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学校教育と婦人相談所との連携を模索

深井恵2006.06.16

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 お久しぶりです。梅雨ですね。雨だと気分が少し憂鬱になりがちですが、いま雨が降らないと夏に水不足で悩んでしまうので、がまんがまんですね。

 しかし、ここ何年か、梅雨よりもその前の5月に雨が沢山降っているような気がするのは気のせいでしょうか? いわゆる「地球温暖化」の影響で梅雨が早まったのではないか!? などと勘ぐってしまいます。

 さて、今回は、婦人相談所に関するお話です。
 実は私、今年度が教員になって11年目なのですが、教員の官制研修(・・・自主的な研修ではなく、教育委員会などの上からの押し付け・義務付けによる研修、避けては通れません・・・)に、「教職10年経験者研修」っていうのがあって、これが、ちょっと前から厳しい研修内容になったんです。年間15日間(都道府県によって16日や17日などもあります)の校外研修と15日間の校内研修。夏休みや冬休みなど生徒のいない長期休業中に多くの日数をもっていっていますが、それでも何日間かは平常の勤務と平行して実施されるため、授業の振替等、多忙に拍車がかかってしまいます。

 最近では、教員の免許更新制が語られるようになってきましたが、それを先取りするかたちで、現職教員にたくさん研修させて力量を高めさせるのが目的のようです。

 そして、その中の研修の一つに「社会体験研修」っていうのがあって、学校ではない、企業・事業所等で2日間受け入れてもらって、社会体験をして視野を広げ、生徒指導・教科指導に役立てるようになっています。研修場所は自分で探してこないといけません。

 その研修受け入れ先には条件があって、予備校や塾・幼稚園など学校と似ている業務内容のところはダメ。車の運転を一日中するような仕事や危険を伴う業務もダメ。親類縁者の経営する企業はダメ。といった条件をクリアして、県教育委員会が認めればそこで社会体験研修できるわけです。

 いったいどこで研修をすればいいのか、結構悩んだのですが、もともと興味のあった「婦人相談所」での研修を申し込んだのです。婦人相談所とは、家庭内不和や夫(パートナー)からの暴力、生活の困窮など、女性の悩み相談・一時保護を扱う公的機関です。


 そもそもなぜ婦人相談所に興味があったのかというと、私がDV家庭で育ったからです。父が母によく暴力を振るっていました。「巨人の星」の星一徹よろしく、ちゃぶ台をひっくり返したり、ものを投げつけたり、母を殴ったり・・・。「男」というだけで暴れたいだけ暴れて、自分で散らかしたくせに片付けはせずに、泣きながら母が後片付けをする・・・
 そんな家庭で幼少時代を過ごしたため、女性の権利や男女平等に関しては敏感になり、こうして縁あって北原さんのお店
のホームページで「スクール・フェミ」なんていうコラムを書いてたりするわけですが、自分自身アダルト・チルドレンなのではないか・・という思いがあります。

 ちょっと私的な過去の話に話題がそれましたが、婦人相談所での研修の目的として、私は次の4つを考えていました。1.生徒の家庭にもDV家庭があることが考えられ、親のDVが子どもにも影響を与えることもあり、生徒理解・生徒指導を深めることに役立つ。2.生徒自身が将来DV当事者になることも十分考えられ、その予防・支援として教員が知っておく必要がある。3.10代の妊娠中絶率は依然として高く、望まない妊娠・生活の困窮を防ぐことにもつながる。4.学校教育と社会福祉(婦人相談所)との連携を考えることができる。

 こうした目的をもって受け入れのお願い電話をかけたところ、目的にあった研修ができるかどうか直接婦人相談所に見学に来て話をしましょうと返事をもらうができました。
ところが、行ってみると・・・

 担当課長:「基本的に婦人相談所には男性を入れないことになっています」
 私   :「はい、存じております」
 担当課長:「でしたら、男性が婦人相談所で何を研修するのですか?」
 私   :「・・・あの・・・私、女性なんですけど・・・」
 担当課長:「ええっ、女性でしたか。これは失礼しました。電話の声でてっきり男性だとばかり・・・」

 男性が婦人相談所で研修したいと言ってきたと勘違いされ、体よく断られるハメにあうところでした。現時点では「スタッフと検討させてください」とのことで、回答待ちの状態です。さてさて、私は婦人相談所で社会体験研修をできるのでしょうか。つづきは来月のコラムにて・・・。

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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