電話から違った。とっても知性的は話し振り。とてもセックスワークの予約とは思えない。今度のお客は、Dale。会えば、半ば予想通り、細身でヒゲを蓄えたジェントルマン。落ち着きがあるが、おそらくそんなに年はとっていないのだろう。「お茶はいかが」とハーブティーを入れてくれた。丁重に扱ってくれる。いい感じ、いい感じ。
清潔感のただようアパート、まさにホコリ一つない感じ。調度品も趣味がいい。アジア通らしく、アジア系の飾り物が多い。「仕事柄、アジアや日本にいくことも多くて・・・」コンピューター関連の仕事をするアメリア人は、みなアジア通なのか?会う人、会う人、アジア通ではないか。いや、そうではあるまい。アジア人の好きな人が、Aiちゃんに電話をかけてくるんでした(笑)。
「僕はねえ、トランスセクシュアル大好きなんだよ。だって、トランスの人は、人生経験が豊かだから面白い! 女性とはちがった面白さがある。そこに惚れるんだよね。いろいろ体験しているから、考え方も面白いしね。」「僕が、Aiちゃんに電話をしたのはね、広告から、この人は知的な感じがすると思ったんだよね。宣伝の文句がよかった。」ええっ、そんなにすごい文句書いていたっけ。ま、でも、見る人がみれば、Aiが知性派だということはわかる書き方だったかもしれない。
Daleは、確信的なトランス好きである。へえ〜、こういう人もいるんだと、こっちがびっくりしていた。これまでも、何人ものトランスと関係をもったらしい。トランスと真剣な恋愛もしたと言っていた。今は、誰かと特別な関係にはないが、○○さんとはいい仲だとか。
アメリカのエリートには議論好きが多い。が、Dale も、絵に描いたような議論好きだった。例えば、現在の日米関係をどう思うかとか、日本の首相の対応をどう評価するかとか、日本のビジネスやり方だとか、日本文化とか・・・。女性の社会的立場の低い日本出身として、トランスするのはどうだとか・・・。う〜ん、疲れる。
いっしょにシャワーを浴びることになったが、シャワーを浴びながらも議論は続く。そして、ベッドに入ってもあまり調子が変わらない。ああ、これではセックスできない! と、こっちは思っているが、向こうは全くおかまいなし。さすがに、プレイが盛り上がってくると、議論は止まった。ああ、よかった。
セックスの方は、まあまあ。Aiとしては、特に盛り上がったというわけではないが、無難にこなした。ところが、クライマックスに達したと思うや否や、アフター・プレイならぬ、アフター・ディスカッションが始まる。「さっきの点だけどさあ、あれはさあ〜」ええ、もう、やめてくれぃ! せっかく気持ちよくなったんだから、しばらく気持ちよくしていようよ。と叫びたかった。が、相手は大切なお客さま。とにもかくにも、話に乗る。はあっ。
Daleの話は、なかなか面白かった。頭もよいし、いろんなことをよくわかって議論している。しかし、ここは、大学のゼミではない! セックスをする時は、もっと違ったやり方があるだろうと少し不満に思った。「トランスは、ふつうの女性に比べて、人生経験が抱負で面白い」か。ものは考えようである。