じるかもしれん。

とかく「セックス」を扱う仕事をしていると、いろんなイメージを押しつけられる。そのイメージの多くは私が発しているもの、というよりは受け手側のセックスのイメージだ。だから誰に何を言われても、私は気にしない体質になってきている。でも。・・・10年間バイブ屋をやってきても、こうやって優しい視線で「バイブ屋」を捉えて励まして下さる長崎さんのような存在は、いるようで、なかなかいない。特に「商売」をしていると、「フェミを利用してお金儲けするだけ」と身も蓋もない言われ方をしたことは一度や二度ではない。
だからなのか。他人にどう思われても気にしなーい、とは思っていたが、長崎さんの優しさがあまりに嬉しくて、泣いた。バイブをきちんと「リスペクト」して下さって、バイブを気持ちよく使って下さったことに感謝。オナニーしたくなるくらい、楽しいビデオだったけれど、オナニーを忘れて、笑いながら、ありがたさにかたじけない気持ちになりながら、ビデオを見終えた。

なんだかビデオの宣伝みたいになってしまったけれど。
すごく良かったですよ。マンコ持ちラブ! な女子はもちろんのこと、バイブフェチなあなたにも。そしてラブピファンの方がいたら、ぜひぜひラブピースクラブのオフィス・ショールーム、すみずみまで出ています。で、私の喜びは・・・・ラブピースクラブのショールームのソファで、友田真希さんが実にいいセックスをしてくれたこと・・・。座るたびに妄想しそうです。


INDEX
[2008/10/01]
愛せない、という罪悪感
[2008/09/24]
男女平等というルール
[2008/09/17]
ワガママなわたし
[2008/09/09]
女の候補者
[2008/09/02]
セックス・アンド・ザ・シティな夜。
[2008/08/26]
ハウスキーパー
[2008/08/20]
オトコジャパン
[2008/08/10]
お久しぶりのご挨拶。
[2008/05/30]
女の罪、男の罪
[2008/05/19]
母としてのわたし
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