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LPC官能小説第22回 香りに誘われるまま向かった先に…
18.02.28 by 鍬津ころ



 ちょっと春めいてきたかと思うと、冷たい雨が降ったりする今日この頃。
 真冬の上着はもう重い気がするけど、夜の寒さはかじかむほどで、上着選びに迷う時期よね。

 そんな水曜日、私は会社の健保関係のセミナーを受けに行った。
 場所は、電車で二時間もかかる隣の県。セミナーも二時間弱で終わったけど、また二時間かけてトンボ帰りするのは、ちょっとウンザリ。

 そのうえ今日は、三月中旬の陽気、なんて言われてた雲ひとつない上天気。
 会社があるゴミゴミした都心部とは大違いの広い青空に、輝く太陽までちょっと大きく見えるような気がする。
 思わず空を仰いで深呼吸したとき、空気に甘酸っぱい香りが混ざっていることに気付いたの。

 駅とは反対方向に、小高い丘。その斜面が、うっすらピンク色に染まっている。
「これって……梅?」
 紅白の梅の、満開の枝々が入り混じってピンクに見えてるの。
 私、香りに誘われるまま、そっちに向かっていた。

 梅の丘を含む一帯は、公園になっていた。
 平日の昼間だけど、梅に囲まれた芝生では、親子連れや老人が、シートを敷いて梅見を楽しんでいる。
 そこには混じらず、私は梅花に覆われた丘を登る。
 むせ返るような梅の香りに包まれて。
 なんだか、酔っぱらったような気分。

 そして、ひときわ濃厚な香りを放つ、見上げるように立派な白梅の下にたどり着く。
 そこに彼がいること、私、頭のどこかでわかっていたみたい。
 四条丸駆クンは、白梅の巨木の精みたいに、昔風の白い服を着ていた。
 浅黒い肌が、ナチュラルな生成りの白に映えて、すごくセクシー。
 私の気持ちを読んだように、彼は目を細めて照れくさそうに微笑む。胸もアソコもキュン、となる、極上の笑顔。


 
 そんな彼が、平安時代の貴族を連想する長い袖を揺らして広げた両腕の中へ、私は一瞬のためらいもなく、飛び込んだ。

 彼とのキスは、やっぱり甘酸っぱかった。
 お香でも炊いてるの? いや、彼は梅の精だから、全身から梅の香りがするんだ。
 その香りを口移しされて、私のなかにも甘酸っぱさが満ちてくる。
 甘酸っぱさは、そのまま快感の味。

 私たちは無言のままからみあい、もつれあって、いつの間にか梅の木の下にいる。
 仰向けになった彼の腿に腕をつき、膝から下は厚い筋肉を張りつめた胸板に乗せて。
 口一杯に頬張るのは、堅く大きくそそり立った梅の化身。

「……ぉぶっ、ちゅぶっ、ちゅっ……んぁあっ!」
 もう、声を止められない。
 だって、私の下半身は彼の顔の上にあって、私がしゃぶるリズムに合わせるように、アソコを嬲られているんだもの。
「あ、ヤッ、あぅ、うう……〜〜ッッ!」
 ガクガクと腰が痙攣する。イッた。
 またイかされちゃった。
 もう何回、連続イキしているかわからない。
 クリをしゃぶりながら、左右の指で交互にアソコの粘膜をこすられるのが、たまらなくて。
 気持ちよすぎて。
 彼はまだ一度もイッてないのに、私だけ、壊れたオモチャみたいにイキつづけてる。

 しかも、エクスタシーの余韻に浸る間もなく、悦びの蜜が泡立つアソコの、なかを吸われる。
「んひぃッ待って、まだイッてる、イッてうからぁ、ふぁあ、あ、あ……!」
 舌先を奥へと差し込み、じゅっ、じゅっ、と音をたてて吸われる、絶頂を超える快楽。
 まるで、エネルギーそのものを吸い取られているみたい。
 私、しまいに枯れ果ててしまうんじゃないかしら。

 一瞬、ゾッとした私を急き立てるように、彼が腰を突き上げた。
「……んぐっ!」
 一向に勢いを失わない肉棒で、上顎の内側をこすられる。
 くすぐったいのか苦しいのか、わからない。わかるのは、どっちも気持ちいいということだけ。
 こんな、人間離れした悦楽がこの世にあるなんて、知らなかった。


 
 私は頭がクラクラして、何も考えられなくなって、ひたすらイキながら、彼をしゃぶり続ける。
 そういう生き物に、変化させられてしまったみたい。
 それでも、
「い、いぃぃ……ッ!」
 思いながら、またイッた。今度は、頬張った口内からあふれ出す悦びだけで。
 私、本当に違う生き物になっちゃった。
 でも、それでもかまわなかった。
 この逞しく、妖しい梅の精の養分になって、早春を彩る手助けができるなら、
「−−−ぃいいッ、イイ、いいのよぉ---っ!」

 梅の香りと白い靄に包まれて、私は死後の世界にも思える、ものすごいエクスタシーの底へ落ちて行った。

 我に返っても、私はやっぱり梅の香りの中。
 彼が宿っていたほど大きくはないけど、満開の白梅の木の下に、へたりこんでいた。

 時計を見ると、ほんの十分くらいしか経っていない。
 だけど、私は驚かなかった。
 手足が濡れた綿みたいに重くて、猛烈に喉が渇いてて、頭が痛くて……アソコはジンジン痺れているけど、最悪の気分じゃない。

 あの体験は、妄想というより、たぶん幻想。
 だって、意識を失う瞬間、私は初めて彼の声を聴いたような気がしたの。
 私は梅の幹にすがりながら、何とか立ち上がる。
 それから、彼のボディをなぞるように、でこぼこした堅い幹を、上から下へ撫でた。
「---また、来年、ね」
 彼の言葉を繰り返してつぶやくと、あの悦楽が甦るような気がした。

 私、きっと来年の春も、この場所に来るだろう。

プロフィール
鍬津ころ
鍬津ころ(くわつ・ころ)
札幌出身、東京在住。山羊座のO型。アダルト系出版社、編集プロダクション勤務後、フリーの編集者&ライター。2011年『イケない女将修行〜板前彼氏の指技vs官能小説家の温泉蜜筆』でネット配信小説デビュー。近著『ラブ・ループ』(徳間文庫)。馬、鹿、ジビエ大好き飲んだくれ系アラフォー女子。タバコの値上がりには500円までつきあう覚悟。