WE ARE ALL HUMAN WE ARE ALL ONE HUMAN RACE アメリカのわすれもの
2016.08.05
HELLO WORLD~♪
普段は、なかなか行く用事がないので、LGBTの街、ウエストハリウッド(WeHo)からはずっと遠のいておりましたが、仕事の帰りにWeHoの図書館に行ってきました。 クリエイティブシティーと名乗るWeHoでは、図書館の建物のデザインも凝っていて、ガラス張りのモダンな建物に木漏れ日が差す明るい館内となっています。LGBTであってもなくても、障害があってもなくても、カオもカラダもピアスだらでも、タトゥーだらけでも、肌の色、瞳の色、髪の色や言葉や宗教、文化が違っていても、皆、ウエルカム!ここでは、壁のない風景が普通に広がっています。
館内では、LGBTの書物を扱う専門エリアがあり、資料や専門書、書籍、雑誌が豊富に揃っていて、個々に分かれたガラス張りのお部屋の中では、それぞれのグループや団体によるディスカッションが繰り広げられています。館内のガラスの向こうにみえる街の景色を見ながら、ぼ~っとしたり、昼寝をしている人もいるけれど、読書を楽しみ、勉学にも励める場所なのです。
WeHoの街のユニークな壁画。 虹色の横断歩道を渡ったら、ここは、WeHoよ! 丁度、アートウイークの週だったので、館内でも、プライド展示会が開催。館内の壁には、歴代Drag Queenらの写真が並んでおりました。 モダンな創りの図書館。 木漏れ日が気持ちいいのよね~。 この街の良いところの一つは、LGBTの活動のみならず、どうぶつ愛護活動にも敏感なところ。ペットはコンパニオンであり、家族の一員である。人間は飼い主でもなくオーナーでもない。ガーディアン(保護者)であるという考えがWeHo流。
WeHoでは、避妊去勢手術はもちろんのこと、ネコの爪抜き手術は禁止。生態販売をするペットショップにNO!を叩きつけ、生態販売をするペットショップ(トリミングサロン)は次々と閉店。その代わりに動物愛護施設で暮らしているどうぶつたちのアダプションと人々の意識を高めるためのアニマルウエルフェアな起業展開がはじまりました。また、どうぶつの権利を無視した毛皮(ファー)ファッションは、残酷極まりないとWeHoでの毛皮の販売、ファーファッションはボイコット(全米初の試み)。WeHoは、全米一のどうぶつに優しい街を目指して力を注いでいるのであります。
さて、久しぶりにWeHoの街を歩いていると、Orlandoの文字が目に留まりました。
PRAY FOR ORLAND、人々の想いがここにあります。 オーランド乱射事件の同日、アメリカの16州、42箇所で銃による暴力(ガン・バイオレンス)が発生し、児童5人を含めた18人が死亡、41人が重軽傷を負っています。 その後も立て続けに起こるアメリカの銃乱射事件。全米で繰り広げられている抗議デモ。テキサス州ダラスでの警官銃撃事件。つい先日は、フロリダ州で、障害をもつ男性をかばうセラピストの黒人男性の無抵抗な声に耳を傾けることなく、銃を発砲して手錠をかけるといった警察官のニュースがあったばかり。正直、またか、、、と思わずにはいられません。
アメリカでは、黒人であるという理由で差別的な取り締まりを受けたという話は、度々、耳にする事もあるので、警察が人種による差別的な扱い(レイシャル・プロファイリング/人種プロファイリング)はしないとは断じて言いきれないないようにも思えます。 ワタシの黒人の友人は、駐車場に車を止めているだけで、職務質問を受けた。車を止められて、厳しく注意を受けた。必要のないボディチェックを受けた。銃を突きつけられた事もあるとも話しておりました。友人は警察官。制服を着ていない休日中に起こっています。 警察官も人によってそれぞれで、優しく丁寧な対応をしてくれる善良な警察官もいれば、態度の悪い警察官もいるのも確か。度重なる警察官の行動。警察の名誉挽回までは時間がかかりそうです。
そして、全く誇れませんが、アメリカの個人が所有する銃の数は、世界一だといいます。 こちらでは、銃の専門店だけに問わず、一部のスポーツ用品店やアウトドア専門店で、普通に銃の販売がされています。銃を購入する際のプロセスはあるにせよ、銃を手にとり、簡単に購入できてしまうという現状があるのです。 一般の本屋さんの棚にも、数々の銃雑誌が横一列に並んでいて、車でフリーウエイを走っていると銃展示会の開催のどデカいビルボード広告を見ることもあります。銃と聞いただけでも恐ろしいのに、強力な殺傷能力と破壊力をもつ銃でさえも自己防衛だ(?)なんて、何をどう理解しろというのか。勘違いもいいところ。全く誇れないし、全く懲りないアメリカ~ンの姿があります、、、。 アメリカでは、銃所持の権利が認めれられているので、銃規制が難しい。政治家たちは、ライフル協会からオイシイおもいをさせてもらっているのか、銃規制の強化に対して消極的。こっちは、毎日、どこかで起こるガン・バイオレンスのニュースを耳にして、また?なぜ?と疑問は膨れ上がるばかり。
「今まで、たくさんの血を流してきた。もう、十分だ!」と言いつつ、なかなか銃規制の進展の兆しが見えないアメリカ。何とかしようよ。アメリカ~ンと思っているのは、ワタシだけではないはずです。 銃を手にとることはできても、手と手をとりあうことはできないまま。
オーランドの銃乱射事件から、一ヶ月以上経った今でも、ワタシの耳には、「ワタシ達は、クロゼットに戻ることはしない。今までも戦ってきた。支えあってきた。これからも、互いを支えあい、戦い続ける。愛ある戦いを続けていく」と話すLGBTコミュニティーの言葉が残ったままです。
WE ARE ALL HUMAN. WE ARE ALL ONE HUMAN RACE. 手をとりあおうよ! 今月もカリフォルニアから朝吠え聞いて頂き、ありがとうございました!
今日も、素敵な一日をお過ごしください。 BE KIND TO ONE ANOTHER
GRATITUDE 感謝 KEEP SMILING ☺
オーランド銃乱射事件へ送るチャリティーソング “Hands”. ブリトニー・スピアーズ、ジェニファー・ロペス、グウェン・ステファニー、PINK、セレーナ・ゴメスなど、多くのミュージシャンが参加。
このまま、傷つけあうのか?それとも、立ち上がるのか? 分かち合うのか?それとも、とり合うのか? 世界を破壊するのか?それとも、世界を変えるのか?
手をとり合いましょう。
必要なのは、あなたの愛 ~”Hand” - A Song For Orlandより~