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18.08.15 by アンティル



“生産性がない”発言が、お盆で実家でも話題だった。母は生まれて初めてデモに行きたいと思ったそうだ。

この発言を擁護するように読める中田宏氏のブログを読んだ。
何度読んでも軽い。

中田氏は“生産性”という経済用語を使ったことに違和感がある、支え合うのが人間社会であり、税金の使い道はLGBTも含めすべての人に平等に税金はつかうべきだと述べつつ、一方で子供がいないLGBTは子供世代に面倒を見てもらうことによって支えられることを考える必要があると。そしてまたその一方で子供のいない人の税金の使い道は考える必要があると転じている。“生産性”という乱暴な言葉を使ったため、本質的な議論にならなかったと、かの人を諫めつつ擁護するブログ。

この人、何が言いたいのだろう。『総合的にものを見ている“俺”、でもこの件の本質は見えてるよ。最後はみんなで考えよう。』

あ〜いるいる私の周りにもこういう男が。わんさかいるよ。害がなさそうな中身の薄い言葉を並べてるのだが、立派に見られる。こういうのが一番怖い。そしてこのような言葉にうなずく人達がもっとも面倒だ。

日常にある差別は“生産性がない”という強い言葉の差別、わかりやすい視線だけではない。日々の中にある差別と中田氏の言葉が同じように映るには私だけだろうか?

ブログの中に、LGBTが生きやすくするために行政が解決することは、“悪いことではない”とも言っているのだが、その文脈で“解決してあげる”という言葉を使っている。“悪いことではない”とか“あげる”とか、こういう細かい所にその人の本当の視線を読み解くことができる。

友人にカミングアウトした時に、
「アンティルの生き方は尊重するよ。でも孫の顔が見られないお母さん、お父さんのことは考えてあげないと。親のためにもできれば普通の恋愛をしてほしいなぁ。でももちろん友達だから応援するよ。」

そんなことを言われ、複雑な気分になった夏の夜のことを思い出す。勇気を出してカミングアウトし、“尊重する”“今でもこれからも友達だよ”と言われ、うれしくもありながら、こぼれ落ちるその人の本心と視線が心に刺さりよけいに辛かった。肯定されながらも否定されるって結構しんどい。

親のことを持ち出され語られた時には、私が話しを聞いている人は、友人ではなく、“社会”なんだとも思った。認めないとは言わないが、実はなんの尊重もない言葉。とにかくひどく孤独になった。そういう言葉が私はどれだけ苦しめただろう。中田氏のブログを読んで、そんな昔を思い出した。

あの頃は孤独になるしか道はなかったけれど、声に出せる今に希望を見ることができる。私達には言葉が必要だ。そう強く思う。しかし、
例えば、“子供を産まないLGBTになんで税金を使うんだ”という言葉に対して、
『LGBTも納税者であり、その税金は今の子供や子供を持つ親のためにも使っているじゃないか!』
そんな言葉で返そうとすれば、今度はそんな“親”たち“女達”を攻撃する言葉にもなりかねない。言葉は怖い。諸刃の刃にもなる。そんな対立軸を作られたんじゃ、たまったもんじゃない。そうやってすり替えられて疲労していった人達の顔が無縁仏みたいに浮かぶ。

人をあからさま“否定”する行為、セクシャリティによって差別されることに怒っているのであって、その言葉が向かうべき相手は平然と差別する人達だ。隠れるのが上手な人達、人身御供を出すのが上手な人達。薄っぺらな言葉で自分の身を守り、差別の視線を向ける人達。あなたたちの何をLGBTを奪うのでしょうか?目障りなのでしょうか?あなたがいる社会には誰が見えているのでしょうか?

これはLGBTだけの問題ではない、マイノリティーや社会に言葉を消されそうな者達の問題だ。そしてその言葉を放つ主語は私だ。“私の声”はあなたには聞こえますか?あなたの声は誰かに届いていますか?

プロフィール
アンティル
アンティル
ラブローター命のFTM。
数年前「性同一性障害」のことを新聞で読み、「私って、コレかも」と思い、新聞を手に埼玉医大に行くが、「ジェンダー」も「FTM」という言葉も知らず、医者に「もっと勉強してきなさい」と追い返される。「自分のことなのに・・・どうして勉強しなくちゃいけないの?」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、FTMのことを勉強。 二丁目は大好きだったが、「女らしくない」自分の居場所はレズビアン仲間たちの中にもないように感じていた。「性同一性障害」と自認し、子宮摘出手術&ホルモン治療を受ける。
エッセーは「これって本当にあったこと?」 とよく聞かれますが、全て・・・実話です!。2005年〜ぶんか社の「本当にあった笑える話 ピンキー」で、マンガ家坂井恵理さんがマンガ化!