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スポーツの裏には女性のボランティア?!

深井恵2006.10.16

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実りの秋、スポーツの秋ですね。先日、職場の仲間との体育大会があったのですが、その前日に生まれて初めて「梨狩り」を体験しました。梨って手を添えてちょっとねじれば、簡単に手で収穫できるんですね。台風が来たときに梨の実が大量に落下して大きな被害がでてしまうというニュースを台風シーズンには目にしますが、本当にそうだろうなと納得しました。
収穫した梨は自宅に持ち帰って早速食べました。新鮮なシャキッとした梨で、秋の味覚を堪能しました。梨の季節は9月がピーク。10月の半ばではそろそろ梨もシーズンオフとなります。

スポーツの秋といえば、高校の場合は部活動。しかし、少子化が進んで学校の統廃合が進んでいくと、各学校単独でのさまざまなスポーツの部活動が難しくなってきています。中学校では他校との合同チームも珍しくないようです。
この部活動、平日は夜遅くまで、週末も欠かさず練習や対外試合が入ったりして、子どもたちから家庭や地域で過ごす時間を奪っているという側面もあります。また、部活動で疲れ果てて、学習する気力もなくそのまま寝てしまう子どもたちも少なくありません。

別の側面では、運動部の部活動顧問になると、平日の勤務時間は8時間をはるかに超え、週末も部活動に明け暮れることになり、教職員の労働安全衛生面からも問題ありなのです。

そこで、学校教育の中の部活動から地域型のスポーツクラブに移行して、社会体育に位置付けてはどうかが模索されようとしています。私も、それはいいことだと思っていたのですが、先日、小学生のお子さんのいる友人から聞いた話で、地域型のスポーツクラブも「要注意」な点があるかもしれないと思ったのでした。

そのお子さんはあるスポーツクラブに所属しているのですが、そのスポーツクラブの運営には保護者(特に母親)のボランティアなしには成り立たないようなのです。

まずは、子どもたちの送り迎え。少し広い地域から子どもたちが集まってくるため、保護者が交代で車で送迎しなくてはならないというのです。学校の終業後、スポーツクラブに子どもを送るとなれば、保護者は夕方の一定の時間を拘束されます。子どもたちのクラブが終わる頃には今度は自宅まで連れて帰らねばなりません。これに加えて家族の夕食の用意まで…。慌しいであろうことは想像に難くありません。

週末になると一日がかりのスポーツクラブ。朝早く起きてお昼のお弁当の用意をしてから、子どもを連れていって夕方まで応援。連れて帰ってから夕食の用意。応援にきてる父親にはお茶を持っていき、時にはクラブのコーチ・監督(男)などの昼食の用意もするとか…。

何かが間違っている!! スポーツ界はあまりにも男性優位の世界ですが、表の世界の男性優位にとどまらず、裏には多くの女性の犠牲(…とまで言っていいかな?)が! 高校の運動部活動の女子マネージャーの位置付けも同様ですね。諸外国にはないという日本の女子マネージャーの仕事。冷水の用意をしたりユニフォームを洗濯したり、合宿の時には食事の用意までしたり…。諸外国では、「自分のことは自分でする」か、「みんなでする」のが当たり前だそうです。

友人の話を聞いて、スポーツって、どこまで女性の労働力をただで使えば気が済むんだ!!と、自分のことのように怒り心頭。こんな状態で部活動を社会体育に移行したら、新たな女性の労働力搾取になりかねません。「自分のことは自分でする」という姿勢のスポーツ指導者の育成が欠かせません。

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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