気付いたら、もう十年も健康診断というものを受けていなかった。最近、さすがに体力の衰えを感じることも増えてきたので、人間ドックの予約を入れた。あたしが行ったのは、女医さんだけの、女性専門人間ドック。そこは女性外来にありがちな内装で、壁はピンク、おまけに天使のレリーフが飛んでいる。ハッキリ言って、あたしの趣味ではないが、今の、日本人女性にアンケートを取れば、確かにこうゆうのが上位にくい込むのかもしれない。我慢である。
それでも女性しかいない空間はここちよく、リラックスして検査を受けることができた。結果はまだ出ていないが、内科検診の時、お医者様に、「腸の動きがいいですね!」と、感心された。普通は20秒に一度動けばいい方なのに、あたしの腸は、ぐるぐる動いているそうだ。「ウンコをしろ」の作者として、面目躍如である。「でも、ガスが多いですね」…その通り。あたしはウンコもどかすか出るが、屁も多いオンナ…。一人で仕事できる環境で良かったと本当に思う。でも、でっかいオナラするのって、鼻くそほじるのと同じくらい気持ちいいよね!
スイマセン…話がそれました。本当は、腸の動きをほめられた所から、あたしもうまく鍛えれば、大食い選手になれたのかもしれないと、そういう流れで進めるはずだったのですが…。
ここのサイトを訪れる人の8割は興味がないであろう「大食い選手権」。それでも、書く。3年前、ナンシー関に(勝手に)誓ったのだから。「大食いは、どんなことになろうとも見守り続ける」と。「日本のテレビは食べてばっかり」なんて批判をよく聞く。それのどこが悪い! あたしは、小食だったり、食べることにあまり興味のない人と食事をするのが苦手だ。もちろん、持って産まれた体質は仕方がないけど、食欲も欲望の一つ! 子ども向けの絵本で、食べ物モノとおばけモノに人気が集中するのを見てもよく分かる。おいしい食事を腹一杯食べる! これは人間の幸せの基本です!
つーかね、あたしは、「大食い選手権」に限らず、「TVチャンピオン」って、民放の中でも一番面白い番組だと信じてきたのね。「パチプロ王」とか、「小学生料理王」とかは嫌いなんだけど、「ケーキ職人選手権」などの職人の技を見せる系、「少年マンガ通選手権」などの、オタク知識を競う系、そして、「汗かき王」「スーパーデブ王」などの、バカ系、どれも、主役は、美しくもない、一般人なのに、すっごいおもしろかった。と、いうような話を大食い好きの友人に話したら、「それはちがうよ…」と、言われてしまった。確かに、視聴率を見ても分かる。「大食い選手権」よりも、「さんまのからくりテレビ」「東京フレンドパーク」を、本気で面白いと感じる人の方が、断然多いんだよね。また逆に、「NHKスペシャル」こそ最高! という価値観の人もいるのだろうね…。
ムダにタレントやコメンテーターのいる、民放のバラエティー番組が嫌いだ。きっと、芸能事務所との関係でタレントの枠があるのだろう。しかし、彼らにも役割はある。視聴者に「笑い」や「怒り」のポイントをわざわざ提示することだ。余計な世話である。「世界バリバリバリュー」とか、島田紳介の女性タレントいじりがなければ面白い番組だと思うのになあ。「スタジオ」で、「タレント」がしゃべってないと、「バラエティー番組だ」と感じないように、テレビ局によってあたしたちは「マインドコントロール」されてしまったかのようだ。
そこで、復活する「元祖!大食い王選手権」も、放映前から、大食い好きの間で、いろいろな情報が飛び交っていた。「司会がみのもんた。ゲストが鶴太郎に石原良純らしい。なぜこんなことに…」「予告で中村有志がいなかったけど、まさかレポーターは別の人?」「どうやら、制作会社が以前と違うらしい。ひょっとしたら、グダグダになるかも」…たかがテレビ番組に大騒ぎである。
そして、放送日、朝9時に目覚めたあたしは、午前中の番宣番組から、夜7時の本放送まで、しっかりと録画予約をした。仕事もつまっていたが、録画してあるのに、きちんと、放映時間に見た。たしかに、みのが司会だった。鶴太郎が「大食い通」として、でかい顔をしていた(鶴太郎は赤阪黄金時代のテレチャンから、ゲストで出ていたので)。しかし、番組構成は「TVチャンピオン」時代と、ほとんど変わらず、番組中、スタジオでタレントがしゃべる時間は最低限に押さえられており、VTR中にコメントが割り込むこともなく、あまり気にならなかった。考えてみたら、テレチャンだって、司会は田中義剛だもんな。現場のレポーターは、以前と同じ、中村有志だった。マイクの先にどんぶりは付いていなかったが、許そう。藤崎奈々子とか、オンナの現場レポーターはいらなかったな。でも、大食い自粛騒動で没になってた、赤阪尊子in ドイツ、ロングソーセージ対決が見れたから、もう、何でも許そう。出場選手も、ヤング岸みたいなキモイ男がいたり、女性選手も二人いたり、食材がキャベツだけだったり、本当に、往年の「大食い選手権」を見るようであった。でも、優勝した子が、割とオンナノコ受けしそうなオトコノコだったのが気になる。彼は、自粛前の大会でいいとこまでいった選手だったので、そういう意味では、3年間の空白期間を埋めてくれたようにも見えるのだが。もう、野獣、藤田操のようなキャラが活躍する大食いは帰って来ないのだ。大食いバブルが弾けた後も、勝てるのは、やっぱり若い男子なのか。ちょっとさみしい。