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| 第24回 |
「真剣10代しゃべり場」結婚って何のためにするの? |

なぜ、あたしはこの番組が嫌いなんだろう? 他にも嫌いな番組なんて、たくさんある。でもそれらはネタとして、笑い飛ばして見ることができるのに、この
「しゃべり場」だけは、苦痛。「テーマがジェンダーだから・・」「ゲストが石坂啓さんだから・・」とか、自分に義務感を負わせないと、どうしても見られ
ない。
で、今回はテーマが「結婚」だったわけで、次回のVGも「結婚特集」だから、イヤイヤ見てみました。でね、45分間メモ取りながら見続けて、その理由が 何となく分かったよ。なんかね、現実を見せられる嫌さなんだ、これ。NHKのおっさん側のこの番組に対する狙いってのは、きっと、「大人のように穢れて
いない子どもの意見にも耳を傾けよう」ってとこなんだろうけど、幼稚園から女はスカート、男は半ズボンみたいなことを押し付けるこの世の中で、「純粋 な」意見などそもそもありえない。10代だって、充分バリバリ「オンナ〜」「オトコ〜」を演じちゃってるよ。そんな中で「結婚」について語らせたところ で、あたしたちがありがたがって拝聴するべき話なんか、何も出ないわけで。
(テレビに出て自分の意見を語ろうなんて考える10代が「普通の10代」なのかという問題はとりあえず置いておく。でも、案外公約数っぽい気もするけど ね)
このテーマの提案者は、自分の両親が離婚していて、永遠の愛なんてないってことを、知っている高校生女子。彼女は一生仕事を続けたいし、一人の人を一生 愛する自信がないから結婚したくないと言う。
大人側のゲストは、アグネス・チャン。彼女は討論が始まる前に、こんなことを言っていた。「(提案者に)臆病になるなって言いたい。『あたしが家庭を守
る!』みたいに思えるようになれば、余裕も産まれるよ。」
《提案者とノーテンキ男、女の会話》
提案者「結婚して男の人に養われたくない」
男「なんでやなの?」
提案者「経済的に頼ると、ダンナを立てなくちゃならない。自分がそうしたくなくても力関係でそうなる」
男「それはイメージじゃないのかなあ」
提案者「あたしは一生恋愛したいし、結婚して所帯染みるのがイヤ」
アグネス「結婚したからって所帯染みるとは限らないよ」
提案者「だってアグネスさんは芸能人だから・・」
男「結婚してたってきれいにしている女の人いるじゃん」
提案者「それは比較的お金ないと無理だよ・・。シロガネーゼとか」
男「ほらやっぱできるんじゃん」
提案者「あたしは子ども欲しくないから作らない」
アグネス「うそだよ、本当は欲しいんだよ」
女「子どもは義務じゃん。遺伝子残すために人間は産まれてきたんだから。あたしは子ども作る覚悟がなければセックスしない」
提案者「自分の家が離婚家庭だからかもしれないけど、結婚に希望はもてない。結婚するのが恐い」
男「一生ダンナさんを愛せる保証があればするの? てことは本当は結婚したいんじゃないの?」
男「女が強くなるのはいいけど、男の人とつながりたいと思った時、交渉になっちゃう。理屈つけたくなるのはわかるけど、俺が感情で言いたいのは、(愛っ
てのは)心の中のことだから、もっと素直な気持ちで言うべき。(素直になれない提案者が)かわいそう」
提案者「かわいそうなんて言わないで!」
男「結婚は苦しみが多い反面喜びも多い。同棲だと別れるのが簡単で、ストレス少ない分喜びも少ない」
女「そんなことないと思う!」
道場破りとして反論しにきた女「あたしは結婚のデメリットもわかってるけど、それを乗り越えたい。あたしは仕事も家庭も両立させてみせる。未婚でいるの
は逃げているようでイヤ。だからこそ、どうしても(提案者のような人には)結婚してほしい!」
アグネス「失敗したくないと、守りに入ることもあるけど、やっぱり責めで行かないと。若いって大変だなと思った」
どうでしょ。ごくごく一部を抜き書きしてみました。男ってほんとにノーテンキで感情的ね。これを読んでもらうと分かると思うんだけど、これ、10代の会
話ではなく、大人の間の会話だとしても、全然違和感なくない? 相手の意見に耳を傾けているふりをしつつ、実は何も聞いてなくて、話が噛み合わず、どん
どんずれてゆく感じ、こういうの、誰にでも経験あるんじゃないだろうか。
普通に脚本や台本があるテレビ番組では、まずこういった「会話のズレ」ってのはありえなくて、会話は(ある程度)理路整然と進められてゆくものだ。相手
とのコミュニケーション不全な感じって、三谷幸喜や昔のダウンタウンが得意としていた「ギャグ」でしかないはず。それが、この「しゃべり場」では(多少
の編集はあるにせよ)、「真剣」な番組として成立してしまっているのだ。それが、あたしに現実の誰かとの「会話の成り立たない感じ」を思い起こさせて、
気持ち悪いんだと思う。あたしより教養(知識)のある人(男に限らず)が、あまりにも想像力のないノーテンキな発言をした時の、やりきれなさ。またそれ
に対してうまく切り返せない自分にイラつくんだ。
あたしは、仕事を終えて、一人でビールでも飲みながら、だらだらとテレビを見ている時間が好きだ。この「一人」ってのが重要なのに、「しゃべり場」を見
ながらだと、どうしても、「一人」になれない。客観的にテレビを見て、笑えない。テレビの前だからただでさえブラウン管(うちのTVは液晶じゃない)の
向こうに語りかけることはできないのだけど、ブラウン管の向こう側に行けても、あたしの意見は誰の耳にも届かないのだ。たぶん。ある意味、これも「一
人」なわけであるが・・。
・・な〜んて気分に、わざわざなりたくないじゃない? だから、あたしは「しゃべり場」のような番組が嫌いだ。一回ネタにしたから、これからはたぶん頼
まれても見ない。
あ、そうそう「サバイバー3」の優勝者、あたしの嫌いな「熱くて、ロマンチストな俺俺オトコ」だったので、超不満。いちいち大声出すなよ。うるせえんだ
よ。ニワトリ食えよ。
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