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ブランドインタビュー 第5弾! FUN FACTORY 安全でオープンなドイツのセックストーイ事情
18.04.23 by


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ポップで明るく、楽しい雰囲気、だけどとっても真面目なドイツのトーイブランドFUN FACTORY。その創立は1996年と、奇しくもラブピと同い年!
ラブピの歴史はFUN FACTORYとともに歩んできた、といっても過言ではありません。
女性にやさしい念願のおしゃれなトーイが登場した!!女性が性をポジティブに楽しむ時代がいよいよやって来た!!!ーーはじめてFUN FACTORYに出会ったときのワクワクした新鮮な気持ち、まるで昨日のことのように思い出されます。

「製品はすべてメイド・イン・ジャーマニー」「女性主導の商品開発」「すべての人、すべてのセクシュアリティの人が満足できるトーイ」
FUN FACTORYの3つポリシーは、あれから20年以上経った今も変わらない一方、毎年、私たちの想像のナナメ上を行く新作トーイを発信しつづける、変化を恐れないフレッシュな会社でもあるんです。

変わるところと、変わらないところ。このしなやかなバランス感覚とアイディアはどこから来るのか?来日中のFUN FACTORY広報、ローラさんに製品開発の取り組みを伺いました。


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ラブピ FUN FACTORYがどのようなブランドか教えてください。

本社はドイツのブレーメンで、1996年に創立したトーイブランドです。創立当時、セックストーイは「卑わい」で「恥ずかしい」というイメージが一般的に強く、女性向けの市場ではありませんでした。
創立者であるエンジニア、ディルク・バウアーとマイケル・パールは、「ディルドにいいものがない」と嘆いている女友だちの意見から、女性にやさしく、買いやすいトーイづくりをはじめたんです。それまでは、プラスチック製のトーイが主流でしたが、FUN FACTORYは業界ではじめて医療用シリコンを導入。また、ポップでカラフルなカラーづくりや、充電式トーイをはじめて手掛けたのもFUN FACTORYです。

ラブピ 他国に生産ラインを持つメーカーが多いなか、FUN FACTORYは創立当時から一貫してドイツ国内で商品を作りつづけていますね。

すべての製品がドイツ国内の工場で作られ、各国に輸出されています。デザインもドイツで作られていますし、全部の工程を国内に置いているので、管理しやすく、品質をコントロール出来ます。不具合があった場合でもすぐ対応できるのは、そのためですね。
また、商品を作って売るだけでなく、環境に配慮した製品づくりや、現地の人を採用して雇用につなげるなど、社会的な活動も行っています。

ラブピ FUN FACTORYではどのような人が働いているのでしょうか

6割近くが女性社員です。また、オランダ、イギリス、フランスといった様々な国の人が一緒に働いています。女性、男性、ヘテロ、ゲイ、レズビアンとセクシャリティも多様性に富んでいるんです。それに、勤続20年のベテランから大学を卒業したばかりの若者まで、年代も幅広い。ものすごくカラフルで多様なチームなんです(笑)

201805fun02.jpgラブピ ドイツでは多様なセクシャリティの方が制限を受けずに働くことができるのが一般的なのでしょうか

ドイツ全体がオープンな社会なので、セクシャルマイノリティの方が一緒に働くようなことは一般的です。FUN FACTORYもあらゆるセクシャリティや人種に向けたオープンな会社ですが、チーム内に多様なセクシャリティのスタッフがいることは、製品づくりでもフィードバックを得られていい影響をもらっています。

ラブピ ローラさんがFUN FACTORYで働きはじめたきっかけは?

FUN FACTORYで働くまではセックストーイのことは全然知りませんでした(笑)実際に使ったり触ったりしたことも無かったんです。FUN FACTORYで働きはじめたのは、ほとんど偶然で、中国語ができるスタッフをFUN FACTORYが募集していたので、中国に留学した経験を活かせるのではないかと思って応募しました。学生の頃にアルバイトから働きはじめて、そのまま社員になりました。

ラブピ 各国で売れるトーイやセックストーイ事情は違うと感じますか?

ベストセラーの人気商品は、どこの国でもほとんど一緒です。ただ、香港はアジア圏のなかでもヨーロッパテイストのものが好まれる印象で、サイズも大きめのものが人気です。それ以外のアジア圏では、小さめのトーイのほうが人気ですね。

ラブピ FUN FACTORY史上もっとも売れたトーイを教えてください。

201805fun01.jpgアインス」や「FUSION」など、ピストンバイブは定番人気ですね。小さくなったピストン系の最新モデル「STRONIC G」も、今、世界中で大ヒットしています。「TIGER G5」「MISS BI」も人気のトーイです。 ピストンバイブは人気の一方、「大きすぎる」というフィードバックがこれまで多かったんです。小型化するのは技術的に難しかったのですが、開発を重ねて生まれたのが、昨年末に登場した新商品「STRONIC G」。以前のピストンバイブよりも、グッと小さくなっています。Gスポットを刺激するために先端に角度をつけているのも特徴です。Gスポットの快感を感じられない女性は多くいますが、このようなトーイを使うことで、快感を脳内で学習していくことが出来るんですよ!新商品の発売ももうすぐなので、楽しみにしていてくださいね。

 
ラブピ 日本では女性がトーイを使うことには性にアクティブすぎると見る向きが未だにあります。ドイツでは女性がセックストーイを使うことは、どのように見られているんでしょうか?

 
ドイツの女性は性にオープンなので、セックストーイを自分で買ったり、使ったりしていますよ。カップル同士でも、より関係を深めるために、そして、セクシャルライフをアップデートするためにトーイが使われることも普通です。
カップルふたりでトーイの使い方を話し合ってみたり、生活必要品に近づいている感じがありますね。最近では、ゴールデンタイムのテレビでセックストーイのCMが放映されているんですよ。多くの人に購入されるようなプチプラ系トーイのCMや、お客様からのレビューを紹介していくCMなど、おもしろいものも多くあります。FUN FACTORYの商品も紹介されているんですよ。
 


(↑ドイツでブームになったというセックストーイショップのCM)


ラブピ すごい!日本では女性たちがどうやってトーイを隠すか、ということがしばしば問題になりますが、それとは真逆ですね。

このCMが放映される前までは、ドイツでもここまでトーイは公ではありませんでした。このCMの影響はかなり大きいですね。「こんなトーイを買った」「あのトーイが欲しい」というような会話が若い女性たちの間で、身近なこととして話されるようになりました。このような変化が、世界的に広がることを願っています。先日訪問した香港のセックストーイの展示会でも、業者だけでなく、一般の方も参加できるようになっていて、性に対して意識がオープンになってきている空気を感じました。

ラブピ 日本だと男性器を模したグロテスクなセックストーイが多いので、どうしても女性にとってはとっつきにくいイメージが強い。トーイつくる現場が男性主流なことも大きそうです。

ドイツではプロダクトにかかわる女性の数が増えていて、現在、FUN FACTORYでも商品開発の責任者や製品管理者に女性がいます。一般的なドイツの企業よりも、プロダクトに携わる女性の数は高いと思います。女性がプロダクトに直接かかわっていることは、もちろん商品づくりにも反映されています。
これからも多様なセクシャリティ、女性のためのトーイを発信し続けていきます。進化しつづけるFUN FACTORYを、これかからもみなさまのもとへお届けいたします!今後も楽しみにしていてくださいね。


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(↑ラブピースクラブショールームにて)


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インタビュー・構成:LPC編集部

【編集部感想】セックストーイのCMがゴールデンタイム放映されているというドイツ。日本とは、性についての意識も環境もずい分違うことに驚かされました。正直、うらやましい。女性たちが、安心して性を楽しみ、語りあうことが出来るドイツの価値観が日本にも広がってほしい!インタビューをした私たちにも、自社商品の印象を熱心に聞き取っていったローラさん。アジアの女性に向けたトーイも、今後さらに力を入れていきたいのだそう。これから届く新作がますます楽しみです。5月のラブピはFUN FUCTORY特集を開催!こちらもぜひチェックしてみてくださいね。