最近、一番印象に残ったニュース。ガルーダ航空の墜落事故原因。23人が亡くなったこの事故、原因は機長の操縦ミス。しかもそのミスに気がついた副操縦士が注意をしたところ、逆ギレして口論が始まった。結局機長は自分のミスを正すことなく、そのまま間違った速度で着陸してしまったのだった・・・。
こわい。と思いつつ、私はその操縦席のことを想像する。驚くくらいに良く想像できる。手に取るように二人のケンカが見えちゃう。
だって、これ、日常茶飯事で起きているようなことじゃない? 山手線で起きるケンカの多くって、そういう類のことなんじゃない?
自分が間違っていると気がついていても他人(しかも自分より下のヤツ)に言われると腹立たしい。
そういう人間のチンケな心理が、悲惨な事故につながった。犠牲になった人の気持ちになるとやりきれないが、それでももしかしたらこの世の中の多くの悲惨な事件は、こういうチンケな意地の張り合い(たいてい男の)みたいなものが発端なのかもしれないなぁ、とニュースを聞きながら思う。
先日、樋口恵子さんがテレビで言ってた。
国民投票法とか憲法改正とか、不穏な気配が続くこの日本の情勢をみて・・・
「もう一度負けないと、分からないのかもしれませんね」
ガルーダ航空の機長は死んだのだっけ? 死なないと分からない、人を殺さなくては分からない、とはいえ、何が分かったのかと言えば、それもハッキリ分からない。
私たちの命は、誰かに委ねられていることだけが、なんだかうすぼんやりと分かりながら、樋口さんの言葉があまりにも予言的でゾッとした。
ここ一週間、ずっとカラダの調子が悪い。おまけに重たい生理が重なった。下半身が鉛のように堅く重く痛い。だからほとんどの時間、自分のカラダのことしか考えていない。おまけに少し熱があり、さらにマンコが痒い。免疫という免疫が全て下がりつつあり、カラダの節々に痛みを感じる・・・という状況だったので、都知事選で石原慎太郎がまた勝った、というニュースが流れても、ほとんど動揺しなかった。免疫が下がっている、ということは、感じ方も鈍くなる、ということなのだろうか。つよいなーイシハラ、と平静でいた。読んでないけど、こういうのを「鈍感力」っていうんですか?
一方で、モッコチャンの落ち込みが激しかった。「なんでだよー!! なんで東京都民はこんなにおろかなんだ!」と大きく嘆くモッコチャン。しかたないので、励ましてあげた。「大丈夫だよ。あと四年で終わるんだから!」なんで私が励ましているのか、意味が分からない。
だけど、いったいこの道はどこに続くんだろう。
と腰が痛いまま思う。
自衛隊や米軍をオレの一存で動かせるぜ、みたいなことを、当選早々、石原氏は自慢気に語っていた。さすがに気持ち悪かった。
男の意地や、男の怒りや、男の戦のない世界に生きたい。
国を選べないで愛国心とか言われても、ピンとこない私の利己的な関心としては、ガルーダ航空機長のような男がいっぱいいる世界で、巻き込まれたくない、というこの一点。ほんと、巻き込まれたくないんだよ。威張った男よりも、平和な男の方がいい。威勢のいいやる気のある男よりも、何もできない男の方がまだいい。ケンカを選ばないでいられる自制心こそが、人を巻き込む可能性のある立場の人に必要なものじゃないの?
鈍感になっているカラダでも思う。私は石原のような男が怖いです。