こんなはずじゃなかった婚

akukun35.jpg 内舘牧子センセイが、「ちょい悪」系オトコがお好きなのはわかっていたつもりでした。仲村トオル(週末婚)、大沢たかお(昔の男)、高橋克典(年下の男)などなど。もちろん仕事はでき(エリートサラリーマンか中小企業の社長)、タフで、一発やったら相手の女のことは呼び捨てもしくは「お前」と呼び、自分の美学に忠実に生きようとするものの、女には未練がましい。そんな男たち。しかし…加藤浩次(汚れた舌)はないよお〜〜〜!!! お育ちが良いはずなのに、女を「お前」どころか「おめえ」呼ばわり。声は悪いし、ベッドシーン下手すぎ。これじゃ、いくらドロドロ好きのOLさんも離れて行きますわ。さらに主人公・飯島直子のもう一人の男が藤竜也って…。汚い。汚すぎる。なんだあの黒いチクビは。なぜ笑い声が「へへ」なのだ。藤竜也とのキスシーンのたび、「直ちゃんかわいそ〜!!」と心の中で叫んでいるよ。それでも、裏番組の「恋におちたら(ヒルズに恋して)」よりは全然面白いと思うのだが。世の中金ばかりじゃないが、草なぎ剛の「いいひと」キャラはもっとうさんくさいぜ。なぜ、当初の予定通り、剛にホリエモン役をやらせないのだ。ぬるいなあ、フジテレビ。堤真一の「ホリエモン」vs「いいひと」草なぎ剛なんて、内舘ドラマ以上に見なくても話が想像付くっつーの。しかしこの手のドラマが、「汚れた舌」よりも視聴率取るんだもんなあ。それを、健全と見るか、それとも…。

そして、内舘ドラマに欠かせないもう一人のキャラといえば、「結婚に自分の人生すべてをゆだね、夫の浮気に嫉妬の炎を燃やし、壊れる専業主婦」である。「汚れた舌」では牧瀬里穂がその役柄を演じている。牧瀬の演技力では、「昔の男」の時の狂った主婦・富田靖子にはとてもかなわないのであるが、まあ、「金に苦労したことがないお嬢様(牧瀬)が憎くて憎くてたまらない」牧瀬の義理の母役・森口瑶子の迫力に免じてここは許そう。

内舘ドラマのキャラは、みんな自分に正直だから、専業主婦たちもみんな、感情を爆発させ、ものを食い散らかし、壊れる。しかし、現実の妻たちはそうはしない。絶対に、「こんなはずじゃなかったのにッ!」とは言わない。二子山親方の葬儀の時の花田景子はすごかった。黒留袖に、ひっつめ髪、まるで、「極道の妻」。無表情で夫・貴に付き従う彼女の本音を知りたい。そりゃ、そこいらのサラリーマン家庭に比べれば、金もあるだろう。オカミさん業は大変そうだが、それは覚悟の上で結婚しているのだろう。子どもにも恵まれ、うるさい姑もいなくて、舅の介護もせずにすみ、一応理想の主婦。でも、思い描いた未来とは、かけ離れているはず。でも、彼女は何も語らない。若乃花の妻・美恵子さんにしてもそうだ。久々に見たら、フツーに老けてて、ちょっと驚いた。

ちょっと前の「コスモポリタン」で君島十和子と中村江里子が対談していた。あたしはフェミに出会う前から女性誌は読まなかったのでよく知らないのだが、「コスモポリタン」って、キャリア志向の女性が読む本じゃなかったのだっけ。なのに、キミジマ。なのに、ナカムラエリコ。その対談内容は、ざっと読んだだけだが、ものすごくつまらなかった。「日本の女性は外見だけを磨こうとするが本当の美しさとは内面からにじみ出るもの」とか何とか今さら感たっぷりの「女らしさ論」。二人とも、お互いの意見に異論を差し挟むこともなく、「そうですよね」の応酬。お互い、本当はもっと言いたいことがあるだろうに。君島十和子に、中村江里子に対する嫉妬心がないわけがない。中村江里子に、君島十和子を見下す視線がないわけがない。それとも、こんなことを想像する私の心を醜いと、お二人はお笑いになるだろうか。「おホホホ。これだから負け犬は。」と。

この対談の後に、「今よりキャリアアップ!」系の記事を載せたりして、編集部は一体どういうつもりなのだろう。それとも、コスモポリタン読者の引き裂かれた心理が、誌面に反映されているということなのだろうか。負け犬を自称する人たちですら、「結婚なんて一生しなくてもいい」などと言ったら、居場所はない。「いい人がいれば、いつかはしたい」というのが正しい答えなのだ。

もちろん、結婚したからって、夫がリストラされるとは限らないし、夫が早死にするとは限らないし、夫が浮気するとは限らないし、夫は家事にも育児にも協力的かもしれないし、夫を一生愛し続けられるかもしれないし、子どもは健康でいい子に育つかもしれないし、姑も舅もいい人でボケずにポックリ逝くかもしれない。いや、夫に充分な収入さえあればあとは何もいらないと言う割り切った妻も多いだろう。でも、世の妻たちの心中は、ほとんど、「こんなはずじゃなかったのに!」だと思うのだが。

こんなこと言うと、自分より不幸なものを見て安心したい独身女のヒガミと受け取られてしまうだろうか。だけど、不公平なことに、いつだって独身女だけが「年とったら寂しいよ」「病気の時どうするの」などと言われ続けるのだ。「汚れた舌」の、飯島直子の様に。そして、内舘ドラマの主人公たちはみな一様に打たれ弱く、ちょっと辛いことがあると前言撤回し、結婚に逃げたがる。オヤジしめしめの展開である。

でも、みなさん誤解しないで下さいよ〜。内舘センセイは、「結婚なんかしなくていい。仕事や恋の方が大事」なんてことを言う女が嫌いなわけじゃなくて、本当は、「スタイルも顔も良くて、若い頃チヤホヤされた女」が嫌いなだけですからね〜。そんでもって牧瀬のような「お嬢様専業主婦」も嫌いな内舘センセイである。つまり、まとめると、「男にも金にも苦労したことのない女が嫌い」ってことだ。そりゃ、あたしも嫌いですわ。しかし、内舘センセイも正直なのはドラマの中だけってのが、つくづく残念である。


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ウンコ 最終回
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ウンコ57本目「リアル男子とフェイク男子とマイ女子」
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ウンコ56本目 今週はマンガだけだよ。
[2006/04/04]
ウンコ55本目 新・爆食女王誕生戦!
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ウンコ54本目 コーちゃん
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ウンコ53本目 サカイ、美少年に口説かれる??
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ウンコ53本目 サカイ、美少年に逆ギレされる。
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ウンコ52本目 メイド体験
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ウンコ51本目 二人の教祖様
[2006/02/02]
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