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ローション売ってるよ
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17.05.15 by アンティル



先日行われた「東京レインボープライド」。参加された方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。の前身「東京レズビアン・ゲイ・パレード」の初期の頃からこのパレードに参加してきた私には文化祭のように並ぶお店の多さ、参加者は10万人以上、協賛企業・団体数は190。伊勢丹や資生堂にイギリス大使館にカナダ大使館といった企業や各国の機関も参加する状況にただ驚くばかりでした。昔は寂れた観光地のお土産屋のように軒先でのんびりとお客さんと会話するように、メインステージから一番離れたブースからもステージの様子がよくわかるそんな状況でした。

出店するラブピースクラブの荷物係であったり、店番であったり、ハーネスとディルドの指導員であったり警備員であったりとその役割は様々でしたが、その時代の移り変わりをブースから見てきましたが、まぁ本当に今年はすごかった。私はラブピースクラブの運搬係として参加したのですが、気が付いたら声を張り上げ「レインボーグッズあるよ!本もあるよ!レア本だよ!ローションもあるよ!よってらっしゃい!!」と叫んでおりました。そうせずにいられなくなる程に人もブースも多く、初期の頃にはあまり感じなかった“商売”の臭いがしていました。ビジネスチャンスだLGBTだ!そんな声が聞こえてくるようでした。

それが悪いことだとは思いません。LGBTが市民権を得て生きやすくなるために企業が一役買ってくれるのは心強いです。でもなんかちょっと・・・・。
企業や社会からお墨付きをもらっている、通行手形を発行してもらう役人と旅人のようなそんな上下関係を感じてしまうのは私がひねくれているからでしょうか?パレードは何度見ても感動するのですが、その拠点である代々木公園の店並みを見ても感動仕切れない自分がいました。

先日50代の友人とこんな話しをしていました。
「最近ヨガに行ってるんだけど、近所の人の井戸端会議みたいになってる所で、すごい個人情報チェックが入るの。夫は何してるとか、どこに住んでいるとか。まぁその前に私は夫いないけど、子供はどこの学校出たの?とか。でね私は何も答えないようにしてるんだけど、そしたらうちに息子がいることを誰かが知ったらしく、その息子が“おかま”だって話になってたらしいの。でね、昨日一人の人が近づいてきて、そんな噂になってるから気をつけてって耳打ちされたんだけど、私すごくカッときちゃって、ゲイって言われたからじゃなくて、ゲイは“恥じるべき存在”そんな感じで話しする感じがイヤで、井戸端会議の中心人物に文句いいに行ったのよ。でも全然意味通じなくて、『ゲイだなんて私は言ってないですよ〜』とか言うから、ゲイの何が悪いんですか?!って言い返したら、『だってあれでしょう。エイズの。』って言われて私、もう何から説明するか軽くパニックになったわ」

その話を聞いて、オネエがどんなにTVに溢れてもそれに比例して理解が深まっているわけじゃないんだなぁ〜と驚いてしまいました。その友人の76歳になる母親は、「もしあなたがこの家に(ゲイ)変な趣味の人を連れてきたら私は許さないわよ」と言ったそうです。それはパレードのニュースのTVで見ていて、友人がパレードを街で見かけたという話題から出た話しだったそうです。
そういう友人もバイセクシャル。マツコデラックスが好きな母親に理解してもらえるかもと若干の期待を持った自分に反省したそうです。

LGBTに向けられるヘテロセクシャルの嫌悪の視線って、どこから来てるんでしょう?私にはまったくわかりません。危害を加えられるわけでもない相手に対し、存在すること自体が許せないと思うほど憎みはどこから生まれるでしょう?そもそもその存在を許す許さないという権限をなぜ持った気になれるのでしょう?賑やかなブースの風景を思い出しながら、そんなことを考えているうちに、ある男性のことを思い出しました。

「おまえみたいの人間は自然に逆らってる欠陥人間なんだよ。誰かにやってもらって治してもらえ!」
友人の友人(男)から言われた一言。その目は侮蔑に溢れ、怒りを帯びていました。“女は男のもの、男のものにはならない女は社会にいるべき者でなく反逆者だ。社会(男に)に従え、社会に属せ!”当時はその言葉のばからしさに何とも思わないフリをしていたけれど、今になればわかるこの男の頭の中の構造。

オネエは社会がエンタテイメントとして生み出し許す者。LGBTは社会のためにお金を生み出す記号。昔の記憶がそんな風に読み解いてしまいたくなる気にさせます。
真夏のような暑さの中、社会へのメッセージを発信する某一流企業の余裕ある姿を見ながら、私はいつのまにかさらに必死に声を張り上げていました。

「シリコン性の最高級ローション売ってるよ!」

プロフィール
アンティル
アンティル
ラブローター命のFTM。
数年前「性同一性障害」のことを新聞で読み、「私って、コレかも」と思い、新聞を手に埼玉医大に行くが、「ジェンダー」も「FTM」という言葉も知らず、医者に「もっと勉強してきなさい」と追い返される。「自分のことなのに・・・どうして勉強しなくちゃいけないの?」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、FTMのことを勉強。 二丁目は大好きだったが、「女らしくない」自分の居場所はレズビアン仲間たちの中にもないように感じていた。「性同一性障害」と自認し、子宮摘出手術&ホルモン治療を受ける。
エッセーは「これって本当にあったこと?」 とよく聞かれますが、全て・・・実話です!。2005年〜ぶんか社の「本当にあった笑える話 ピンキー」で、マンガ家坂井恵理さんがマンガ化!