(CD情報)
アーティスト名:TIGER TRAP
タイトル:TIGER TRAP
品番:K Records(ASIN: B000003RMD)
あちー。夏が暑い位、十二分に知っているけど、ここんところ毎日口にしている。暑いね、しかし。食欲はないのに、ビールと枝豆の消費量だけがぐんぐん伸びている。
世の学生さん達は夏休み中なのかな? 学校に行かなくなって久しいので、夏休みと聞いてもあまりピンとこない。そんな私が「学校生活」と聞いて思い浮かべるのは、女子高での3年間だ。とりたてて得意な事があったわけでもないのに、やりたい事は何でも出来るに違いないとずうずうしくも思っていた。ファッションデザイナーに憧れて、高校卒業後はファッションを学んで、その後はデザイナーとして生計をたてていこうなんて目論んでいた。もちろん、ただのデザイナーじゃなくて、カリスマデザイナーね。「井の中の蛙」だったあの頃。はずかちー。ケロケロ。
教室の私の席の周りの壁や窓には永瀬正敏やマッドハニー、レモンヘッズ、ソニックユースといったバンドの切り抜きをべたべた貼っていた。体育は嫌いだから、その間は図書館で読書タイム。授業の途中でクラスに入るのが嫌なので、遅刻したら図書館へ直行。とにかく、のんびりマイペースに生活していた。放課後はライヴに行ったり、はたまた野球観戦や落語を聞きに行ったりと趣味も我が道を突っ走っていた。
そんな私と友達が通学途中にやっていたクイズがある。
A「100万円あったらどうする?」
B「え〜、○○(当時好きだったタレント等の名前)にデートしてもらう〜。じゃあさ、それに10万円加えたら、何してくれるかなー?」
……こんなアホな話を毎日のようにしていた。若いのに、金でデートを買おうとしているのが哀れさを誘う(涙)。
東京に近い千葉県内の高校だったこともあって、クラブ通いする人、スポーツ選手にうつつを抜かす人、バンドの追っかけ、劇団にハマる人などなど、とにかく皆それぞれ好きな事があって、それに没頭していたように記憶している。もちろん、部活動に熱中している人達もいた。
やりたい放題、いいたい放題。ヒマさえあれば、クダラナイ空想ばかりしてニヤニヤ。でも、あの頃はそれが全てだった。それが永遠に続くとは思っていなかったけど、学校を卒業してからの事なんて想像できなかった。あの当時の日々にサウンドトラックをつけるとしたら(微妙な例えだけど)、タイガートラップの音楽を選ぶ。タイガートラップはカリフォルニア州サクラメントの女子高生4人が結成したバンド。音は何て言うんだろ、難しいこと一切抜き、曲を作って演奏してめいっぱい楽しんでます!ってな音。
高校生の時は普通に好きな音楽として聴いていたけど、今聴くとなんか切ないというか胸がぎゅっとする。青春まっただ中っつーの? もちろん、そんなことを口にだして歌ってはいないんだけど。十代の一瞬のキラメキ感が音になっている。しかし、そんな時は長く続かないらしく、タイガートラップはその後、5曲入りのEPを残し解散。フロントのローズ・メルバーグはソフティーズという女子2人組のバンドを組み、美しいハーモニーを奏でている。ドラムのヘザーは持ち前のワイルドさを武器に数々のバンドを渡り歩き、今もオリンピアで音楽活動を続けている。残念なことに、残り2人の消息は不明。
先日、女子ばかり集めてセルフディフェンスのワークショップをやった。20人弱で大きな声を出して、好きなことをあーだこーだ言える空間に身を委ねるのは純粋に心地よかった。そして、「なんだか女子高みたいだ」とふと思った。私は女子高の空気感が好きなんだと思う。多分、これからもずっと。