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「わたしを生きる知恵〜今、あなたに伝えたいこと」講演会に参加して思うこと
18.06.21 by 具ゆり



「わたしを生きる知恵〜今、あなたに伝えたいこと」講演会(『わたしを生きる知恵』出版記念会実行委員会・大阪主催)に参加しました。
河野貴代美インタビュー「80歳のフェミニストカウンセラーからあなたへ」
対談 岡野八代 × 河野貴代美「今こそ、フェミニズムを!」
すでに3月に第1回が徳島で、第2回東京、そして大阪が最終のキャラバン講演会。
今、まさに私が渇望しているものが、そのまま対談のタイトルに。岡野八代さんの話も聞きたくて、大阪へ。

河野貴代美さんは日本のフェミニストカウンセリングの創始者です。1960年代後半にアメリカでフェミニズムに出会い、1980年に日本で最初のフェミカンルーム「フェミニストセラピィ“なかま”」(東京)を立ち上げます。
その河野さんはもうすぐ80歳。現在、有料老人ホームで暮らしてみえます。顔を見るのは本当に久しぶりですが、すっきりしたいで立ちでお元気そうでした。
会場にはフェミの年輪を感じる人、教え子たち、一度は河野さんに会おうと参加した若いフェミたちが、盛岡や東京、熊本、四国と、遠方からの顔がぞろぞろそろっていました。上野千鶴子さん、落合恵子さんからもメッセージが届いていました。

「フェミニストカウンセリングから離れて10年間、休眠状態だった。今は老人ホームにいて、自分もそうだけど、もうすぐ“多死社会”がくる。これからどうするのか? フェミニストカウンセリングは、“フェミ”のついたカウンセリングのユニークさがあるんです。フェミニズムをもっとわかってほしい。もっともっと根づかせたいのです」
彼女がフェミカンから離れてしまったことは、ずっと残念に思っていました。私の知らないところで、どんなことがあったのかわかりません。でも、その後どうされているのだろうと気になっていました。あれから10年・・・そうなんだ、やっぱり河野さんはフェミカンに戻ってきた。本を書き、そして再び、こんなふうに私たちの前に立っている・・・。
河野さんの姿勢、思い、語る言葉は、一貫して揺るぎません。
「フェミニズムとは、あなたはあなたであっていい! あなたらしく生きなさい! ということ」
「カウンセリングは語ること! 語ることは力になる!」 
「フェミは、自分自身を語れ! 自立せよ! 私の発見! と言ってきたけれど、今、多様性も忘れちゃいけない。ともに考えていくべきところでしょう」
「言葉にする、言葉が戻ってくる、そうしてコミュニケーションになる。ちゃんとした言葉を話しましょう。カウンセリングは自分をもっと見つめる機会になる。自我の拡大です。
自我の中には何が入ってる? 言葉です。社会のシステムに対しても、どんな言葉で思っていることを表せるか? 私はカウンセリングではクライエントに突っ込むんです。突っ込まれるから、返さないといけない。自分が考えて応えないといけないから」
最前列に座る私の目の前で、河野さんは決してりきみません。生きて来たから、今があるんだなあ。淡々と、飄々と肩の力を抜いて語る言葉ほど説得力のあるものはないですね。

今回の著書の「はじめに」で、
「フェミニストカウンセラーとして長く生きてきた私から、今を生きるあなたへ贈るメッセージです。“ゆっくりでいいから、あなた自身を生きなさい”、と」
彼女の言葉によって、改めて日本のフェミニストカウンセリングの理念と歴史をふりかえり、その展望、そして課題が見えてきます。フェミカンのすべてが詰まっていて、彼女の言葉が形になって記録され、伝えられ、残されていく・・・その言葉の一つ一つが、そこに込められた深い思いと意味が、静かに私の中に浸透していくのを感じます。

対談の岡野八代さんは「大阪に来るとなぜか気分がのる」ようで、楽しそうでした。それを「自我の肥大」と言われていたかな・・。京都とは違う、のはなぜでしょうね。「大阪って、なんだかパワーもらっていくから?」だとか。私も解放される感覚、わかるので同感。名古屋とは違う。なんか、ラク〜な気分になるもの。まあええやん〜って、なんか許されやすいのか、おおまかで度量が広いのか、なんかわからへんけど、いいことはいい。
対談では、表現の自由、家族、女性への暴力について、踏み込んで語るには時間がたりなかったけれど、2人のエッセンスは十分に味わえました。
(河)「どうして性暴力がなくならないのか?」
(岡)「日本は、それも表現の自由と? これ世界で整備してないのはアメリカと日本だけ。“痴漢”って、日本にしかいない。日本は女性に対する暴力、暴言に寛容! 女性への暴力を人権侵害だと思っていない。おカネ盗むのはダメ!と同じように考えてない。人の身体をさわっていいと思ってる!それ、してもいい!と思ってる社会だ!」(私のメモで)

岡野さんが政治思想を選んできたのは、「自分を見ないため」だったそう。「もともと文学が好きだったけれど、それじゃ自分を見ることになる」と。
「政治って他人事でしょ。自分のことは見ないで、国家とか社会とか外だけを見ていれば気が楽。だから文学ではなく政治を選んだのです。ところが、まさに“ザ・パーソナル イズ ポリティカル”で、じつは政治と自分とはつながっているというのがフェミニズム。それが、カナダに行ってわかってくるのです」(この部分は著書から抜粋)
そうですよね、フェミニズムって「私」を生きることですもの。
その岡野さんは著書の中の「自分との出会い直し〜対談を終えて」で書かれています。
「対談の中で、私にとってフェミニズムとは何かということがはっきりしてきました。それは、私を形作っているものを、じっくりと、時には厳しく見つめ直すよう迫ってくるものでした。(中略)自分の口から出てきた言葉を、まるで他人の言葉のように見つめ直す。そして、自分はこんなことに囚われていたのか、自分の怒りには、こんな理由があったのかと発見する経験でした」
「カウンセリングは語ること!」という河野さんの言葉が、そのまま岡野さんとの対談でマッチしたんですね。

「今こそ、フェミニズムを!」
河野さんのメッセージは「あなたの身近に、一人のフェミニストを育てること」でした。
フェミニストカウンセラーとして20年目。私は彼女から直接指導を受ける機会は、認定カウンセラー試験の面接のときと、学会での論文指導のときくらいです。だから、雲の上の人でした。今回の出会いで、私がフェミカンでやってきたことを再確認したこと、そしてこれからのために、あらためて宿題をもらった気がします。
といっても、何をする? 何ができる?
「私」が自分を損なわないで生きていくこと、でしょうか。
フェミニズムは、自分を肯定し、自分らしく、自分を大切にして生きていくあり方です。そんな生き方に共鳴し、続いてくれる人がいること、それが一番幸せなことだと共感してくれる人とつながることです。

「パーソナル イズ ポリティカル」(個人的なことは政治的なこと)私たちは、社会の中で生きているのだから、政治は他人事ではないのです。その影響を受けて暮らしているのです。
フェミカンでめぐりあう女性たちとのその稀有な出会いの中で、自分の問題の背景には権力や暴力による搾取や支配がないかを見抜いたり、関係の中に自己犠牲や依存関係はないか、など「私」を再考し、生き方を選択し直すチャンスは多々あるのですから。
「私」にとって、何が本当の幸せなのかに目を向け、気づいていくこと、自分に向き合い、「私」を生きるあり方を見つけることこそ、フェミカンが目指すところです。
いつか社会に不平等がなくなること、誰もが対等で平等に暮らせる安全な社会になることを願って。

※大阪から戻った翌日、大阪北部が震源の地震がありました。被災されたり、避難を余儀なくされている方々も多数みえることと思います。
皆様のご無事と一日も早い復興を心より願っています。

著者| 具ゆり深井恵打越さく良阿部悠牧野雅子
プロフィール
具ゆり
具ゆり(ぐ・ゆり)
フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。