No. 19 The Intellectual Sex(知性派セックス)

 電話から違った。とっても知性的は話し振り。とてもセックスワークの予約とは思えない。今度のお客は、Dale。会えば、半ば予想通り、細身でヒゲを蓄えたジェントルマン。落ち着きがあるが、おそらくそんなに年はとっていないのだろう。「お茶はいかが」とハーブティーを入れてくれた。丁重に扱ってくれる。いい感じ、いい感じ。 

 清潔感のただようアパート、まさにホコリ一つない感じ。調度品も趣味がいい。アジア通らしく、アジア系の飾り物が多い。「仕事柄、アジアや日本にいくことも多くて・・・」コンピューター関連の仕事をするアメリア人は、みなアジア通なのか?会う人、会う人、アジア通ではないか。いや、そうではあるまい。アジア人の好きな人が、Aiちゃんに電話をかけてくるんでした(笑)。

 「僕はねえ、トランスセクシュアル大好きなんだよ。だって、トランスの人は、人生経験が豊かだから面白い! 女性とはちがった面白さがある。そこに惚れるんだよね。いろいろ体験しているから、考え方も面白いしね。」「僕が、Aiちゃんに電話をしたのはね、広告から、この人は知的な感じがすると思ったんだよね。宣伝の文句がよかった。」ええっ、そんなにすごい文句書いていたっけ。ま、でも、見る人がみれば、Aiが知性派だということはわかる書き方だったかもしれない。

 Daleは、確信的なトランス好きである。へえ〜、こういう人もいるんだと、こっちがびっくりしていた。これまでも、何人ものトランスと関係をもったらしい。トランスと真剣な恋愛もしたと言っていた。今は、誰かと特別な関係にはないが、○○さんとはいい仲だとか。

 アメリカのエリートには議論好きが多い。が、Dale も、絵に描いたような議論好きだった。例えば、現在の日米関係をどう思うかとか、日本の首相の対応をどう評価するかとか、日本のビジネスやり方だとか、日本文化とか・・・。女性の社会的立場の低い日本出身として、トランスするのはどうだとか・・・。う〜ん、疲れる。

 いっしょにシャワーを浴びることになったが、シャワーを浴びながらも議論は続く。そして、ベッドに入ってもあまり調子が変わらない。ああ、これではセックスできない! と、こっちは思っているが、向こうは全くおかまいなし。さすがに、プレイが盛り上がってくると、議論は止まった。ああ、よかった。

 セックスの方は、まあまあ。Aiとしては、特に盛り上がったというわけではないが、無難にこなした。ところが、クライマックスに達したと思うや否や、アフター・プレイならぬ、アフター・ディスカッションが始まる。「さっきの点だけどさあ、あれはさあ〜」ええ、もう、やめてくれぃ! せっかく気持ちよくなったんだから、しばらく気持ちよくしていようよ。と叫びたかった。が、相手は大切なお客さま。とにもかくにも、話に乗る。はあっ。

 Daleの話は、なかなか面白かった。頭もよいし、いろんなことをよくわかって議論している。しかし、ここは、大学のゼミではない! セックスをする時は、もっと違ったやり方があるだろうと少し不満に思った。「トランスは、ふつうの女性に比べて、人生経験が抱負で面白い」か。ものは考えようである。


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[2006/02/28]
No. 47 What is Sex Work? (セックスワークって何?)
[2006/02/20]
No. 46 The Last Client(最後の客)
[2006/02/13]
No. 45 Is Sex Just Sex?(セックスって、単なるセックス?)
[2006/02/06]
No. 44 Is Sex Work a Crime? (セックスワークは罪?)
[2006/01/30]
No. 43 The Web Ad(出会い系サイト)
[2006/01/24]
No. 42 How to Go Along with the Clients (客との打ち解け方)
[2006/01/16]
No. 41 Experiencing Sex Workshops (セックス・ワークショップの経験)
[2005/12/27]
No. 40 Tyson, Again (Tyson再び)
[2005/12/20]
No. 39 Two Japanese Guys, Part 2(二人の日本人 その2)
[2005/12/12]
No. 38 Two Japanese Guys, Part 1(二人の日本人 その1)
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