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「こたえてちょ〜だい」、このタイトルでわからなければ、「ど〜なってるの?」と
いえば、たいていの人が「ああ! あれね!」と納得するだろう。古くは小倉智昭と中
村江里子、現在は河合・バカ・俊一と菊間アナが司会を務めている(あたしは吉田照
美と石塚英彦時代が一番おさまりがよいと思ってたのに、あっというまに打ち切られ
た。なぜだ)。司会者は変われど、番組内容はここ十年変わらない。テーマ別に一般
の視聴者から寄せられた投稿を元に作った再現フィルムを見せるというもの。くだら
ないのだが、ついつい見てしまう人、多いんじゃないだろうか。もちろんあたしもそ
の一人である。
とはいえ、あたしは、「不登校」「突然死」などの重いテーマ、または感動ものの時
は、なるべく見ないようにしている。ここで何度も書いているように、こういったテー
マをバラエティで扱うときの、ある種の胡散臭さが嫌いだからだ。それなのに先日、
ついうっかり「不登校」を見てしまったことがあった。テレビを付けたらたまたまフ
ジテレビになっていたのだ。テレビには、不登校で、引きこもり状態の中学生女子が
映っている。顔にはモザイクがかかっている。彼女の家に、不登校児を更正させるプ
ロ。とかいうオヤジが訪ねる。見た目、チンピラ。オヤジなのに変な金髪。長髪を後
ろで束ねている。汚い無精ヒゲ。肌は浅黒い。デブ。偉そうな態度。でも、子どもに
はあくまで低姿勢に、フレンドリーに接する(と、本人が思いこんでいるだけで、あ
たしには偉そうにしか見えない)。
不登校児の家は共働き。母親は仕事を辞めようか悩んでいる。母親が子どもに、「お
母さん、仕事やめて欲しい?」と聞くと、「やめなくていい」と、答えるという。オ
ヤジは、母親に言う。「それは彼女の本音ではない。彼女はさみしがりやなのだ」と。
そして、彼女を更正させるためには、母親が仕事を辞めなければいけない。と、断言
する。彼はスタジオで弁解する。「これはあくまで、この家庭での解決法で、私はす
べての家の母親が仕事を持ってはいけないと言ってるわけではない」
ああ。ネタにもしにくい、突っ込む価値もない、こんな番組を見てしまった自分が憎
い。最近はテレビ欄を見れば、「ネタになる・ならない」くらいの区別は付くように
なってたのに。地雷を踏んでしまったような気分。
さて、そんなあたしが仕事中に、つい見てしまうテーマは、「スピード離婚」「お隣
事件簿」「超神経質夫」など、視聴者ののぞき願望を満足させてくれる、くだらな〜
いやつだ。それでも、まあ、ゲストが井筒和幸や安岡力也だったりすると、司会の河
合とのWバカっぷりに、いらついたりはするのだが。
こういった「のぞきネタ」とも言うべきジャンルの中で、最近あたしが注目している
のが、「ウソのような二重生活」というヤツだ。投稿者の主婦が、夫以外の男と浮気
していて、自分の家庭も維持しつつ、浮気相手との生活も楽しんでいる。というのが
たいていのパターン。(「浮気」という語はあまり好きではないが、文中、話をわか
りやすくするためにとりあえず使用します)
これは結構視聴率も良いらしく、シリーズ化されていて、割と頻繁に見ることができ
る。先日放送された二重生活はこんなものだった。投稿者の夫は、実の兄と工務店を
経営していて、兄とは交代制で働いている。投稿者の浮気相手は、この、夫の兄なの
だ(兄は独身らしい)。朝、夫の朝ご飯を作り、一緒に食べ、夫を仕事に送り出す。
すると、兄が弟の家にやってくる。彼女は、昼間は兄と過ごす。お昼ご飯を作り、一
緒に食べる。夕食も共にする。そして、兄は仕事に向かう。何も知らない(?)夫が
帰ってくる。夜は夫と就寝。
別のエピソードもたいてい同じ。夫には深夜のパートに出ているとウソをつき、夜、
浮気相手の家に向かう妻。夫の夕食はテーブルに置いてきている。夕食を作るついで
に、浮気相手の弁当も作る。自分の夕食は浮気相手の家で作り、彼と一緒に食べる。
そして彼と共に眠る。朝、自分の家に帰ると、夫はすでに仕事に出ている・・。
あたしは井筒和幸ではないから、「妻の不貞」をなじったりしない。でも、妻達も、
男のように堂々と浮気をするようになったのだなあ。と、手放しで喜ぶこともできな
い。
内舘牧子脚本のドラマ、「週末婚スペシャル」で、こんなエピソードがあった。主人
公、永作博美は、自分も仕事に打ち込むため、夫(中村トオル)の転勤には付いて行
かず、週末だけ夫と会うという、「週末婚」を続けていた。しかし、夫は単身赴任先
のド田舎の女(管野美穂)と、「本気」ともいえる「浮気」をしてしまう。それを知っ
た永作は管野に詰め寄る。「どうやって、夫をたらしこんだの?」管野は答える。
(ちょっとなまって読んでね)「飯と、体です」。
めしとからだ! すごい名言だわっ! 放送当時、テレビの前で小躍りしたのを思い
出す(現在「週末婚」再放送中だけど、この「週末婚スペシャル」も、ちゃんと放送
して欲しい)。あたしは、飯と体で引っかかるような男はごめんだけど、たしかに、
たいていの男は、「飯と体」で簡単に、引っかかるのである。21世紀の今でも。
(しかし、内舘脚本には、主人公の夫が純朴な田舎娘と浮気をするというパターンが
多い。秋田出身の内舘さん、まさか、自分が・その・・男好きするキャラクターだと・
・言いたいわけでは・・←秋田県の人、悪気はないのよ。内舘脚本の「田舎」は、時
代を飛び越えてるから。)
「二重生活」、確かに燃えるだろうね。「ああっ!もうすぐ夫が帰って来ちゃうわ・・
」なんてロマンポルノばりのセリフを言いながらセックスしたら、そりゃもう、濡れ
濡れだろうよ。あたしは、他人がどんな生活をしてようと、あたしがとやかく言う資
格はないと思っている。それをあたしに強要したり、正しいことのように説教しなけ
れば、の話ではあるが。でもさ〜! 二重生活妻たちよ! それでいいのか? あん
たらは夫の不満を口にするけど、浮気相手だって、同じよ〜な、「だめんず(by倉
田真由美)」だよ! 飯を作らなかったら、彼はセックスしてくれないかもと、考え
たことはないのか? なんで弁当まで作っちゃうんだよ! 目を覚ませ!
スタジオにファックスが届く。『私は以前、二重生活をしていましたが、今は浮気相
手と別れ、夫と元通りの生活をしています。ある日、浮気相手の息子から、電話が来
ました。彼の妻が死んでしまい、今は父子二人で暮らしているらしいのです。電話口
で、子どもが言います。「おばちゃん、ご飯、作って下さいっ!」。私はどうしたら
いいのでしょうか・・?』
ゲストの小沢遼子がスタジオでどなる。「コンビニに行けっ! デパ地下に行けっ!」
その通り! 小沢遼子のおかげで少しすっきりしたのではあるが、悲しい。ただただ
悲しい。あなたの人生はあなたのものだけど、「飯と体」だけの生活なんて、男の都
合で簡単に左右されてしまうのだよ。やるせない気持ちのまま、フジテレビを見続け
ていたら、あたしの心のオアシス、「ペット百科」が、いつのまにか子育て番組に変
わっていた。悲しい。
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