第19回 「別れてもチュキな人」ネタにすると思ったでしょ?



「進ぬ!電波少年」の後番組として、日曜夜10時半から放送中のこの番組。司会は 草野仁と、中居正広。理由あって会わなくなってしまったけれど、今でも心残りがあ る恋人、友人、バンド仲間等に、自分の気持ちを伝えるという、素人参加型バラエテ ィー。

テーマもさることながら、司会がこの二人ってんで、「絶対ネタになる!」という確 信の元に、番組開始時から欠かさず見てきました。しょっぱなから突っ込もうと思え ばできたのだが、なんとなく決め手に欠けていた「別チュキ」(笑)。しかし今週!  ついに来ました! いいネタが!

最初の相談者は17才の女子高生。髪を金髪に染め、ミニスカートにロングブーツ。 といういかにも「イマドキ」な女の子。彼女の話はこうです。

前彼は、友人の知り合いで、彼女は友人から彼の写真を見せてもらったとたん一目惚 れ。まずはメールでアプローチ。「○○くんは、どんな女の子が好きなんですか?」 という問いに対し、彼の返事は「チャラチャラしてなくて、清楚な女の子。女優で言 うと、矢田亜希子。」というもの。彼女は彼のタイプとは正反対だったのだ。しかし、 まだ彼が自分の姿を見ていないのをいいことに、彼女は髪を染め変え、ガングロも美 白化粧品で白く戻し、清楚な洋服で、彼との初デートに挑んだ。まんまと彼女と彼は 付き合うことになったのだが、ずっと本当の自分を押さえることもできず、デートの 日以外は、夜遊びも普段通り続けていた。そんなある日、彼は彼女宛のメールを勝手 に読んでしまう(おいおい・・)。それは男友達からのメールで、「昨日のカラオケ 楽しかった。また行こうな!」という内容だったからさあ大変。彼は激怒し、「チャ ラい女は嫌いだって言ったろ!」と、彼女に別れを告げたのだった・・。

彼女は草野と中居に、「もう絶対チャラチャラしないから、彼とよりを戻したい」と 訴える。「お前男の臭いがプンプンする!」と、彼女に向かって言い放つ中居。彼女 は笑いながら、「そんなことないよ〜」と、返す。中居が、「じゃあ、携帯の男友達 の番号、全部消すか?」と聞くと、「消す!」と、断言する。スタジオに現れる彼。 しかし、泣きながら彼に「悪いところは全部直すから・・」と言う彼女に、彼は「真 剣さが伝わらない」と拒む。実は、彼は控え室で、スタジオで話す彼女の様子を見て いたのだ。

なんだよそれ〜〜!!! 司会の二人は、理不尽な要求をする彼を責めない。「チャ ラチャラする彼女」に、反省を促すばかりだ。なんで男友達も認めないの?(しかし、 「チャラチャラ」って何?) ヤングはコンサバなものと相場が決まっているが、し かし、未だにこんな男が「モテ男」としてのさばってるんだねえ・・。彼女も彼女だ けどさ。今時女に「清楚さ」求める男なんて、バカに決まってるじゃん。まあ、彼女 は彼の顔が好きだったみたいだから、それでも良かったのかもしれないけど・・・。

次の相談者は、26才のブサイクな男(イラスト参照)。しゃべり方もキモイ。しか し、彼は自信満々だ。中居にすら突っ込まれるダサい服も「完璧」と言い張る。彼も また、別れた彼女とよりを戻したいと言う。

彼は、自分にとても自信があるので、彼女と付き合っていた当時、彼女にどんなわが ままを言っても、許されると思っていた。明け方の4時に彼女に電話をかけ、「スパ ゲティが食べたくなったから、作ってもってこいよ」と命令をするなんてことはしば しば。彼女は自転車で30分の道のりをスパゲティを持ってやってきたと言う(麺が のびてまずいと思うのだが。しかし、他人に飯を作ってもらって当然と思っているタ イプは、味オンチ率高し)。彼はある日、彼女にこんな事を言う。「お前、絶対俺と 結婚した方がいいよ」「えっ? 急に言われてもわかんないよ」と言う彼女に、彼は 「だってお前、オレ以上の男には出会えないよ。そうだ! お前、他の男と付き合っ てこいよ。そうすればオレの良さがわかるから。今から一年後、またこの喫茶店で会 おうぜ。」そして、一年後。彼は同じ喫茶店で彼女を待っていたが、いつまで経って も彼女は来なかった・・・。

彼は、なぜ彼女が来なかったのか、わからないので、理由を聞きたいらしい。しかし、 彼女はスタジオにも現れなかった。代わりに届いた手紙を、草野が読み上げる。「今 は別の人と付き合って幸せに暮らしています。あなたと付き合っていた頃のことはで きるだけ思い出したくない。あのころの自分が今では全く理解できません。あなたと のことはもう私の中では完全に終わっていることです。お元気で。さようなら。」

納得がいかない彼は、控え室でも荒れる。「今の時点で彼女しかいないもんオレには!  明日からどうやって生きてくかわかんない。なんで分かろうとしてくんないんだろ う」そんな彼を見かねて、司会の二人が控え室までやってくる。中居は言う。「一年 でも二年でもくよくよすればいーじゃん。」続けてなんだかもっともらしい事を言っ た後の中居の最後の言葉は、「男なんだからくよくよすんな!」だった・・。数分前 の自分の発言を忘れるバカ、中居。しかし、草野仁はそれどころの話ではない。サイ アクだ。

「仕事も、家庭生活も、恋愛も、基本は相手に対して全力投球することだと思うんで す。もし彼女に全力で接していれば違う結末になっていたはず。あなたはある意味、 相手に手抜きをしていた。自分の真心をもって接していれば成功しますよ。」

理解のあるオヤジぶってんじゃねーよ! 草野のこの言葉は、ストーカータイプの人 間に、一番言ってはいけない種類のものだ。この相談者は、どう見てもストーカーっ ぽい感じだった。何しろ、彼女と別れたのは3年も前だというのだから。素人参加番 組の多くがそうであるように、この「別チュキ」も、ヤラセである可能性を否定でき ない(「恋のバカヤロー!」よりはリアルだけど)。しかし、草野の言ったようなこ とを、公共の電波で流しちゃいけない。草野仁タイプの芸能人がもっともらしく発言 すると、本気にする視聴者、絶対いるから。

こっちが好きでも、相手がイヤだって言ったら、無理なの! どっちかが別れたいって言ったら、別れなきゃダメなの! 結婚制度に囲われていても、愛は永遠じゃないの! 「いつか」なんてものにすがってる間に、現実を見ろ!

草野仁が言うべきだった言葉はただ一つ。「あきらめなさい」

しかし、マツコ・デラックスの本の中にあった、「マッチョはアソコが小さい人が多 いのよ。しかもすごい確率で小さいの。」という一文を読んでから、草野仁を見るた び、つい「草野仁のチンコは小さい」と思ってしまうあたしである(仁ちゃんはスー ツに隠した無駄な筋肉をお持ちなのよ。ご存じでない方のために。一応)。

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