第21回 「久本雅美VS芸能界美女 恋愛体験告白スペシャル」



女性芸能人が女性の本音を暴露! ・・こういう系のバラエティー、実は苦手なんである。たいていいつも同じメンツのバラエティー担当女芸能人がつまらな いトークを繰り広げ、締めにおばさん芸能人がまたつまんない「常識」を言っておしまい。この番組もそうだと思っていた。ところが!ことのほか面白かった のだ。

司会はタイトルにもあるように久本雅美。脇にはマナカナ。ゲストは(つまんないほうから)、増田恵子、高田万由子、山瀬まみ、安藤和津、叶美香、神田う の、小川菜摘、田嶋陽子、磯野貴理子、辺見えみり、山田まりや、高木美保、叶恭子の、みなさん。彼女たちに、恋愛で得た格言をもとに、恋愛体験を語って もらおうという2時間スペシャル。

いや〜、やっぱ、叶恭子様はすごい! しょっぱなから、「男の賞味期限は一週間」。と来たもんだ。他の女性ゲストが何を言ってもどこ吹く風。「自分」を 貫き通す。

磯野貴理子「一番長く続いたのはどれくらいなんですか?」
恭子様「その間にたとえばほかのお付き合いがあっても長い間に入るんですか?」

貴理子「フラれたことあるんですか?」
恭子様「フルとかフラれるじゃなくて、新しいものに目がいきますよね〜」

安藤和津「一週間て、そんなおいしくなさそうな男とばかり付き合ってるわけじゃないでしょ?」
恭子様「ステキな男性は空きがないので、そうではない(ステキではない)という前提でお付き合いしてるんで」

山瀬まみ「じゃあ、結婚とか考えたことないんですか?」
恭子様「結婚してからすばらしい男性に出会うこともあるかもしれないじゃないですか。私は結婚は誠実じゃないと思っているのでしません」

安藤和津「どんな男性が好みなんですか?」
恭子様「外見のいい人。グッドルッキングな人ですね。(きっぱり)」

高田万由子「葉加瀬太郎さんて知ってます? 彼はグッドルッキングに入るんですか?」
恭子様「葉加瀬さんは才能があるので、どこかすばらしいところがあれば・・ねえ? 美香さん?」

万由子「・・グッドルッキングじゃないんですね」
恭子様「でもみんなそれぞれ好みってものがあって、あたくしも必ずしもグッドルッキングじゃなくても構わないんです。そうじゃない場合は、資産状況です ね。(きっぱり)」

ここでスタジオに入ってきた田嶋陽子のコメントも笑った。
マチャミ「田嶋先生は男を選ぶときは外見ですか? 中身ですか?」
田嶋「え? 顔か体?」

いや〜、もう、面白いセリフ全部書きたいけど、キリがないや。

そして恭子様に引きずられ?、高木美保もグッドルッキングな白人相手に理想のキス講座をはじめる。
神田うの「美保さ〜ん、事務所的に大丈夫なんですか〜? うのもすごいしゃべりたいんだけど、マネージャーとか・・それにそういうのは秘め事だからあ」
美保「いいのよ私はオープンでっ!!(どきっぱり)」
スタジオの女性は高木美保に拍手喝采。

うの、恭子様どころか、高木美保にも完敗。この後うのは、それまでの口調とはうって変わって不思議少女を演出していたが、場が恭子様にかっさらわれた後 では、時既に遅し。

似たようなバラエティは数あるのに、なぜこの番組はこんなに面白いんだろう。恭子様がいるためだけじゃない。普段は見るにたえない安藤和津や小川菜摘ま でも、見ていてそんなにむかつかないのだ(ケイちゃんや高田万由子は問題外)。それは、男がスタジオに一人もいないからじゃないだろうか。普通、この手 の番組は男がしきっている。例えば明石家さんまのような男が。女性がどんなに本音を語っても、彼らはその言葉を否定する。しかし、この番組の出演者は、 全員、女。なんだか、女子高みたいで平和な雰囲気。田嶋陽子がゲストだからって、フェミな質問などでない。そうか、フェミな話題って、男ゲストが反論す るためにしているものだったんだね(でも田嶋陽子も恭子様の前では存在感が薄れていた)。

しかし、最後までこのテンションでいくのかと思いきや、そんなことが今のテレビ界であるはずもなく・・(がっくり)。番組は、こういった面白トークの合 間に、有名人夫婦をゲストとして登場させる。西村知美夫妻、野々村真夫妻、パパイヤ鈴木夫妻・・。とたんにぬる〜く、つまらない番組になってしまった。 やっぱ男が出てくるとダメなことがここで証明されたよ。そして、時間が進むにつれ、その夫婦愛は、だんだんと重く、しめっぽく、なってゆく。交通事故で 首から下が麻痺してしまったレスラー、上田馬之介と、その介護をする、妻が登場。マチャミ、ウルウル。そしてエンディングは、加藤登紀子が一人で登場 し、彼女の「感動の」結婚話がVTRで流れる。彼女は、学生運動をしていた男と、獄中結婚をした。出所後も自由にそれぞれの人生を生きたいと、別居婚を 続けたものの、子どもにも恵まれ、幸せに暮らしていた。ところが、夫が癌に冒され、死別してしまう。エンドロールとともに、スタジオの女性たちの涙で番 組は幕を閉じた。

こんなよけいな演出しないで、女たちのトークだけで(恭子様スペシャルならもっといい)充分面白かったのに。しかし、ひとつだけ救いがあった。くだらな い夫婦愛トークになると、叶姉妹と田嶋陽子がスタジオから消えていたのだ(カメラワークでごまかしていたがバレバレ)。「こんな下らないお話に、あたく したち付き合っていられませんわ。ほほほ」ってとこだろうか。叶姉妹と田嶋陽子が同列に扱われるなんてすげえ。でも、その判断、案外正しいのかも。

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