
こんにちは! ばいぶばいぶる第三話、今回はスタッフTがお送りします。
私の今一番のバイブ界への申し送りは記事の最後に。
さて、今回のテーマは「おまんたとか、おまた、とか、おまんちょとかやめようよ!名前があるんだけど(怒)」です。
ダイレクトでびっくりしましたか?バイブの話ももちろんしたいのですが、その前に、インティメイトゾーンへの抵抗感、おのずからタブーにしてしまう気持ち、そしてそれはあなたのせいじゃないんだよ。という話を今回はしたいと思います。
SNS戦国時代、インティメイトケアを検索すると出てくるのは「おまんちょ」「まんた様」「おまん」、こんな言葉たち…。
否、「インティメイトケア」と検索できるあなたは正しい情報にたどりつける可能性があります。
私はここ数年ものすごく怒っていることがあります。それは「女性器を侮蔑的な俗称で呼ぶこと」!
気がつかないだけで実害が出てると思うのです。だって、ヴァルヴァ、ヴァギナ、腟、子宮、大陰唇、小陰唇、そしてクリトリス!こんなに、もっと細かく名前も種類もあるのに、なぜ、女性を辱める「マンコ」という言葉の俗称(もしくはそこから派生した亜種)でインティメイトゾーンは語られるのか。その怒りと、それらが女性の身体にもたらす最悪な事象について、今回はお話したいと思います。
ラブピでは、女性が女性の為に作ったものを販売します。
私は店頭スタッフですから、新商品などの販売前には説明を、入社前には研修を受けます。その中に、一度も、そんな言葉は出てこない。
このローションはどこに塗っていいのか?――「おまんちょ」。お客様にこんな回答は許されないからです。
外陰部のみ。外陰部から腟口まで。外陰部から腟の中どこでも大丈夫。ラブピで扱う製品は必ず「おまんちょ」の、どこまで使っていいか、明確に決まっています。
「おまんちょ」などという言葉でひとくくりにできない複雑さ、繊細さ、そしてきっと皆さんにとって未知の世界。
きっと「フェムケア」「インティメイトケア」「デリケートゾーン 保湿」などで検索するときに「これであってる…?」という言語化できないもやもやを抱えてお買い物される方は少なくないと思います。
そんなときに「おまんた」という言葉を使った動画や記事がヒットしてしまうこと、本当に悲しく、悔しいです。
悩みを解決したい、すこしでも快適に過ごしたいと思った先で、侮蔑的な女性器の呼び名に出会うと、なんとも言えない恥ずかしい気持ちになりませんか?
私は恥ずかしくて「なんとなく口に出したくない」と感じます。「おまんちょのケアしてる」、と人に言いにくいですから…。
もしくはそのような名前に出会ってしまったことで、ケアアイテムを使うに至らない。そしてトラブルを放置して、痛みや過ごしにくさが増大していく、最悪な循環です。
せっかくケアしようと思ったのに。また女の痛みがなかったことにされる、ハイ、男のせい!
え、だって最初におんなに「マンコ」という言葉と出会わせるのって、男だとおもいませんか?そうでなければなんでしょう。
生まれながらにしてマンコという言葉がインストールされるはずもなく、男、もしくは男のつくった有害なもの(ポルノ!ポルノ!!ポルノ!!!)によって、強制的にインストールされる、ということだと思います。
正しい名称を知るよりはるか前に、幼いころに、「マンコ」という言葉と出会わされる。そのとき瞬発的に感じた、嫌だな、怖いな、恥ずかしいな、という様々なネガティブな気持ちが自分のインティメイトゾーンにもそのまま、適応されてしまう。そうして正しい名前を知るころには、自分の性器は恥ずかしいものなのだと、洗脳完了されてしまう。
恥ずかしい、嫌と思う言語で自分の身体を物語ることはできません。こんなのどう考えたって男が悪いだろうが~~~~!!!!
「自分のクリトリスをみたことがない」というお声を、店頭ではたくさん伺いました。その次に多いのは「月経カップいれたら、どうやっておしっこするの?」
腟口と尿道の違いが判らない。人との性交時に腟に指を入れられたり性器を入れられることは問題ないのに、自分では見ることも、カップはおろか指を入れることもできない。
インティメイトゾーン、自分の性器を他人が触るのは良くて、自分はダメ。その問題の一端を「おまんちょ」という言葉が担っていると思うのです。
少し話は変わって、排卵痛の話を友達とすることはありますか?排卵時に卵巣から卵子が飛び出る時に感じる痛みで、大体生理と生理の中間、次の生理の約二週間前に起こることが多いと言われています。
私はここ2年くらいは、排卵痛を感じることができています。それは、入社してはじめて、子宮や卵巣の位置を教えてもらったから。卵巣の位置がわからないと、これもただの腹痛に落とし込まれてしまいます。生理前になると「おまんた」が痛いわけではないのです。
自分の身体、性器を正しい名前で呼ぶことは理解への第一歩。侮蔑的な言葉ではなく、正しい言葉で呼びましょう。
自分を大事にする。その大きくて包括的な言葉の中に、新しい生理アイテムにトライすること、骨盤底筋トレーニングをはじめること、尿漏れや更年期のトラブル解消と向き合うこと、努力すること、そしてセルプレジャーがあります。
様々なアイテムや情報が飛び交うこの時代で、このアイテムが気になる、このインフルエンサーが好きで紹介してたな、と思った時に、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
「誰か」の為の性器、ケアになっていないか。ここでタイトルにもどります。
「おまんたとか、おまた、とか、おまんちょとかやめようよ!」
「マンコ」もしくはその亜種の言葉は、誰かのための性器である!という宣言にとらえることができるのではないでしょうか?
自分で自分を労わろう、ケアしよう、前向きになりたくてはじめる、という女性が出会う言葉が、こんな言葉でいいはずがない!
自分で自分を整える、心地よくするのだから、自分に侮蔑的な言葉を使わないように、正しい名前で呼んでいきましょう。
女性蔑視があふれる世の中で、女性器をさげすむ言葉に出会いたくない。ただそれだけのことが異様に困難な、我らがヘルジャパンです。
皆さんが少しでも安心して、情報にアクセスすること。安心してケアができるようになること、怖い言葉を目にしないこと。ラブピの店頭でも徹底しています、ぜひ困ったことがあればあそびに来てくださいね。
ケアも、トレーニングも、サニタリーも!学校じゃ教わらなかったよ、ってこと全部お話ししましょう。
そして、プレジャー。理想のオーガズムにたどり着くまでのインフラを、ラブピのサロンから、そしてこのブログから整えていけたらいいなと思います。
▼バイブ界への申し送り
(私のバイブ情報を最後に書くのが通例となりそうです。私はWomanizerNEXTガチ勢なのですが、NEXTには吸引口のsサイズがない…。Womanizerはものによって吸引口が付け替えれるんです⦅販売があれば⦆クリトリス小さいサンチームのために、小さい吸引口を、どうか…どうか…。)
お読みいただきありがとうございました。
text/スタッフT
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