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よく話してくれる韓国のお姉さん Vol.5 コロナとセウォル号

鈴木はな2020.04.25

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先々週から授業が始まりました。
とはいっても、zoomを使ってのオンライン授業ですが。

私は日本で少し韓国語を勉強していたので、超初級である1級に求められる「生活に必要な基本的な意思疎通」はできているということで、ひとつ上の「実生活で使われる意思疎通と韓国文化の理解」を目標とする2級からスタートしました。
朝9時から13時まで、「文法」「書くこと」「聞いて話すこと」の3つを学ぶんですが、やっぱりみんなで自由に会話をする時間がおもしろい。

「私の1日」、「初めての韓国生活」などのお題に沿って、これまでに習った数少ない文法を駆使してクラスメートと話すんですが、何度か顔を合わせるうちに(PCの画面越しだけど)、当然のように会話は脱線していきます。

先週、2、3人のグループになって、互いに、なぜ韓国語を学ぼうと思ったのかをテーマに話す機会がありました。
13人いるクラスメートはスウェーデン、フランス、タイ、インドネシア、イギリス、コロンビアなど国籍も年代もバラバラ(コロナの影響なのか、中国からの留学生はいない)。
私も心の中にはいろんな思いがあるんだけど、なにせ拙い韓国語しか話せないので、とりあえず「韓日関係(韓国では日韓関係ではなく韓日という)に関心があって・・・」とか言ってみたのですが、私とペアになった16歳のコロンビアから来た女の子は「ん?何ですか、それ」って感じの薄い反応でした。
そうだよね。南米から見たら、日韓関係なんて知らないし、関心なくて当然だよね。(6,7年前にインドのハイデラバードという地方都市に行った時、地元紙の記者から「日本と韓国は別の国なんですか?」と聞かれたことを思い出した)

それより「K-POPが好きなので」「おおっ!誰が好きなの?」「BTS」「私も!」「ドラマを良く見ていて、いつか翻訳の仕事をしたいんです」「え、どんなドラマ見てますか?」とか言っている子たちのグループの方が、だんぜん盛り上がっていました。

他にも、いろんな国の言語が学びたくて留学しているという韓国系スウェーデン人の男の子もいて。彼は、英語、フランス語、スペイン語も話せる上に、私が言葉に詰まっていたら、「日本人の友達がいて、少し日本語もできるから、日本語で話してもいいですよ」とのこと。あ、ありがとうよ。

なんとなく留学前は、日本人、中国人留学生が多いのかなと思っていたんだけど、こんなにワールドワイドとは想像つかなかった。
いま韓国にいるということは、彼女たち、彼らも3月初旬の入国制限以前に韓国に来て、開講が何度も何度も延期されるなか、ずっと授業が始まるのを待っていたわけです。きっとまだ言葉にはできないけど、韓国語を学びたい切実な理由があるんだと思う。私もずっと「日韓関係が!」とか言ってるイタい人にならないように、もっと視野を広げていきたいな。そう思っています。

という感じで、私は今とても前向きな気持ちで日々を過ごしているわけなのですが、それは怒りや不安に振り回されることが少なくなったからではないかなと思っています。

韓国に来て2カ月弱。この間、コロナもあって、知り会いからは「異国の地で不安じゃない?」「大丈夫?日本に帰ったほうがいいんじゃないの」と言われることも多かったのですが、むしろ日本のニュースを見ている時のほうが、呼吸が浅くなって息苦しい気持ちになる。

国から自宅に届けられたマスクが変色していて髪の毛が入っていた、自宅待機中の客室乗務員が無償でガウンを縫わされている、首相がお茶飲んでくつろいでいる、道で突然倒れた人の遺体を検査してみたらコロナ陽性だった、そんなニュースを毎日毎日、目にして不安定にならないはずがない。

考えてみると、それはコロナで突然始まったわけではなく、森友、加計学園疑惑、桜を見る会……と、ずっと、おかしい、おかしい、おかしい、って思っていた。

韓国では、今回のコロナ対策について語られるとき、SARSやMERSの教訓とともにセウォル号沈没事故が引き合いに出されます。

2014年4月16日、船の沈没事故で、修学旅行中の高校生、約300人が亡くなり、行方不明になりました。後になって、指揮を執るべき当時の朴槿恵大統領に空白の時間があったことや報告書が改ざんされていたことや数々の疑惑が明らかになりました。
外から見ていて、いま日本は同じ状況にあるんじゃないの?と思ってしまう。
セウォル号の事故では、政権がきちんと機能していれば、これほど多くの犠牲を払うことはなかったのではないか、と言われています。
ウイルスではなく、国家権力、政権の機能不全で命を落とさないために。外出できないけど、キャンドルをもって永田町に駆けつけたい気持ちです。

最後に今週の韓国のコロナ事情を。

韓国ではここ1週間くらい、新規感染者数が10人前後で推移していて、ソウル市内では19日に3月3日以来、1カ月半ぶりに市内の新規感染者数がゼロになりました。
20日からはずっと制限されていた屋内施設の運営制限が緩和されました。これまで休業していたジムや宗教施設などの屋内施設が一定の条件下ではありますが、営業を再開し、私もジムに通えるようになりました。この緩和でまた感染者が増えてしまうのか、ちょっと不安ではあります。

※ソウル市内の地下鉄では、このようなマスクとアルコールが配られています。

※韓国にも春が来ています。

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