●お久しぶりのご挨拶。


前の更新からだいぶ、あいだがあいてしまいました。
更新は一週間に一度、と自分で決めて、他の人には「締め切り守ってよね!」とかなりキツイ態度で頼んでいるくせに、この二月はほとんどここに書けなくて困った。

秋葉原の事件がきっかけだった。
すごくショックを受けて書けない、なんてかっこいいものではなくて、秋葉原の事件について「世界」という論壇誌で書くことになりそれに集中していたら他のことが書けなくなり、それが終わったら、今度は別の雑誌で"女性誌”を読む仕事がきて、egg から STORY まで、ありとあらゆる女性誌を乗りこなそうとしているうちに、頭の中が情報過多になった。さらにラブピースクラブのセールチラシづくりや、アメリカ出張、サーバーのお引っ越し、ananのセックス特集で商品紹介やバイブの使い方などを説明し・・・、その合間にケータイを壊したり、かぎ束をなくしたりして様々な手続きをこなし・・などなどいろんなことを同時進行で考えたりやったりしているうちに、脳が常に目まぐるしく流動しすぎて、どこか脳の一部がフリーズしたかのように固まった。とっちらかっちゃった、って感じなのである。いったい、私は、何を考える人で、どんな仕事をしている人なのか。振り返ると、様々な「手続き」だけで人生が終わっていくような気分になる。
で、家に帰ってくると、しずかーにしずかーにしずかーに冷たい床にピタリと頬をつけて横たわる。そのまましずかーに1時間くらい目をあけて寝る。こうやって何もしないで静かに床にはりついている時こそが私、なんていう気分を味わっているのは、確実に疲れている証拠。こういう時に創作できる人は凄いと思う。私は、今日はソフトバンクでいやなめにあったから、明日、もろもろ、考えよう・・・今日は自分を癒そう・・・とか。そういう風に毎日をずるずると過ごしてしまうタイプの女のようである。

というわけで、しばらくお休みしていたコラム。心配してくださった読者の方、ありがとうございました。

気が付けば、秋葉の事件からもう2ヶ月もたっている。
犯人の男がケータイに打ち込んでいた、「女に生まれればよかった」という一文がとてもひっかかっていてそれを「世界」には書いた。そして、その一文だけは、忙しかった怒濤の2ヶ月を過ぎた後も、頭のどこかにぺたりと、張り付いているみたいに定期的に思い出す。「女に生まれれば」、あの男は人を殺さなかったのだろうか。「女に生まれれば」、派遣でも、男は絶望しないですんだのだろうか。

そんなことを考えながら、はいっ! またコラムを再開してゆきたいと思います。


INDEX
[2008/11/06]
チェンジ。
[2008/10/01]
愛せない、という罪悪感
[2008/09/24]
男女平等というルール
[2008/09/17]
ワガママなわたし
[2008/09/09]
女の候補者
[2008/09/02]
セックス・アンド・ザ・シティな夜。
[2008/08/26]
ハウスキーパー
[2008/08/20]
オトコジャパン
[2008/08/10]
お久しぶりのご挨拶。
[2008/05/30]
女の罪、男の罪
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