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ジャックされるニュース番組
18.09.13 by 深井恵



北海道地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

この夏、本当に大規模な災害が多発した。連日続いた酷暑、西日本豪雨、近畿地方の台風被害、そして、北海道地震。災害復旧には物心両面の支援が長期にわたり必要とされるが、次々と起こる災害に、一つ前に起きた災害の報道は下火になり、人々の心から「もう過去のこと」として忘れ去られ、救援が手薄になっていくのではないかと危惧している。東日本大震災における、東京電力福島第一原発の事故がそうであるように。

北海道地震が起きたとき、海外メディアは「原発は大丈夫か?」と注目していたという。日本国内はどれほど原発に関して報道しただろうか。泊原発は稼働していなかったようだが、前代未聞のブラックアウトで、供給電源が断たれた。冷却装置はどうだったのか、放射能漏れはなかったのか、気になるところである。後から「実は・・・」と言い出しかねない虞を感じている。福島第一原発事故がそうであったように。

北海道地震の報道では、安倍首相自らが被害状況を伝えるニュース映像に違和感を覚えた。アナウンサーでもキャスターでもない首相が、何故わざわざテレビカメラの前で語る?という印象だった。西日本豪雨の際に、赤坂自民亭で宴会していたことを報道され、同じ轍は踏まないつもりの、「官邸主導してますポーズ」に見えて仕方がなかった。

しかも、彼が伝えた内容がお粗末で、他の報道機関が「心肺停止」と報道していた人数を、亡くなった方の数に入れて報道。官邸側は後始末に追われた。救急救命に携わっている方々を無視した、まさに人命軽視の一端を伺わせた。その後、北海道に現地入りした彼が、被災者のそばに寄り添い、跪いて話を聞いている姿までも報道されたが、芝居じみて見えて仕方なかった。

災害の報道では、自衛隊の映像にも違和感を覚える。最近では自衛隊員にインタビューまでして、肩書きや名前入りで登場させる。消防士や警察官など、もっと地元に密着して活動している方々を写せばいいのに、それはほとんどない。これも、災害にかこつけた、自衛隊を身近に感じさせる手だろう。迷彩服に抵抗感をなくしていくことにも、一役かっている。

迷彩服と言えば、最近では「迷彩柄」のことを「カモフラージュ柄」と言うようになっているらしい。女性のファッションにまでも取り入れられることが増えているという。そう言えば、先日、皇室の一人が迷彩柄の服装でテレビ取材に応じていた。迷彩柄はブランド物にも入り込んでいる。

災害は、継続的な取材と報道をぜひお願いしたいところだが、酷暑のニュースは必要以上に、この夏、連日報道されていた。「暑いのはもう分かったから、他のニュースを流せよ」と何度思ったことか。酷暑報道に、ニュース番組がジャックされた様相を呈した。

ジャックと言えば、スポーツ関連のニュースが、一般ニュースの枠をジャックしているのも顕著だ。ちょっと振り返れば、大相撲の暴力事件から親方降格まで、連日延々と報道されていた。その後、日大アメフト部の悪質タックル問題が続き、パワハラや不祥事でレスリングにバスケットボール、チアリーディング、ボクシング、新体操・・・と、枚挙に暇がない。

それに加えて、高校野球だ、アジア大会だと大騒ぎ。はっきり言ってどうでもいいレベルまで、事細かに報道されていた。本当に、スポーツニュースは、スポーツ枠の中に限って報道してもらいたい。政治のニュースはどこへ行ったのか。

この夏は、ボランティアの活躍も異様に 報道が過熱した。山口県で行方不明になった男の子を、大分県から捜索ボランティアに参加した方が発見したというニュースだ。地元警察がなかなか発見できなかったのを、県外ボランティアがいとも簡単に発見したのも気になるが、その後日談も含めて、男の子を発見したボランティアの方を連日報道。一躍、時の人となった。あれほどボランティアを連呼されると、東京オリンピックのボランティア不足対策の一環ではないか・・・などと勘ぐってしまう。

「私が報道してほしいと願っている出来事」=「為政者側が忘れてほしいであろう出来事」という構図になって久しい。森友・加計学園問題はまるで終わったかのように鳴りを潜めた。『日刊ゲンダイ』が頑張って報じているようだが、一般ニュースには報道されなくなった。加計学園の経営する、千葉科学大学への補助金の影響で、千葉県銚子市が「第ニの夕張」になりつつあるという。元銚子市市長の野平匡邦さんは、加計学園のお膝元岡山県の副知事や千葉科学大学の客員教授を歴任した人物らしい。愛媛県今治市が、「第三の夕張」にならないか心配になってくる。

福島第一原発事故と放射性廃棄物の処理問題も報道されなくなった。毎日大量の汚染水が発生しているのに「アンダーコントロール」と言い放ち、汚染水を稀釈して海に流し、焼却処分した汚染土は公共工事の埋め立てに利用しようとしている。あまり報道されなくなったのをいいことに。

辺野古新基地建設や沖縄県知事選挙についても、ほとんど報道がない。昨日のニュースでは沖縄の「お」の字も聞かなかった。このまま注目させずに、「気がついたら沖縄県知事選挙は終わっていた」という状態を、狙い澄ましているのだろうか。そして、辺野古の埋め立てを進めようとしているのではないか。

東京医科大学の女子差別入試に関連して文部科学省が調査した結果、8割ほどの医学部で男女の合格率に差があったという事実。弁護団ができ、相談窓口が開設され、差別されてきた女性たちが反撃に打って出る勢いを感じた。この報道が多方面へ影響して、女性差別がまかり通っている様々な試験が表に出てくるかと期待した。が、この報道もぷつりと途絶えた。このまま忘れててしまう訳にはいかない。「報道されないこと」に注目し続けることの大切さを噛みしめる日々である。

10月に『深夜のダメ恋図鑑』がドラマ化されるらしい。先日、第4巻を読んだが、これまで以上にパワフルな、元気の出る女性たちの台詞に溜飲を下げた。テレビドラマでどこまで突っ込んだ女子トークが繰り広げられるか、若干不安があるが、原作に負けない痛烈な女性差別糾弾を期待している。

著者| 具ゆり深井恵打越さく良阿部悠牧野雅子
プロフィール
深井恵
深井恵(ふかい・めぐみ)
九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。