ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

  • TOP
  • 深井恵
  • 男女混合名簿導入、生徒の反応はいかに

男女混合名簿導入、生徒の反応はいかに

深井恵2004.05.15

Loading...

ゴールデンウイークも終わってしまい、そろそろ五月病の季節(?)ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 新年度が始まって1ヶ月。疲れもそろそろ出てくる頃ではないでしょうか。かく言う私も、ちょっと疲れ気味・・。(・・とはいえ、夜は夜で友だちと遊んで時々午前様になってるくらいだから、まだ大丈夫かな・・)。この先、祝日のない6月を乗り切るためにも、あまりムリな働き方をしないよう、マイペースで行きましょう。

さて、第3回は、「男女混合名簿導入、生徒の反応はいかに」です。

高校生くらいの年頃は、異性のことが気になりつつも、それを露骨に表には出せない、話をしてみたいけど、きっかけがない・・などなど、「うれしはずかし青春時代」ってなカンジでしょうか。4月当初の生徒(特に1年生)の様子を見てみると、圧倒的に同性と会話をしているケースが多いのが実態です。

この実態に一石を投じるのが、「男女混合名簿」。自分の座席の前後左右に異性がいれば、自然と(やむを得ず?)日常的に異性と会話する機会が増えることになります。みなさん、高校生の頃を思い出してみてください。配布物や提出物などを、各列の一番後ろから回収してきたり、列の前から後ろの座席の人に順送りにしたりと、座席の前後の人との接点があったと思います。また、授業中にグループを作ったり隣の人と組んだりして、義務的な会話とは言え、自分の席の前後左右に位置していると人とは、会話する回数が多かったと思います。男女混合名簿だと、この自然な日常会話を、男女間で頻繁にする機会が増えます。

これが、「男女別名簿」だとそうはいきません。前後左右に同性。異性との接点のある座席は、男女の境目、ちょうど、教室の中央部分の座席約2列分のみが、右あるいは左の一方にだけ異性がいるという状態になります。極端に同性同士での会話に集中しがちです。その状態では、異性とさりげなく会話することが、まるで特別なことのようにうつってしまい、変に意識してしまいます。

男女混合名簿順に座った生徒の反応はと言うと、入学式直後の数日は、ほとんどが同性と(・・しかも、出身中学が同じ生徒同士・・)しか話をしていなかったようでしたが、日がたつに連れて、徐々に異性同士の会話が自然に交わされるようになっていきました。いろいろな中学校から生徒が集まってきているので、最初は知らない生徒同士のぎくしゃくしたカンジはありますが、うちとけていく様子が、男女の別なく見て取れます。会話も、事務的な内容のものから、遠慮のない冗談を言い合うような仲に変化していく様子が見られます。よく、「男女の仲には友情は成立しない」などと決めつける人がいますが、私は「男女の仲に友情は成立する」と確信します。

数値で測ったわけではありませんが、男女別名簿で過ごした生徒たちに比べて、異性の友人は格段と多いようです。また、生徒の中には「カッコイイ男子と話をするきっかけが自然にできて嬉しかった。先生ありがとう!」などと、後でこっそり私に言いに来る生徒も現われて、これも男女混合名簿の効能(?)と言えましょうか?

教員から見ての感想としては、「自然である」「男女混合順にしたところで、特に問題はない」「男女が友人として仲良しになっている」といったことが、主としてあげられます。ま、世界で当たり前に行われている教育活動が、遅ればせながら日本でも出来てきたっていうだけの話なのかもしれませんが・・。

ところが、男女混合名簿の導入は、名簿だけにとどまらず、もっと広範な領域にまで影響を及ぼすことになっていくのです。それはいったい何か・・。次回は、男女混合名簿を導入して初めて見えてくるものについて、お話ししようと思います。
つづく

Loading...

深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

RANKING人気記事

Follow me!

  • Twitter
  • Facebook
  • instagram

TOP