
ついに日テレが動き始めたか。いや、大食いの話なんですけどね。ニュースなどで報道されるから、大食いに関心がない人でも一度は見たことがあるであろ う、ニューヨークで開催されるホットドッグ早食い大会。12分間で何本のホットドッグを食べられるかを競う大会である。ここ何年かは日本人が優勝をかっ さらっているのであるが、その主催者であるネイサンズというホットドッグ屋が、日本に出店するのに合わせ、早食い大会日本予選を行ったのである。開催場 所は汐留日テレプラザ。早食いに絡むために日テレ側がここに誘致したのか、それともたまたまなのかは知らないが、問題は、日テレがこの日本予選を「@サ プリ」という番組内で生中継したという事実だ。
ちなみにあたしはこの番組を見ていない。なぜなら、日テレプラザに観戦に行っていたから・ まさか生中継をするなんて思わず(だって大食い番組は自粛中 だから)ビデオ予約を仕損なった。ああくやしい。
参加者はコの字型に並ばされ、正面には優勝候補である白田信幸、新井和響、岩田美幸と錚々たるメンバー。しかし、NYで準優勝した過去を持つ、野獣・藤 田操は脇に追いやられ、代わりに青木健志という無名のファイターが正面に並んでいる。実はあたしは彼と知り合いなので裏話を聞いてしまったのだが、彼は 現在、日テレの「キスイヤ!」という番組の取材を受けている最中なのだと言う。青木さん自身も、「大食い選手権」や「フードバトルクラブ(以下 FBC)」といった番組の予選や、地方の大食い大会で好成績を残している人ではあるが、あの3人に挟まれてホットドッグを食うほどの実力者ではない。
また、今週の「ロンブー龍」。ここにも何年かぶりに新井和響さんが出演していた。「@サプリ」「キスイヤ!」「ロンブー龍」…ここひと月の内に日テレが 3つの番組で「大食い(早食い)」を取り上げる…。これに意味がないとは言わせない。いきなり大食い特番をやっては視聴者の反発が恐いから、小出しにし て様子見をしているのだろう。TBSへの牽制の意味も見て取れる。かつて、「FBC」という番組で、テレ東の「元祖大食い選手権」に引導を渡し、さらに大食いバブルを弾けさせてしまったTBS。大食い番組に愛着のあったテレ東に比べ、TBS側は視聴率が欲しかっただけなのだろうから、その後、リスクを 負ってまで早食い番組を作ることはしなかった(一度だけ「ホムンクルス」で大食い特集してたけど)。そこに、である。日テレの大食い参戦。TBSにとっ ちゃ、無視できないだろう。弱小テレ東が何やっても痛くも痒くもないが、相手は日テレである。視聴率三冠王である。日テレからしたらTBSだって見下し ているのかもしれない。さて。どう出るTBS。そしてテレ東。はたして大食いの未来は。
って、物語を想像して楽しむのもオタクの特徴なのであるが、あたしは、こういった視聴者参加型番組に見られる、あるパターンに再び大食いが陥ってしまう のなら、もう復活しなくてもいいんじゃないかと思っている。古くは(といってもあたしが見ていた限りで)「風雲たけし城」。これはものすごく難易度の高 いフィールドアスレチックのようなものに、視聴者が挑戦し、クリアしたものだけが勝ち残れるというバラエティであった。この番組、メインがビートたけし (まだ北野武以前の)であったことからもわかるように、当初はお笑い色の強い番組であった。勝ち残ることよりもコスプレなどで目立ち、テレビに映ること が参加者の目標だった。しかし、回を重ねるに連れ、難易度も増し、「本気」の参加者が増えて来る。自宅にたけし城そっくりのセットを作り、練習してから 挑む者すら現れた。そうやってマジな参加者ばかりになると、バラエティとしては今ひとつ面白みがなくなり、視聴率も下がり、番組は打ち切りになったので ある。
この「風雲たけし城」から、「お笑い色」を最初から抜いた形で製作されたのが「SASUKE」であることは言うまでもない。「SASUKE」のために仕 事を辞め、自宅に製作したSASUKEマシーンで日々練習を重ねるバカは実在する。「ウルトラクイズ」が終了したのだって、バブル崩壊のせいだけではな い。参加者がクイズオタクばかりになり、クイズの難易度が高くなり過ぎたのが原因だ(「クイズ番組バブル」というのもかつてあった)。ホットドッグ早食 い大会への、日本人のやたらマジな絡みっぷりにも、同じようなものを感じてしまうのだ。
こういう素人がやたらマジになってしまうのって、なんなんでしょう。国民性とでも言うのだろうか。「努力・友情・勝利」(少年ジャンプのテーマ)の影響 でしょうか。偏差値教育のおかげでしょうか。温暖化で日本の夏もどんどん熱帯に近付いているし、もっとぬる〜く、だらだらした国民になってもいいんじゃ ないかと思うのだが。うっとおしいんだよ。マジな男は。
あたしがごひいきにしている「大食い選手権」も、通常の大食いバトルよりも、実はスペシャルとして放送された「世界大食い選手権」(海外の大食いと、一 対一のバトルを行う。しかも食材はタロイモ)とか、「男対女どっちが大食い選手権」「大食いびっくり新年会」などの方が、バラエティとしては面白かっ た。だから、また「FBC」のような、若い男しか勝てないガチンコ早食いを見せられるくらいなら、「赤阪尊子が大盛りメニューに挑戦!」程度の企画が見 たいなあと思うのである。まずは「でぶや」から赤阪復活というのはどうだ。
それにしても、TBSが鳴り物入りで放送したバラエティ、「負け犬女の壁」。つまらなかったですね。あたしも負け犬なばずのに、全然共感できなかった。
年下に貢ぐほどの金はないし、結婚願望もないし、不倫においしさは感じないし。あたしと、酒井順子さん的負け犬の間にも、壁を感じる。