ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

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ラブピースクラブは出版事業「アジュマブックス」はじめます。

北原みのり2021.02.03

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ラブピースクラブは、2021年に25周年を迎えます。最初はインターネット通販ではなくウエッブマガジンとしてスタートしました。フェミなことをプロ・アマ問わず色んな人が書く場、痛みや怒りを共有したり、セックスのことも正面から話し、フェミ的笑いでもりあがったり・・・そのような場を目指したのです。

当時、インターネットでは個人が自分の作品や文章を世界に向けて自由に発表できるようになるんだって! なんてことを「夢」として友人たちで語るような時代でしたが、実際にラブピをはじめてみると、ラブピでコラム書きたい! と連絡を下さる方もいて、夢だったことが現実になっていくのを実感しました。時にはラブピに共感のメールをくださる方の文章があまりにも面白く「ぜひ連載しませんか」と声をかけたこともあります。そんな風にラブピースクラブはショップだけでなくウエッブマガジンとしても25年間続けてこられました。

という昔話をしているのも。今年3月、ラブピースクラブは「アジュマブックス」という出版部門をたちあげることになったから! ウエッブマガジンでの蓄積をもとに、そしてフェミニスト編集者の方々の協力をもとに、主に性暴力の問題、「慰安婦」問題に特化した本を出版していきます。
出版の仕事はラブピをはじめた頃からの長年の夢でしたが、その強いきっかけとなったのは、「咲ききれなかった花」という、「慰安婦」被害にあった女性たちに絵を教えたイ・ギョンシンさんが2018年に記した一冊です。

女性たちに絵を教えたとき、イ・ギョンシンさんは20代でした。若い時代に学ぶ機会を奪われた女性たちにハングルを教えるためにナヌムの家に通ったイ・ギョンシンさんですが、性暴力被害を受けたずっと年上の女性たちとどのように交流していいか分からず授業はうまくいかず、、、その時に「自分ができることはなにか」と考えて生まれたのが、美術の時間をもつことでした。そしてその授業は思いがけず、女性たちがそれぞれの過去に向き合い、言葉にならない思いを表現する時間となっていきます。

この本を紹介してくれたのは、日本の「慰安婦」運動を牽引してきた梁澄子さんです。2017年に「慰安婦」問題を若い世代に伝えていくための「一般社団法人キボタネ」を共に立ち上げた梁澄子さんと共に、この本をなんとか日本で出版したい! と話しあうなか、ああそうだ、この本のための出版社つくればいいのだ! ということになり・・・それから約2年、かなりのんびりとではありますが少しずつ準備してきました。

イ・ギョンシンさんは公に発言されてきた方ではありません。そのイ・ギョンシンさんが2018年に本を書かれた理由は、この問題が「解決」するどころか、日本政府が過去から目を背け続け、事実を認めないにもかかわらず金で解決し、歴史から忘れようとしう力を強めていることに怒り、女性たちとの時間を記憶することが自らの使命と感じられたからだと本にはあります。

この本は、アジュマブックスから出版はしますが、収益が出た場合はキボタネの活動費にあてることに決めています。そしてキボタネ監修の本として出版するため、ぜひ多くの方に関わっていただけたらと思い、クラウドファンディングで出版することに決めました。というわけでアジュマブックスのきっかけとなった本、みなさまにクラウドファンディングにご協力いただけたらと願っております。

以下、クラウドファンディングのご案内です。キャンプファイヤーで120万円の予算のご協力をお願いしております。



韓国「ナヌムの家」に暮らす姜徳景(カン・ドッキョン)さん、金順徳(キム・スンドク)さんなど日本軍「慰安婦」被害者たちが描いた絵は、1990年代中頃に発表されて人々に衝撃を与えました。彼女たちが描く故郷の風景や日本軍人の姿、幼い自画像からは心の叫びが聞こえてくるかのようでした。しかし、それがどのように描かれ、彼女たちにとってどのような意味があったのかについては、あまり知られていなかったのではないでしょうか。

2018年に韓国で出版された『咲ききれなかった花』は、それを解き明かしてくれる本です。被害女性たち(ここではハルモニと呼びます)に絵画で自己表現するきっかけを与えたのが、この本の著者イ・ギョンシンさんだからです。美大を卒業したばかりの若い女性がおそるおそる「ナヌムの家」の門をくぐり、ハルモニたちの心の扉にノックし続け、扉が少しずつ開けられていく過程が、この本の中に詰まっています。

日本軍「慰安婦」問題について考える時、被害に遭った女性たち一人一人の生に思いを至らせることが何よりも大切だと私たちは考えています。だからこそ私たちは、絵と出会うことで自らの傷に向き合い、それを表現することで解放されていったハルモニたちの姿を伝えたいと思ったのです。この本は、今まで知らなかった「慰安婦」被害者たちの素顔を、必ず伝えてくれると思っています

https://camp-fire.jp/projects/view/374515

 

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北原みのり

北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めて、女性だけで経営するセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を始める。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)など。佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・最新刊は香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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