先日、ついに大食い番組復活後、初の女性大会が行われた。「赤阪尊子の後継者を探せ!!」なのだそうである。しかし…大食い好きのあたしが言うのもなんであるが、そこまで、赤阪尊子さんって、全国的な有名人なんでしょうか。彼女が初めて女王の座についたのは、10年以上前。もはや、新規の視聴者を取り込む気もないのか? テレビ東京。そんなとこが好きなんだが。というわけで、あたしもそんなテレ東の姿勢に倣い、全ての読者にわかりやすい原稿は目指さないことにしました。なので、ここまでの文章の意味がさっぱりわからんちんな方は、読まない方がよいかと思われます。
しかし、結論から言ってしまうと、今回は、復活後の「大食い王決定戦」の中でも、今ひとつ面白くなかった。これは、決して女性大食い大会だからではない。これまでも女性大会で名勝負はいくつもあった(バケツプリンとか一畳チョコとか!!)。…あたしが思うに、結局、「赤阪尊子の後継者選び」というテーマをぶち上げてしまったせいなんじゃなかろうか。だって、「打倒!赤阪」って、食う量じゃないから。キャラクター込みの、大食い界のスターなんだから。赤阪尊子は。
今回の優勝候補は、2000年に行われた「全国大食い選手権」優勝者、岩田ミユキさんと、前回の「大食い王決定戦」で健闘し、最近他局の大食いコーナーでも活躍中の、ギャル曽根こと曽根奈津子さん。岩田さん、見た目だけはどんどん赤阪さんに近付いているような気がするけど、熱すぎる闘志は、古参の大食いファンの心を離れさせる。対してギャル曽根ちゃん。ちょっと前のギャルメイクに、金髪、キラキラネイルアート。好き嫌いは激しいが、嫌いな食材でも食べはじめると「超〜うま〜い!!!」と、胃の中にスルスルと入れていく。若いギャル曽根への闘志をむき出しにする岩田ミユキに比べたら、ギャル曽根の方が赤阪尊子の後継者に近いのかもしれないと思わなくもないが…。
決勝は沖縄そば大食い60分一本勝負。ここまで勝ち残ったのは、大方の予想通り、ギャル曽根ちゃん、岩田ミユキさん、そして過去の「大食い選手権」などに参加経験のある、嘉数千恵さんの三人であった。テレ東の大食いの伝統として、決勝戦は熱々の麺もの。三人は一斉においしそうな沖縄そばをすする。一杯二杯ならばまだよい。これが十杯以上ともなると、食べたものの熱で、汗が吹き出てくる(…らしい)。ギャル曽根ちゃんは、そばを食べる手を止め、何度も化粧が落ちていないかを鏡でチェックする。「つけまつげが落ちても食べないと!!」と、檄を飛ばす女王・赤阪の声は、メイクの鬼・ギャル曽根には届かない。(もちろんここで、ラーメンにメガネを落とした赤阪尊子の昔の映像が挿入される)
あ〜…。つまんない。おもしろいけど、つまんないなあ。実際に食ってる量は、歴代の男性チャンピオンにも匹敵するし、ギャル曽根ちゃんも岩田さんも嘉数さんも、すごい選手だと思うんだけどね。そりゃ、女王・赤阪だって、女を捨てていた選手ではなかった。何度も結婚引退をほのめかしたり、嬉しそうにウエディングドレス着てみたりしてたもの。けどなあ! 君たちに、テレビの前でウエディングドレスのファスナーを全開にして(食べるのに苦しいから)背中をさらして食い続けた、赤阪尊子の真似が出来るかっ? ギャル曽根も、どうせそこまでテレビ映りにこだわるんだったら、賞金で整形手術にアートメイクでもしたらどうだ。そこまでやったら、赤阪尊子の後継者として、認めてやる!! って、あたしにそんな決定権はないんだが。
確かに、素人参加型番組(芸能人でないという意味でプロスポーツなども含む)は、「スター」が数人いれば、それだけで盛り上がるものだ。大食い番組も、なんとか復活したはいいが、今ひとつ面白いキャラクターが育たず、苦労しているのだろう。結局、一番赤阪尊子イズムを継承していたのは、コメンテーターとしてゲスト出演していた、現チャンピオン・山本卓弥くんだったような。イケメンなのに、天然ボケ。お願いだから、ホットドッグチャンピオン・小林尊くんみたいに、「プロフードファイター」なんか、目指さないでね。
そういえば、これまでの女性大会って、必ず「甘味大食い」だったのに、今回から食材を問わなくなったのはなぜだろう? 必ずしも「女=甘いもの好き」ではないと、ようやく世間に認知されたのかな?と、思っていたけど、たぶんそうじゃないよね〜。大食い事故以来、放映するだけで風当たりの強いこの番組。せめて、食材を「健康的」にすることで逃げたんだよね。きっと。一回戦、もずく勝負だったし。
別に、女大食いが男に負けても、おもしろければそれでいいんだけど、でも、もしも、女が男と同じ程度に、他人から美醜を問われなかったら。ひょっとしたら、もっと量を食べられる選手が多かったんじゃないだろうか。逆に拒食症だって、最近は過去のトラウマが原因とされてるけど、「やせた女が美しい」って思い込みがなかったら、少しは違っていたんじゃないのかなあ。って、毎回似たようなコメントですいません。でも、ホントにそう思うんだもの。