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アルバイト先のセクシュアル・ハラスメントを防止しよう!

深井恵2010.05.15

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今年度も人権・同和教育主任を担当しています。先日、スクール・セクシュアル・ハラスメント防止のリーフレットが、県教育委員会の人権・同和教育課から送られてきました。増刷して生徒に窓口の周知徹底を図ることになっており、早速印刷・配布。授業担当クラスの授業時に、人権・同和教育主任としてリーフレッ トの補足説明もしました。すると・・・
生徒A:学校ではセクハラはないけど、アルバイト先でセクハラがあるよ。腰をつつかれたり、肩をもまれたりする・・・。

生徒B:私も私も~。やめてほしいよなぁ。
生徒C:私もさわられたことある~! 「やめて!」って言ってもやめてくれないし・・・。職場のセクハラはどうすればいいん?先生。
私:何~!? 職場でセクハラがあるの? それは許せんなぁ。どこの職場? セクハラしないように言いに行こうか?
生徒A:それは困る。私が言いつけたと思われて、あとで嫌がらせがあるかも・・・。
私:う~ん。どうすればいいかなぁ。教育委員会名かどこかお役所名で「セクハラしないように」っていう通知でも出せたらいいかも・・・。校長名だと、学校が特定されて個人の特定につながるので、県全体がいいよね。ここの学校の生徒だけでなくて、県全体の高校生がアルバイト先でセクハラ被害に遭ってるおそれ もあるし。う~ん・・・ちょっと対策を考えてみるね。

ということで、どうしたら「セクハラ防止通知文」を出してもらえるか、対応を考えてみました。

まず電話したのが、県教育委員会の人権・同和教育課(以下の会話は要点のみ)。

私:○○高校で人権教育主任を担当しているものですが、生徒がアルバイト先でセクシュアル・ハラスメントの被害に遭っているという相談を受けました。人権・同和教育課の担当の方をお願いします。
担当者:担当の者ですが。
私:かくかくじかじかで生徒のアルバイト先でのセクシュアル・ハラスメントを防止するためにはどうしたものかと思いまして。生徒は個人を特定されたくないということと、本校の生徒だけの問題ではなく、県全体の働く高校生もアルバイト先でセクシュアル・ハラスメントに遭っているかもしれないので、県全体に教 育委員会名の通知文か何かを出していただくようにはお願いできませんでしょうか(・・云々)。
担当者:電話があったから即通知を出すということにはならないので、まずは生徒さんにスクールセクハラの相談窓口に相談してもらって。生徒さん自身が相談できないのなら、先生に詳しく聞き取りをしてもらって、実態を調査した後で報告を。それを受けてからこちらで対応したいと思います。
私:アルバイト先のセクシュアル・ハラスメントでも、「スクール・セクハラ相談窓口」に相談していいんですか?
担当者:いいですよ。
私:わかりました。生徒に相談窓口に相談してみるように言ってみます。また、学校全体で、アルバイト先でセクシュアル・ハラスメントに遭っていないかどうかの調査をして、実態を把握したら、校長名で人権・同和教育課に報告します。
続いて、女性センターの女性相談窓口。
私:○○高校で人権教育主任を担当しているものですが、生徒がアルバイト先でセクシュアル・ハラスメントの被害に遭っているという相談を受けました。生徒は個人を特定されたくないということと、本校の生徒だけの問題ではなく、県全体の働く高校生もアルバイト先でセクシュアル・ハラスメントに遭っているかも しれないので、県全体に教育委員会名の通知文か何かを出していただくようにはお願いできませんでしょうか(・・云々)。
担当者:深刻なセクハラ被害で個別対応する場合はうちの担当ですが、全体の啓発や防止となると、管轄が違います。研修会の外部講師は派遣しますが。今回のケースは労働局の雇用均等室が担当になるし、効力もあるのでそちらに電話してみて下さい。
それから、人権団体の協議会(たまたま知り合いがいる)に電話。
私:かくかくしかじか(前略)。県教委からは、生徒自身が声をあげるようにいわれました。また、学校全体の実態をつかんで報告するようにも言われました。女性センターは深刻なケースの個別対応しかしないみたい。実態をつかんで報告書にまとめて、校長名入りで労働局と県教委にはもっていこうと思ってるんだけ ど、協議会としても動くことはできませんか?
担当者:うちとしても、電話があったから即「通知文」ということにはならないので、その報告書ができたら、こちらにも出して。で、一校だけでなくて、いくつかの高校から実態があがると、こちらとしても動きやすい。
私:いくつかの高校かぁ・・・。
ってことで、組合の定時制通信制の仲間の会議で提案。
私:かくかくじかじかで、定時制通信制の生徒がアルバイト・仕事している率が高いので、まずは定時制通信制の仲間に各学校で掴めるだけ実態を掴んでみてはどうかと・・・。
部長:その問題は、確かに定時制通信制の生徒に特にかかわる問題だから、調べられる範囲調べてみよう。セクハラ調査用紙つくってもらえる?
私:了解。次回の会議にもってきます。
さらに、組合の教育文化活動の委員会(以下「教文委員会」。教文委員会は子どもの人権や教科教育研究、平和学習などを担う、教職員組合ならではの活動です)で発言。
私:生徒から、アルバイト先でセクシュアル・ハラスメントの被害にあっているという相談を受けました。県教委はスクールセクハラの相談窓口に相談してほしいと言っていました。スクール・セクハラの相談対象にアルバイト先でのセクシュアル・ハラスメントも含まれるということです。教文委員のみなさんにも知っ てもらい、ぜひ、各学校でも生徒に知らせて下さい。・・・云々。

今後予定しているのは、人権教育主任の会議で同様の発言をすることと、教育センターの研修会で発言をすること。あらゆる機会、あらゆる場所を使って、対応したいと思っています。
今週末は沖縄で「平和行進」に参加します。このコラムがアップされる頃には、日傘をさしながら沖縄の空の下を歩いているはずです。九州各県の仲間と「アルバイト先のセクシュアル・ハラスメント防止」についても話をしてこようと思います。

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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