2000/9/12〜2001/6/1
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VOL.04 ●東京都の人権感覚の欠如
今回はシビアな事柄を書くことにした。
7月17日の朝日新聞に、『同性愛』者の人権揺れるという記事を読んで愕然としたこ とに始まる。都は6月に発表した「人権施策推進のための指針骨子」から「同性愛者 」という表現を削ったというもの。

『都知事の諮問機関「人権施策推進のあり方専門懇談会」がまとめた提言では、同性 愛者や性同一性障害などをまとめて「性的マイノリティー」と呼び「都の施策に取り 込むことになっていた。都によると担当者がつくった原案では同性愛者も対象に含め ていたが、庁内で意見を集約する際に反対論が続出した。(中抜き)石原慎太郎知事 も慎重意見だったという。ー朝日新聞記事から抜粋ー。』

その後、都議会総務委員会で、公明党と民主の都議員から質疑がなされ、東京都の姿 勢を批評し、また共産党の議員は記述を戻してほしいという見解を述べたという。 一方、7月18日都知事・定例記者会見のなかで、都知事は同性愛は「特殊な性状を持 った人」、「個人の好みの問題」と言い、また「見た目じゃ分からないから、どんな 風に人権が毀損されているかもわからない。」と発言した。

以上の事態に対し、NPO法人アカーがパブリック・コメントを都に送付しようという アクションを呼びかけた。
私は友人からこの情報を得て、さっそく骨子からの削除に反対する手紙を、都にメー ルで送った。
それから、3週間ほどがたって、突然都の人権部からメールが送られてきた。内容は パブリックコメントを送った謝礼。そのとき、何だこれは!!目を疑うことが起きて いたのだ。パブリックコメントをメールで送ったすべてと思われる人々のアドレスが 、羅列されていたのだった。
えっ、これって漏洩。大変なことだ!!何んという過ち。都の人権に対しての甘さを 露呈した。
すぐに、人権部から、ミスを犯してしまったことの謝罪とアドレスを消してくれと要 望するメールが送られてきたが、もう遅い。
それから、日が過ぎて、覚えのない団体からメールが送られてくることが起きた。迷 惑、不愉快窮まりない。
その団体はその活動内容を望みもしない私に送り付け、都に対して危機管理の危うさ を指摘し、漏洩の謝罪を求め、それに都が答なければ、メールを出し続けざるを得な いと書いて来ている。

わたしがどんな思いを持って都に訴えたのか。そして、都はパブリックコメントを書 いた人々の思いをどのように受け止めているのだろうか。
余に無知な人権への認識としかわたしは思えない。
差別があるのだと言っている当事者の声を無視して、非当事者が差別がないと言える のか。いったい何を根拠に言うのか。
都知事は「実感に乏しい問題だ。私は純粋なヘテロだから」と述べたという。この想 像力のなさにはあきれてしまう。
認識と想像力、人権を考えるときの基本ではないか。

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