No. 47 What is Sex Work? (セックスワークって何?)

 セックスワークをしている間、部屋にはっていた大きなポスターがある。大先輩であるアーニー・スプリンクルが作った「売春婦はなぜ私のヒーローか」というユニークな条文集だ。売春婦についての40の条文が、スーパー・マンをもじったスーパー・ウーマンのかわいい絵柄の上に並んでいる。Aiは必ずしも全てに賛同していたわけではないが、いくつかの条文を読んでは自らを励まし、勇気づけていた。

 セックスワークっていうと、すぐに社会の悪、よくて「必要悪」って思われがちだけど、本当にそうかなってAiは思う。もちろん、人身売買や借金返済のためなどに強制的に売春させられるのはよくない。でも、よくないと言ったからって、なくなるもんじゃないし、もっと現実的な、建設的な目でセックスワークを見ることも大事だって思う。そういう意味で、アーニーの40か条は、セックスワークをうまく表現しているんじゃないかなって思う。それに、これらの条文はAiのセックスワークをうまく総括してくれている気もするので、最終回にふさわしいと思い、紹介することにした。

1. 売春婦は、見ず知らずの人とも、自分のからだでもっとも私的で繊細な部分を共有する能力がある。
2. 売春婦は、ユーモアのセンスにあふれている。
3. 売春婦は、性の規範に挑戦する。
4. 売春婦は、陽気である。
5. 売春婦は、タフである。
6. 売春婦は、人に喜びを与える。
7. 売春婦は、創造的である。
8. 売春婦は、冒険好きで危険にさらされることも恐れない。
9. 売春婦は、よりよい愛し方を教える。
10. 売春婦は、文化やジェンダーの多様性を受け入れる。
11. 売春婦は、人々のさまざまな悩みによき助言を与える。
12. 売春婦は、楽しみ方を知っている。
13. 売春婦は、エキサイティングな服を着ている。
14. 売春婦は、ふつうの人なら耐えられないことに関しても忍耐強く寛容である。
15. 売春婦は、孤独な人たちの孤独感を減らす。
16. 売春婦は、自立している。
17. 売春婦は、安全なセックスの仕方を教える。
18. 売春婦は、伝統である。
19. 売春婦は、イケてる。
20. 売春婦は、自由な魂である。
21. 売春婦は、人々を不要なストレスから解放する。
22. 売春婦は、癒しである。
23. 売春婦は、すさまじい偏見と向き合っている。
24. 売春婦は、稼ぎがいい。
25. 売春婦は、常に仕事をもっている。
26. 売春婦は、セクシーで官能的である。
27. 売春婦は、一般の人々が持っていない特別な才能をもっている。
28. 売春婦は、たくさんの興味深い人生経験をもっている。
29. 売春婦は、たくさんセックスする。
30. 売春婦は、人々の性的欲望探求の手助けをする。
31. 売春婦は、自らの性的欲望を探求する。
32. 売春婦は、セックスを恐れない。
33. 売春婦は、セックスでお金を稼ぐ。
34. 売春婦は、輝いている。
35. 売春婦は、もてなしがうまい。
36. 売春婦は、大きなカツラをかぶる勇気がある。
37. 売春婦は、裸になることを恥と思わない。
38. 売春婦は、障害を持っている人たちを助ける。
39. 売春婦は、自分の時を演出する。
40. 売春婦は、自らの職業に対する馬鹿げた、家父長的な、そして性に否定的な法律に反旗を翻し、自分たちの価値のある仕事に見合う経済的保証を受けるための法的権利獲得のために戦う。

 読者のみなさんはどう思われますか? これまでのAiの話に、どれとどれがあてはまると思いますか?売春婦って、セックスワークっていったい何なんでしょうね。あなたはどう答えますか?

 「トランスはお好き?」―今回が最終回です。タイトルのわりには「トランス」の話が出てこなかったのは、我ながら意外だった。もしかしたら、男とか女とかっていうことは、あまり関係のないことなのかもしれない。たとえ、それがセックスの話だとしても。結局は、人と人のコミュニケーションにすぎないんだから。

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最後まで読んでくださってありがとうございました! なんとか一年、続けてくることができました。応援を送ってくれたみなさん、本当にありがとう!!!


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No. 47 What is Sex Work? (セックスワークって何?)
[2006/02/20]
No. 46 The Last Client(最後の客)
[2006/02/13]
No. 45 Is Sex Just Sex?(セックスって、単なるセックス?)
[2006/02/06]
No. 44 Is Sex Work a Crime? (セックスワークは罪?)
[2006/01/30]
No. 43 The Web Ad(出会い系サイト)
[2006/01/24]
No. 42 How to Go Along with the Clients (客との打ち解け方)
[2006/01/16]
No. 41 Experiencing Sex Workshops (セックス・ワークショップの経験)
[2005/12/27]
No. 40 Tyson, Again (Tyson再び)
[2005/12/20]
No. 39 Two Japanese Guys, Part 2(二人の日本人 その2)
[2005/12/12]
No. 38 Two Japanese Guys, Part 1(二人の日本人 その1)
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