「いままでも」なのか「いまだから」なのか、判断がつかない放送番組の一場面

「いままでも」なのか「いまだから」なのか、判断がつかない放送番組の一場面

先日、N放送の動物ものの番組を見ました。「ムース」っていう世界最大のシカの特集でした。初めて見る動物で、なかなか味があってかわいらしい。水草が好きで、泳ぎが上手。2メートルを超える大きな体。でも、子どもの頃はクマやオオカミに狙われるので、それを防ぐために、進化の過程で子どもの成長速度は非常に速くなっているとのこと、などなど。ま、そのへんはよかったんです。

問題は、繁殖期のハ・ナ・シ。

いわく、「ムースのメスは結婚できる日が限られています」。・・・?????

繁殖期に、メスの体が交尾できる状態になっている日数が限られている・・・っていうことを言いたかったのでしょうが、「交尾」と表現せずに、「結婚」・・・。なんだそれ?!

「交尾」なんて言っても子どもには理解できない?! 性教育バッシングへの対応か?! あえて自主規制か?! いやいやそれとも、自主規制以上に、「セックス=結婚」と子どもに刷り込みたいがためか?! 人間も女が結婚できる年齢は限られているとでもいいたのか?!(・・・深読みのしすぎ? みなさんはどう思います?)

動物の生態を伝える番組は、親が子どもに見せたい番組の筆頭にあげられる教養番組です。ですが、一見、動物の行動を客観的に説明しているように見えるこれらの番組も、伝える側の「ジェンダー観」によって、いかようにも行動説明が変わってしまいます。
ああ、こうしてまた、子どもたちが、そして親たちも、番組作成者の結婚観・ジェンダー意識に影響を受けていく・・。

動物番組の次に、続けてみたニュースの一場面。ある病院で、抗ガン剤治療を、入院せずに通院でできる施設ができたというニュース。そのニュースでの、ある医師のコメント「40代50代の主婦の方が治療をする際、入院せずに通院することで、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を落とさず治療が出来る」。

・・・誰の生活の質?!

私にはどうしても、「家族の生活の質」いや、もっとわかりやすく言えば「夫の生活の質を落とさずに、妻は通院で治療することを求められる」というふうに、受け止めちゃったんですよね〜。こんな受け止め方は素直じゃない?!

百歩譲って「抗ガン剤治療をする主婦の生活の質」だとしたら、「不自由な入院生活の中で治療するより、住み慣れた自宅でゆったりと治療に専念できる」とでも言うのかなぁ・・。主婦が自宅にいて、ゆったりとした生活はできにくいと思うんですが・・。

医者の妻って、専業主婦が多いらしいから、コメントしてた医師も、「妻がいなくなると生活の質が落ちる男性医師の図」が描きやすかったのでしょうか。ガンになっても家族の生活の質のために入院できない・・・なんてことのないように願いたいものです。

ニュースと言えば、この放送局では「自衛隊の活躍」が頻繁にニュースに出てきますね。迷彩服がテレビ画面に登場する回数、ここんとこ、とみに増えましたよね。いいのかなぁ・・。迷彩服の売り上げ、伸びてるらしいし・・。(迷彩服に対する免疫をつけてる?!・・・気のせいかなぁ?)

そうして、先ほどのニュースの次の番組では、ある女性タレントの新婚当初のエピソードが流れました。そのコーナーの名前が「人妻○○の・・・」で始まるもの。・・・げんなり。

その人は、新婚当初、ゆで卵と生卵の区別をつけるために、ゆで卵に「ハートマーク」をつけて夫に渡していたそうですが、その話を聞いたスタッフが、「新妻の鏡!!」と叫ぶ場面あり・・。もうこんなのばっかりですね。

1時間程度しか見ていませんでしたが、メディア・チェックに引っかかるものだらけでした。いつか抗議し〜よぉっと。


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