萬田潤子とはいったい何だったのか!? 萬田潤子へ直撃インタビュー!

2010年5月 6日

大人気のうち、惜しまれる声が多々ありながら、とりあえず「書ききった」とおっしゃり一旦連載は終了することになった「三十マンライフ」。あなたはどんな風に三十マンをお読みになりましたか? 萬田潤子さんに三十マンライフを振り返っていただきました。

ヤリマン界の勝間和代

―― 先日最終回を迎えた萬田さんの連載「三十路マンコの品格」は、大変な評判だったようですね。書籍化のオファーもあったと聞きました。

萬田 ありがとうございます。自分が経験したことを書いてきただけなので、反響が大きくて驚きました。

―― 萬田さんは常に10人ほどのオトコをとっかえひっかえしていると書いていらしたので、図書館司書といいながら実はヒマをもてあました有閑主婦なのではと思っていたんです。でも実際には、責任のある仕事を持ち、家庭生活らしきものもあり、そのうえ出会い系。ときには1泊2日で4人ということもあったとか。

萬田 多いときには、仕事前にひとり、仕事帰りにひとり、泊まりでひとり、翌日もうひとり、というペースです。

―― ふつうの人は仕事と家庭を両立させるだけで大変なのに、萬田さんはどうしてそんなことが可能なんでしょう。 

萬田 細切れの時間を使っているだけです。そのうえで、移動の時間をできるだけ短くしたり、早朝の時間帯を利用したり。

―― なんだか「時間と闘うオンナのパワー・ブレックファースト、人脈作りは早朝から」みたいな世界ですね。次の連載は「週刊ダイヤモンド」あたりでいかがですか。

萬田 実は今日もタナカの家に寄ってきたところです。外出ついでに。

―― メールもかなりの本数かと。

萬田 せいぜい1日10本か20本程度ですが、相手とのやりとりの内容が確認できるように、フォルダを作って管理しています。メールを送るのは、電車に乗っているときなどの移動時間に。あとは手帳でスケジュールを調整します。

―― そのムダのない動き。ヤリマン界の勝間和代と呼ばせてください。

萬田 週末に時間が空いているとか、ヒマなときには、不思議とヤリたい気分にならないんです。予定がたてこんでいるときのほうが、ヤル気が高まるというか。

―― 凡人は「平日は忙しいから週末に」「今週は疲れているから来週に」なんて思って先送りしちゃうんです。ところが数日後にはどうでもよくなってしまって、せっかくの勢いを活かしきれない。タイミングって重要だと思います。

萬田 たしかに、タイミングはありますよね。私も仕事に集中しているときにマドモアゼル社長から「あなたのオマンコの奥まで突きたい」なんてメールが来ると、ウザすぎて即削除です。タイミング次第では、しみじみ味わえる文面ですが。

―― ピークの波を調節する方法はありますか。

萬田 私は精神力で、ピークを本番に合わせています。

―― 精神力ですか。今日お話をうかがってみて、萬田さんは香山リカを装った勝間和代だということがよくわかりました(笑)


出会い系と直接交渉

―― 出会い系を利用していて、困ったことや、嫌な思いを経験したことはありませんか?

萬田 自分にとってイタい経験だったのは、革ジャン男のレオンに「一緒にいるときは恋人っぽい雰囲気にしたい」と頼まれたとき。恋人モードになった途端、相手のバカさ加減に耐えられなくなって、彼が何か言うたびに「それ、どういう意味?」「文法、おかしいんじゃない?」ってイライラしてしまって。

―― 萬田さんがレオンにケチをつけ始めた?

萬田 そう、干渉ですね。まるで、オンナをボコボコに殴っておいて「お前のためなんだから」って恋人面するDVオトコのようになってしまいました。

―― ある意味でもっとも恋人っぽい雰囲気。それしてもレオンは、萬田さんに何を期待していたんでしょう。

萬田 ホテルまでの道のりを腕を組みながら歩いて、いちゃいちゃする、みたいな感じじゃないですか。私はセックスのとき以外は、まるで他人のようにしていますから。

―― 離れて歩くんですか。

萬田 「誰ですかこの人、私知りませんよ」みたいな顔して歩きます。マスコミ対策ということで。ちょっと妄想しすぎですか(笑)。

―― 公安にも尾行されているかもしれませんしね(笑)。

萬田 週刊誌ふうに言えば「普段はもの静かな図書館司書、その素顔は三十路を過ぎてから出会い系にハマった中年女」ですから、つい「東電OL事件」の報道を思い出してしまいます。あの事件は、オンナたちの人生からセックスを奪ったといっても過言ではないでしょう。最近では自分でもちょっと意識しすぎだと思うようになって、普通に会話しながら歩いていますが。そのほうが目立たないですしね。

―― 危なかったというような経験は?

萬田 危ないというほどではありませんが、リスクが高まると思うのは、自分が暴走ぎみのときです。たとえば直前に予定がキャンセルになって、誰でもいいからと代わりの相手を探しているようなとき。気持ちやからだに余裕がないときは、「こういうセックスをしたい」という交渉をサボってしまい、結果的に自分の身体が相手の思うように使われてしまいかねません。

―― 焦ると相手に主導権を握られてしまう。これは出会い系に限らず、ヤリマンならばみな心に留めておくべきことですね。

萬田 最近は出会い系ではなく、直接交渉しているんです。

―― どんなところで交渉するんですか?

萬田 飲み会や、勉強会の打ち上げでしょうか。さすがに職場内での交渉は避けています。ごく普通にメアド聞いて、その場で素知らぬ顔をしながら「これからどうですか」「このあと用事ありますか?」と即メールを送る。それだけです。成功する確率は50%くらい。なにぶん急なので、用事があるという理由で断られることが多いですね。他のタイミングで、同じ相手に再度チャレンジしてOKということもあります。

―― 萬田さんは出会い系では「ヤリ逃し率0%」だったそうですが、直接交渉でもかなりの成功率なんですね。でも相手が知り合いとなると、あとでしつこくつきまとわれたりしませんか。

萬田 ヒモっぽい体質の人は避けた方がいいように思います。プライドの高いオトコには腹が立ちますが、プライドすらないオトコというのは、やっかいで危険です。堅い仕事を持っていたり、それなりの立場の人なら、あまりややこしいことにはなりません。

―― ヤリまくっていることもバレない?

萬田 オトコはみんな「自分だけ」って思うんです。まさか私がこんなにいろんな人に声をかけているとは想像もしない。自尊心高すぎです。カンニング竹山並みのブサイクな男でさえ、女性から誘われれば即座にうぬぼれますから!


セックスのために努力は必要か?

―― ヤリまくった女たちの体験記、たとえば斎藤綾子さん、中村うさぎさん、岩井志麻子さんから宇野千代なんかも含めた「ヤリマン文学」の先駆者たちと比べても、萬田さんは異色の存在だと思います。ご自分ではどう思いますか?

萬田 そもそも私は自分がセックスを語ることになるとは思っていなかったので、特に比べてみたことはないんですが…。斎藤綾子さんの『愛より速く』には暴力的なものを感じるし、セックスのために美容整形する中村うさぎさんや、セックスには金や権力が必要だという岩井志麻子さんとも、違うような気がします。セックスってそうまでしないと手に入らないものなの?と思ってしまう。

―― うさぎさんの場合、女性としての自分の価値を確認するためのセックスですよね。気持ちがいいという様子はあまり伝わってきません。

萬田 あと、彼女は身体を改造してどんどん綺麗になっていっていますが、私はなっていません。むしろ逆。どうせ脱ぐなら着飾る必要はないし、シャワーで落ちるなら化粧もいらない。毛も気にしません。

―― むだ毛の処理はしないんですか。

萬田 以前は、T字カミソリを持ち歩いていましたが、今は何もしていません。自分の気持ちよさには関係ないことですから。

―― 男性の視線は気にならない?

萬田 相手が私の毛を見て失望していたとしても、私が申し訳なく思ったり、なぐさめてあげたり、責任を取ってあげる必要はないということです。

―― だんだん萬田さんのすごさがわかってきました。

萬田 私の関心は、相手の体臭とか、手触りとか、自分の心地よさだけに向いているんです。

―― うさぎさんは若いホストとセックスしたとき、相手の反応に深く傷ついたということを書いていますね。無理をして、義理でオバさんとセックスしているのだと気がついて。萬田さんは傷つかないんですか? 傷つくのが怖くて踏み出せないなんてことは?

萬田 ないないない! ありません。相手が落胆したとしても、私は悪くない(笑)

―― すごい!

萬田 もし、断られたり、思うようなセックスでなかったなら、次こそ、と思う。

―― セックスの内容が期待どおりでなくても、次こそ、ですか。

萬田 セックスが終わったら、すぐに次のセックスのことを考えていますから。でも、どんなセックスでも、精一杯やったときにはそれなりの充実感があるんです。メダルは取れなかったけど、自分も持っているものを全部出し切れた、というような。

―― なるほど。萬田さんのマンコはすでにアスリート化して、オリンピアンの域に達しているんですね。

萬田 競技に例えるなら、神業のような技術がなくても、総合点が高ければいいという考え方です。におい点、フェラチオ点、舐め点、挿れ点…とそれぞれ取りこぼしのないよう点を積み重ねていって、トータルで高い点数が出せれば満足です。


「どうでもいい存在」との協働

―― ところで萬田さんは、オトコが好きなんですか、それとも嫌いなんですか?

萬田 好きか嫌いかというより、どうでもいい、という感じです。

―― どうでもいい相手と、そんなに熱心に会いますか。

萬田 どうでもいいと思うからこそ、自分の欲望のままに、都合のままに会えるんです。どうでもよくない相手であれば、相手の状況や都合を考えて、身動きがとれなくなりがちでしょう。どうでもいいと気づいたときに、一緒にやっていけると感じられたんです。ともに役に立ちあえる。利用できる。オトコが「いてもよい」と思える。

―― その意識改革はすごいですね。なんだか急に視界が開けてきました(笑)。「男女共同参画」の考えにはどうにも馴染めなかったのですが、萬田さんの「どうでもいい存在だから一緒にやっていける」には清々しささえ感じます。

萬田 セックスが好きな人であれば、どんな相手でも、一緒にがんばれるという思いがあります。逆に面倒くさいのが、ロマンティック系。「キミはセックスのことばっかりなんだね」とか「こうして一緒にいられるだけでいい」とか言い出す人。まぁ、別に私と相手のどちらが正しいというわけではなくて、それが彼らの楽しみ方で、私の楽しみ方とは違うということなんでしょうけど。

―― セックス以外のコミュニケーションはどうなんですか? 一緒に食事したり。

萬田 めったに食事はしません。私はベッドの中にしか関心がないので。おしゃべりも不要なくらいなんですが、彼らはけっこう語りますね。私は聞き流しているだけですが、彼らはお構いなしにいろいろ話してきて、「萬田さんは聞き上手だね」なんて言われます。ふだん、よほど話を聞いてもらえていないのでしょう。

―― 最後に、この1年半の間ヤリ続けてきて、萬田さん自身に変化はありましたか。

萬田 これだけヤリまくっていれば、まわりから「萬田さん、なんだか雰囲気変わりましたね」とか、「どことなく色気がありますよね」なんて言われてもよさそうなものだけど、そうした反応はまったくありませんでした。

―― 「セックスできれいになる」はずなんですけどね。

萬田 セックスをしただけでは、キレイになれません。キレイになる努力をしたら、キレイになるかもしれないけど。セックスをしただけでは、気持ちよくなれないのと同じです。気持ちよくなる努力をすれば、気持ちよくなれるかもしれない。私の場合、「セックス可能」な範囲はかなり広がってきました。電車のなかでオトコたちを「ヤレる/ヤレない」の目線で見渡すと、今ではたいてい「ヤレる」です。

―― 広がりすぎですよ!

萬田 ああ、あの歯並びガタガタのおじさんに乳首を舐めてもらったら、どんな感じなのかなーって…(恍惚)

―― すごい探究心ですね。

萬田 セックスはひとつとして同じものはないですから。

―― 世界にひとつだけですか(笑)

萬田 こんなに楽しくて、こんなに気持ちいいことをしないのはもったいないと思っています。

―― 本日はありがとうございました。これからもマンコ目線のご報告を楽しみにしています。

(文・よそまん)

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萬田潤子 プロフィール

萬田潤子 マンダ ジュンコ
関東在住36歳既婚 関西出身のナニワ系中年女子 ふだんは、司書として図書館に勤務。三十路も半ばを過ぎてからの“出会い系”デビュー、 その後、現在まで1年あまりにわたる充実した性生活を謳歌中。

マンコの、マンコによる、マンコのためのセックスを“出会い系”において追求する日々。出会い系はリスキー? それとも快楽の新境地? マンコで感じて考えた中年女子のセックス体験記。


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