2000/9/12〜2001/6/1
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VOL.09 ●事の終わりに2
あの展覧会が終わって2ケ月になろうとしている。まだ報告書作成をしているし、こ れからドキュメントブック作りが始まるから終わってはいない。

この2ケ月の間に、日を追うごとに、落ち込んだ気持と弛緩状態に見舞われていった 。あれだけ大きなことをしたのだから、いろいろなことが起こり、いろいろな跳ね返 りがあるのも仕方がないだろう。

今、ヒッチコックの「裏窓」を深夜TVをつけたらやっていた。原稿を書くのをそっちのけで、見てしまった。主人公(ジェームス・スチ ュアート)のカメラマンは骨折していて、暇にまかせて自室の窓から、裏窓で展開す る人々の生活を覗いていると、窓のひとつで妻殺しが起きる。美しいグレース・ケリ ーの恋人と事件を暴いていくというストーリーだ。

窓にあかりの元でそれぞれに繰り広げられる生活、その様子を俯瞰して見る視点が、 今の私の心象と符号して面白かった。

そして、ネットワークってなんだろうとこのところ思っているから、窓の一つ一つが 結び目に見えたのだ。ゆるやかに繋がると言って始めたはずのネットワークだったが 、展覧会という大イベントでキュッと集中し、ヒートアップした。人との距離感がな くなり、誤解、曲解が噴き出した。私は真直中に居たのだから、砲火も浴びたし、浴 びせた。かなりきつかったし、疲れた。距離をとりたい。あんなに楽しい、面白い、 しかも画期的なアクションだったのに。

10年以上前から、どうして、女性とアートを考えている人達がバラバラで連絡を取り 合わないのか、どうして、アーティストの図録を集めたセンターが日本にはないのか と思ってきた。それを今回のアクションに託した。そして、その結果として、第一歩 を踏み出したと言える。私が思っていた夢が、数多くの女性が持っていた夢と符合し た、そしてそれを現実のものへと扉を開けた。

だからと言って、塊となって一丸となって積み上げていく必要はないと思う。あくま でもネット状、繋ぎ目のコブが個個人だ。誰かが言い出しっぺで何かを提案したら、 それに賛同する人が参加して電気を灯し、ヒートする。ことが終われば、またもとの 色に戻る。

今回のアクションにはたくさんの電灯が点滅していた。しかし、明日点滅するのは2 、3個でもいい。こんな形状をしていれば、ヒエラルキーも出来ず、権力も集中しな いで済むではないか。結び目を繋ぐ、線が今回は「女」であった。人は線をいくつも 持って、生きている。ただ、「女性」という線を他の線よりも強く引き続ける人もい るでしょう。

映画の話しにもどって、グレース・ケリーは一件落着したあとで、ジェームス・スチ ュアートが両足ともギブス(覗き見した罰か?)になってしまっている横で、彼の関 心のある本を読んではみたものの、じきに自分のファッション誌をとり、眼をランラ ンとさせて見だすというシーンで終わる。

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