No. 39 Two Japanese Guys, Part 2(二人の日本人 その2)

 小川さんに会って、一週間もしないうちに、また日本人から電話があった。今度のお客、篤史さんは、ロサンジェルス在住のセールスマン。30歳前半ぐらいか、エネルギッシュで若々しい。サンフランシスコには、出張で来ていた。「実は、以前からトランスの女性に一度会いたいと思っていたんだ・・・。今日は、僕の誕生日でね。自分にプレゼントと思って、Aiちゃんを呼ぶ事にしたんだよ。」なんとも嬉しいことを言ってくれる。そうまで言われれば、こっちのサービスも俄然ぐんとよくなる。小川さんの時とは、えらい違いだ。

 実際、歳が同じくらいからか、アメリカでの体験が似ているのか、この篤史さんとは、話がよくあった。価値観を共有しあえる部分が多かった。それにセックスも、相性がよかった。

 篤史さんは、とても感度がよい。特に、乳首を攻められるのが大好きだった。そして、こちらが攻めると、「ああ、ああ」と女性のような喘ぎ声を出す。こうも反応がいいと、こっちもつい悪のりして、せめまくる。つねったり、なめたり、かんだり・・・。攻めれば攻めるほど、うれしそうである。

 明らかに、篤史さんは攻められるのが好きだ。が、だからMだというのとは、ちょっと違う。女になりたがっている、というのもちょっと違う。むしろ、なんだか子供のようになりたがっているように見えた。子供っぽく振る舞われるのは、それはそれでかわいい。見ていていとおしく思える。しかし、これでは、Aiはお母さんだなって気がしてきた。

 篤史さんには、ロサンジェルスに日本人の奥さんがいる。夫婦関係は良好。セックスもうまくいっていないわけではない。が、自分にとっては、少しもの足りない部分がある、と言っていた。もし相手が女でなくて、トランスだったら状況が違うかもしれない。そう思って、Aiに電話をしてきたそうだ。

 セックスをしながら、おそらく、奥さんとのセックスでは、こういう子供のような振る舞いはしないんだろう、と思った。相手が女でなくて、トランスであると思うことで、甘えることができるのかもしれない。女の前では男を演じなくてはならないので、甘えることができないのではないだろうか。

 でも、もしそれが真実だとしたら、それは、日本の男は、女の前では、かくも強く振る舞わなければならない、ということなのだろうか?それとも、日本人男性は、アメリカ人に比べて、甘えたい願望が強いのだろうか?

 篤史さんは、Aiとの出会いにとても満足しているようだった。「思い切って、電話してよかった」とすがすがしい顔をしながら言ってくれた。Aiとしても、久しぶりに真剣にセックスをしたと思った。これだけ、相手に尽くすことも珍しい。相性がよかったのだろう。篤史さんとは、また会いたいと思った。

 それにしても、Aiの二人の日本人客を見る限り、どうも日本の男は自立していない気がしてならなかった。女に甘えたがるというか、面倒をみてもらいたがるというか。こういうのを、マザコンと言うのかもしれない。もっとも、この甘え体質は、男に限ったことではなく、日本人一般に言えることかもしれないけれども・・・。


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No. 39 Two Japanese Guys, Part 2(二人の日本人 その2)
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