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対保守速報、控訴審判決「もう、あなたも黙らなくていいよ」
18.07.12 by 李信恵



皆様お久しぶりです。つい先日の6月28日、「保守速報」との裁判の控訴審判決が言い渡された。大阪高裁(江口とし子裁判長)は損害賠償200万円を命じる地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却。つまり、今回も無事に勝つことが出来た。これもひとえに、支援して下さったみんな、事務局、代理人の大杉光子オンニと上瀧浩子オンニのおかげだと思っている。地裁判決をさらに深めた判決で、とても嬉しい。

「保守速報」とは、匿名掲示板「2ちゃんねる」の投稿などをまとめたブログニュース。私は「保守速報」に掲載された差別的な表現で精神的苦痛を受けたとして、2014年8月18日に大阪地裁へ提訴した。ヘイトスピーチを巡って個人が賠償請求する訴訟としては初めてだったと聞いた。

「保守速報」と同時に提訴した、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」と元会長の桜井誠氏との裁判(2017年11月30日に最高裁が上告を棄却し、私の勝訴が確定)もそうだけど、直接ヘイトスピーチの被害を受けてから5年以上、提訴してからは4年近くの年月が過ぎた。不安になった日もあったけど、みんながいたからこの日を迎えることが出来た。

「保守速報」は、これまで私についての記事を作成する際に、2ちゃんねるの中でも、えげつない差別用語や誹謗中傷を抽出してまとめてきた。「チョン」「ゴキブリ、蛆虫」「日本から出て行け」など、どんな言葉であれ、傷つくことには変わりないけど。女性と云う属性についても、ひどい言葉が並んだ。

例えば、「雌チョン」「クソアマ」「ババア」「更年期障害」「ブス」「ブサイク」「醜い」(自分で改めて書いていても嫌になる)などの表現や、醜く書かれた似顔絵など。笑い飛ばせば「効いてない」とエスカレートするし、泣けば「もっとやれ」となる。感情を殺すしかないのかなと思ったけど、黙らされるのは嫌だ。

提訴するにあたって、それらの文言を繰り返し読んで確認することも辛かったけど、相手方は「女性であることを理由に差別したわけではない」「侮辱的表現としては、社会通念上(許される?)限度に留まる」と主張した。ふざけるな、と思った。何度心がえぐられるようだった。

しかし、これらの文言について、裁判長は判決文で「女性又は高齢の女性に対する侮蔑的表現」「被控訴人が中年以降の年代の女性であることに対する揶揄的表現」「被控訴人が女性であることに着目してその容姿を貶める表現」であるとし、「このような用語を使用されて、自己に対する客観的、中立的な表現であると受け止める女性がいるとはおよそ考えられない」と述べた。

簡単に云えば、「女性がブスとかババアって云われて、平気なわけないでしょ?」みたいな感じかな。女性の裁判長だったからかどうかは分からないけれど、私が受けた痛みをきっちりと理解し、相手方の主張を全面的に退けてくれたことが、ただただ嬉しかった。素晴らしい判決文、全文はこちらから

私は講演会などで「差別をなくすためには、人権教育などのワクチンが必要」という話をしているが、この裁判の判決もそのワクチンのひとつになればと願っている。私が提訴した2つの裁判は、ともに「民族差別」と「女性差別」が重なった「複合差別」という判決が下された。今回では、どういう文言が女性差別に当たるのかについても、丁寧に記されていた。小さな勝利ではあるけれど、この勝利がだれかの痛みを癒すものや、この社会に暮らす女性やマイノリティたちの未来への光になればいいな、と思う。

そして、これらの裁判の闘いを記録した「#黙らない女たち」が、8月の半ばに出版される予定。代理人の一人である上瀧浩子オンニとの共著で「複合差別」についても詳しく書いているので、みんな読んでね。
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ta/0969.html

相手方が上告したので、次は最高裁。順調に行けば秋の終わりか冬の初めには、この裁判の全てが終わると思う。ちょっとはのんびりしたいなあと思うけど、なんだかそんな暇はなさそう。裁判が終わっても、この社会にまだまだ差別は残っている。さまざまな問題について、これからも発信していくつもりだ。私はこれからもずっと、黙らない。そして、これまで沈黙を強いられてきた多くの女性やマイノリティに「もう、あなたも黙らなくていいよ」と伝えたい。いつかあなたの声を聞かせて。

プロフィール
李信恵
李信恵
1971年生まれ。大阪府東大阪市出身の在日2.5世。フリーライター。
「2014年やよりジャーナリスト賞」受賞。
2015年1月、影書房から初の著作「#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル」発刊。