ウンコ53本目 サカイ、美少年に逆ギレされる。

d53_l.jpg前回の原稿は、紀子さんご懐妊報道の中、あほなメイド服ネタで、なかなかマヌケだったことでしょう。と、いうのも、前回の原稿は書き貯めしたものだったからなんですね。あたし、一月末から二週間ほど、バリ島で一人旅していたのです。

去年の10月。バリ島でテロがあった直後の原稿で、あたしは友人とのバリ旅に行くか行くまいかとか悩んでいたのだけど、あの時は結局キャンセルしたのでした。友人が親に反対されてね。彼女の親の気持ちも分かるし、それを押し切ってまで行く所でもないから。だったら一人で長期で行っちゃえ!! と、格安チケットで滞在できる目一杯までバリで遊んでくることにしたのだった。もちろん、テロに巻き込まれることも覚悟の上だ。

あたしはバリが好きだが、「どこが好きなの?」と聞かれて、「全部!」と言いきっちゃうほどの楽園だとは思っていない。バリ好きの日本人全てと気が合うとも思わない。二週間も行ってれば、トラブルの一つや二つはあるもので。

今回の旅は、基本的には一人旅だったのだが、バリで仕事をしているある日本人女性に結構お世話になった。彼女は、これから旅行代理店をやるつもりでいて、そこの目玉に「女王様ツアー」というものを考えているという。普通、海外で日本語のできるガイドを頼む場合、ガイドの容姿など選べない。しかし、「女王様ツアー」では、イケメンのガイドを用意するという。そこで、彼女が目を付けているガイドを、テストとしてあたしに一日使ってみてくれないかと提案された。

紹介されたバリ人の男の子Gは、たしかにかわいかった。日本人が好きそうな顔だし、日本語もペラペラだ。が、しかし…あたしはなぜかこの時「でも、あたしのタイプと違う…」と、思った。そこで、あたしの友人がメイドとして雇っているDを指差し、「こっちの子もかわいいじゃない」と言った。Dは日本語はあまりできないし、スタイルもG程よくはなかったのだが…。この直感は、後に正しかったことが判明する…。「じゃあ、二人とも連れて行っていいよ!」との彼女の申し出に甘え、あたしは両手に花状態で、女王様ツアーを開始した。バリでは基本的にTシャツ・短パン姿のあたしだが、この日のために前日、女王様っぽいリゾートドレスまで買ってしまった…(コスプレから入るタチなもので。でもすっぴんだけど…)。

あたしの希望で見て回りたい場所にいろいろ連れて行ってもらう。あたしは英語もインドネシア語も片言しかできないので、会話は日本語ができるGについ頼ってしまう。しかし…Gの会話のはしばしに「ジゴロ」っぽい安〜いくどき文句が混じるのである…。「一人で泊まるの寂しいでしょ? Hしないからお部屋に行ってもいい?」「今度デートしようね。携帯に電話ちょうだい!」しまいには車中で「いとしのエリー」を歌ってくれた…(これ、日本でもあたしに明らかに気のない男からよくやられるんだが、反応に困る)。彼がこれを、「サービス」としてやっているのはわかった。だからあたしも、「そうだねー。今度デートしようねー。」と、適当に相づちを打っていた。ちょっとうざかったが、たいして怒る気にもならなかったのだ。彼の人柄だろうか。

聞くとGは、普段フリーでガイドをしていて、そのほとんどは日本人のホステスさんなのだという。だからこんな会話なのかな…。しかし、あたしの友人の会社で女王様ツアーの専属ガイドになる場合、こんなトークでは困る。セクハラで訴えられたら、彼女の会社の損になってしまう。そこであたしは、女王様ツアー終了後、すべて彼女に報告した。すると彼女も怒り出し、Gを呼び出して、三人で話すことになった。

友人の部屋にやってきた彼は、とても不機嫌そうだった。そして、あたしがくどき系のトークはやめた方が良いと言うと、Gは「ワタシだってあなたと寝たくないよ!!」と、逆ギレしたのである…。「(ああいうトークをしないと)普通のガイドと同じじゃない! そんなの女王様ツアーじゃないよ!」Gは日本語がペラペラといっても、日本人のようにはもちろん話せない。インドネシア人は、人前で怒られるのを嫌がるとも聞く。分かり合うのは無理だと思ったが、ここでこっちも怒ったらいかんと、仕方なくかなり下手に出てやった。「あのね…あたしはこないだ三人でいろいろ回って、とても楽しかったの。ああいうトークが好きな人も確かにいるかもしれないけど、あれをビジネスでやったらいけないんだよ。これはクレームじゃなくて、アドバイスなの。わかる?」

すると、だんだんGも冷静になった。しかし、「あなたたちお嬢さんとは合わない。私はジゴロの世界に戻るよ。」と言って、彼女の部屋を去っていった…。「セクハラ」という「日本語」を知っていても、その意味を理解するのは難しいよな。日本人の男だってほとんど理解してないのに。日本の状況を思い浮か
べ、正直なだけ、まだGの方がマシかもしれないとも思った。

Gは、もともと髪を金色に染め、ピアスに入れ墨、ビーチやクラブでナンパしまくるような、今時の「ジゴロ」だったのだという。それをあたしの友人が、「あなたは本当は頭がいいのにもったいない!!」と、髪を黒く染めさせ、彼女の仕事でガイドをする時は、長そでのシャツを着せ、一か月かけて改造していたらしいのだ…。それなのにたった一日で、彼はジゴロの世界に戻って行ってしまった。ヤンキーの魂、百までだからね…。

友人が言う。「でもGだってずっと若くてかわいいわけじゃないんだから、いつまでもホステスさんの客が付くと思ったら大間違いよねえ」結局、女王様ツアーは客にもいろいろ好みがあるだろうし、難しいだろうということになった。あたしはもう一人の美少年、Dを育てたらいいと思ったのだが。Dの話はまた来週。


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[2006/06/12]
ウンコ 最終回
[2006/05/06]
ウンコ57本目「リアル男子とフェイク男子とマイ女子」
[2006/04/19]
ウンコ56本目 今週はマンガだけだよ。
[2006/04/04]
ウンコ55本目 新・爆食女王誕生戦!
[2006/03/23]
ウンコ54本目 コーちゃん
[2006/03/09]
ウンコ53本目 サカイ、美少年に口説かれる??
[2006/02/22]
ウンコ53本目 サカイ、美少年に逆ギレされる。
[2006/02/08]
ウンコ52本目 メイド体験
[2006/02/02]
ウンコ51本目 二人の教祖様
[2006/02/02]
ウンコ51本目 二人の教祖様
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