第36回 「GOOD LUCK!」とかいろいろ。



いや〜、刺された、切れた、落ちた。ちなみにそれぞれ「高校教師」「年下の男」「GOOD LUCK!」の、最終回直前の展開。そんな中、また戦争が始まった。それなのにキムタクも何もないだろうと言われるかもしれないけど、ブッシュもむかつくがキムタクもいらつく。わけである。

週刊新潮の「見ずにすませるワイドショー」とかいうつまらないコラムはまだ続いているのだろうか。今の状況はオヤジにとってネタの宝庫だろう。日テレ「ザ・ワイド」よりも芸能色の強いTBS「ジャスト」ですらトップに開戦間近のニュースを持ってくるようになった(18日)。しかし、その時点では新たな情報もないわけで、5分ほど簡単なニュースを読み上げた直後に、岡田美里再婚会見を流していた。あたしにとって岡田美里はどうでもいい芸能人の一人であるのだが、こういったワイドショーを「くだらない」と切り捨てるオヤジ達も、それはそれで「違うだろ」と言ってやりたくなるのである。

そんなオヤジ達(ってひとくくりにするのも乱暴か)が、SMAPの新曲「世界でひとつだけの花」に群がっていると聞く。マッキーが覚せい剤で逮捕された時、そのことより、逮捕時、男といたということをセンセーショナルに取り上げ、冷笑を浴びせていたオヤジたちと、「世界でひとつだけの花」のCDを買うオヤジ層は重なっていないのだろうか? 重なってる気もするんですけど。オヤジは、さすがにSMAPは覚えたけど、マッキーのことなんか忘れちゃったんですかね。SMAPが「若者に大人気!」って情報すら、もう間違ってるのに。この曲、マッキーが歌ってたら、きっと売れなかったんだろうなあ。逮捕後、マッキーが禅寺めぐりなどをし、改心した上でできた名曲とか言ってる番組もあったけど、この曲、ばりばりマッキー節なのに。

で、今週の「GOOD LUCK!」は、キムタク節全開だったのである。ちょっと無理矢理な持ってき方だな。まあいいや。ところで、キムタクって、どこまで脚本に忠実にセリフしゃべってるんでしょうか? パイロットという役柄の主人公を描く時、いくらなんでもあんなヤンキーしゃべりのセリフにしないと思うんだけど。「GTO」のように、「教師だけど元ヤン」ていう設定なら納得するんだがなあ。

先輩パイロットの堤真一をかばって、大怪我をしたキムタク。足の神経を切断してしまい、障害が残るらしい。パイロットは、ちょっとした体調不良でも飛べないので、キムタクはもう二度と操縦桿を握ることができなくなってしまう。し・か・し、キムタクはそんなことでめげない。おまけに柴咲コウまでたたみかける。「あんたがあたしをシップに乗せてくれるって言ったじゃん!」キムタクの操縦以外では飛行機に乗らないと言い出した。怪我人を前にすごい言い様である。そしてキムタクは、柴咲に向かって、ぶっちゃける。
「みんなは無理だって言うんだけどさ、こ・これ、オレの足じゃん。オ・オレがなあ、あきらめちゃダメでしょう。それに、お前やっぱ乗せてーし。」
泣いてても、えばってる。そして、がんばれば、どんな障害も乗り越えられる。なぜならオレはキムタクだから。

ちなみに、キムタクがなぜそこまでパイロットに固執するかと言えば、「空が好きだから。」それだけ。別にね、宇宙飛行士のみなさんだって、そもそもの動機は、「有意義な実験をやりたい」ではなく、「宇宙から地球を見てみたい」だったりするんだろうし、それはいいんだけど、だったら、一見冷酷に見える堤真一にいちいちぶっちゃけるな。彼は仕事はきちんとしてるんだから。お前より、堤の方が、よっぽど乗客のことを考えてるぞ。「オレはあんたに指導してもらいたいんです!」って、どういう日本語だ。

そして、キムタクの担当医、石黒賢(Todayユs guest。笑)が、リハビリに臨むキムタクに、手術をしてみないかと誘う。ああ〜、もう、最終回の展開、見えたね。

さて。「高校教師」。最終回が近付き、野島の欲望全開モードになってきて、ようやく面白くなってきた。上戸彩に「あたしは先生の鏡だよ! 全部わかるんだから!」「(先生が死んでも)他の誰も好きにならない。きっと約束できるよ!」とか言わせてみたり。ぷぷ。しかし! ここだけは許せん! 野島! 「マンコにチンコ入れてない=レイプじゃない」っつーのはいいかげんやめろ! 「新・星の金貨」と全く同じ展開じゃねーか! 

ソニンが風俗店で働く抵抗感をなくさせようと、仲間に彼女を輪姦させる、ホスト・成宮寛貴。悪ぶってる彼の弱さに気付いた京本政樹は、彼のウソを見抜く。ソニンは、襲われたショックで気を失っており、本当は処女のままだったのだ。京本は叫ぶ。「彼女は汚されていないな! 間違いないな!」だと。ソニンちゃんは、ホストを立ち直らせる鍵となる、「聖母」なんだって。せ・い・ぼだよ。女を聖母扱いするというのは、象徴的にはよくあることだけど、セリフで聞いたのは初めてだわ。さすが。野島ワールド。余談ですが、どうして男が描くホスト像ってのは、やたらと頭がいいんだろうなあ。実際のホストって、バカばっかだと思うぞ。

あと、「ビューティコロシアム」の「マイケルジャクソンズ・フェイス」。マイケルの整形疑惑を、国内外の専門家が検証してたんだけど、この番組がそれやるのって、どうなのよ? いままでさんざん素人を整形してきたくせに。そんでもって、ゲストに「え〜!(整形したなんて)全然わかんな〜い!」とか言わせてたくせに。ま、視聴率で日テレに負けたからこの番組で帳尻合わせようとしたんだろうけど。しかし、アメリカ人のジャーナリストかなんかが、「BADのプロモーションビデオは失敗作だった。彼が革ジャンを着ても、マッチョな男に見えなかったんだ」って言ってたけど、そういう問題だったの? やっぱアメリカって、マッチョなアゴ割れ男is ナンバーワン!てことか。恐いなあ。根深いなあ。

もうひとつ。家庭教師のトライのCM。家庭教師が生徒の家を訪ねるが、生徒は家の屋根に上がって降りてこない。すると、家庭教師も屋根の上に上がり、「初めての授業は星の下でやろうか」と、語りかける。生徒も降参し、「ここまで来たのは先生が初めてだよ」と笑いながらつぶやく。これだけなら別につまらんCMという評価で終わりなんだけど、画面の下に、「このストーリーは実話にもとづいています」という字幕が出るのだ。なんだこれ。大学生ふぜいに、人生の先輩ヅラされたくねえぞ。勉強だけ教えてろよ。そして、切れやすいと言われて久しい中学生も、こんなにちょろいのか。どっちが現実だ。まあ、テレビを通して現実を知ることなんかできないってことくらい、充分承知してるつもりなんですけどね。

今回はまとまりなくてすいません。でも、どの番組にも共通するのは、マッチョなオレオレ男の気色悪さってことだと思う。フィクションの中だけでオレオレやってるんならまだいいけど、今、テレビではそういったフィクション番組をすべて中止し、緊急特別番組を放映して、実在するオレオレ男・ブッシュや小泉を映している。こういった戦争報道にうんざりし、逃避として「GOODLUCK!」を見ちゃう人のおかげで、最終回はきっと高視聴率取るんだろうなあ。みんな、一つのところをぐるぐるまわっている。いろいろ絶望しつつも、戦争反対。


▼LPCライブラリー一覧へ戻る ▲topへ