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よく話してくれる韓国のお姉さん Vol.16 「日本に帰ってきました」

鈴木はな2021.03.11

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1年間の韓国留学が終わり、日本に戻ってきました。コロナでとうとう1度も学校には通わないままではあったけど、韓国語を話して、家の近所をぶらぶら散歩をして、通りがかりにみつけたかわいいカフェでお茶して、スーパーで買い物をしてご飯をつくる。言葉にすると何でもないことばかりですが、一度も日本に帰らず、韓国でのんびり生活できたことは、ほんとうにほんとうに楽しかった。まだ日本に帰ってきて1カ月もたっていませんが、もう韓国に行きたくなってます(笑)。あぁ、熱々のスンデックが食べたい……。

コロナという困難に直面した時に国によって、政府によってこれほど対策が変わるのかということを体感できたことも得がたい経験でした。政治、すっごい大事ですね。命にかかわる。そして、実際に帰国してみて、あらためて韓国と日本の「公」の力の差を感じています。日本はもう落ちるとこまで落ちちゃったんじゃないのかとも・・・。

私が帰国したのは2月中旬だったのですが、変異型ウィルスが日本でも広がり始めていたこともあって、帰国者は全員、帰国72時間前までにPCR検査を受け、医師による検査証明を提出しなければならず、もし提出できない場合は、空港近くのホテルに3日間隔離されなければならないことに。3日もホテルで隔離なんてぜったいに嫌なので、もちろんPCR検査を受けることにしました。韓国では、町のあちこちに無料、匿名でうけられる検査所があって、私は住んでいる区の保健所に行きました。屋外の検査所だったので、受付時にホッカイロをもらい、自分で所定の紙に熱などの症状はあるか、連絡先など必要事項を記入。その後、防護服を着た職員と思われる女性に、綿棒で鼻とのどの奥をグリグリやられました。鼻はけっこう痛かったのですが、長く待たされることもなく、所要時間は15分程度。結果は翌朝、カカオで受診。その後、病院に行って医師に検査証明を書いてもらいました。

病院の先生がすごく丁寧な人で、検査証明の用件やフォーマットはしょっちゅう変わるので、(日本の)外務省のホームページで最新状況を確認したほうがいいとのこと。先生といっしょに確認したのですが、外務省のHPには「お住まいの国で無症状の方への検査を行わない方針をとっている場合には、お手数ですが検査結果を入手できる国・地域にいったん赴き、そこで出国前72時間以内に検査を受けて『陰性』であることを証明する検査証明を取得してください」との文言がありました。それ、日本やん!!症状があってもPCRなかなか受けられなかったじゃないか!と思わず突っ込みを入れたい気持ちに。

空港に到着した後もいろいろ戸惑うことがありました。空港到着後、検査証明を係官に提出し、空港内を順路に沿って歩いていくと、パーテーションで細かく仕切られたブースに案内されました。「こちらで唾液をとっていただきまーす!あっ、お荷物はこちらにおかれてくださいねー」とやけにニコニコした軽快な感じの男性に導かれ、壁にかかれたレモンと梅干しの絵を見つめながら、5センチくらいの透明な容器に唾液をひたすら吐き出しました。

PCRなのだろうか? 疑問に思ってネットで調べてみると、これ抗原検査という検査で、新聞記事によると、PCRに比べ結果が出るまでの時間は短いものの、精度が低く、すり抜けの危険性が指摘されていました。

1月に韓国に入国した友人から、韓国では到着日にPCR検査を受け、2週間の自主隔離が終わる最終日にもPCR検査を受けさせられると聞いていたので、日本の緩さに、こんなんで大丈夫??と不安に。
そして空港から自宅までの足も、日本は「公共交通機関を使ってはいけません」と説明され、職員に「どんな手段で空港から移動しますか?」と聞かれただけでした。私は車を持ってないので、帰国者専用のタクシーを予約していたのですが、その金額約5万円!(通常であればこんな金額にはなりえない距離です)もちろんすべて、自己負担です。

またまた韓国では空港から自宅最寄りの保健所(PCR検査を受けるため)まで専用のバスで送ってくれた、という友人の話を思い出し、車もなくタクシー代を払うお金がない人は公共交通機関で帰ってるんだろうなと思いました。変異型が広まるはずだよ。

こんなに疫病が蔓延し、空港という厳密な管理が必要な場面であるにもかかわらず、責任は個人に丸投げされ、かかる費用も自己負担。これが「自助」ですね。ほんとうに国や自治体、公の力を感じなかった。五輪を開催することより何より、きちんと自分の命が守られている、そう感じされるのが、国家の力なんじゃないだろうか。日本に戻って、言葉は100%理解できるし、韓国にいた時よりも多くの情報を入手できているはずなのに、韓国にいた時より不安を感じています。

最後に、私のつたない報告を読んでくださった皆さま、心からカムサハムニダ!! この1年の最大の収穫は、韓国の変わろうとする勢いを肌で感じることができたこと、もっともっと韓国を知りたいと思うようになったことです。必ずまた韓国に戻って、皆さんに韓国の様子をお伝えしたいと思っています。

※空港にはイスがたくさん並べてあって、帰国者は座って検査の順番を待ってました

※仁川の1日の飛行予定。コロナ前では考えられないくらい少なかったです

※ガラガラの仁川国際空港

編集部より:鈴木はなさんのコラムはこれからも続きます! 韓国ニュースを中心にしたコラムとしてこれからもよろしくお願いします!

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