ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

banner_2212biird

見ました! 新メンバーの「ドラえもん」

深井恵2005.07.20

Loading...

空梅雨が一転して、集中豪雨になってしまった九州ですが、もうすぐ梅雨明けの気配です。夏バテしないように、お互い気をつけましょう。

さて今回は、しばらくの間、私にとっての課題であった、「新しいドラえもん」についてです。声優さんが総入れ替えになって、すっかり若返った・・・というお話は聞いていたのですが(水田わさびさんの記事も読んでました)、何分、毎日の帰宅が9時10時になってしまうくらいに遅いため、見ずに月日が過ぎていました。

私が「ドラえもん好き」なことを知っている生徒からは、「先生、見ない方がいいよ。ドラえもんの色は薄いし、声も変。顔も不細工になった」などなど、いい話は聞いていませんでした。

でも、とりあえず一度見てみようと、気持ちを引き締め(?)、ドラえもんの放映時間を新聞のテレビ欄で毎朝チェック。(・・・こんな初歩的なことから知らないなんて、ドラえもんフリーク失格か?)。土曜日からチェックを始めたため、一週間かかりました。・・・ドラえもんって金曜日だったんですね。

金曜日、出勤前に録画予約して、テレビのプラグに「録画予約中。7:30まで抜かないこと」と張り紙をして(我が家では、テレビを長時間見ないときはプラグをコンセントから抜く習慣があります)、いざ出勤。無事に録画出来ているか少々心配しつつの勤務でしたが、その日は、諸々の用事を済ませ、夜10時過ぎに帰宅しました。

30分巻き戻して再生。わくわくドキドキ・・。オープニングがカラオケ? そして原画に近くなった少々不細工な(?)ドラえもん・・・これはガマンできる。が、言葉遣いが少々ぶっきらぼうになっていて、違和感あり!! のび太の家のつくりが変わっている。


襖ではなくドアになってしまったのび太の部屋。登場人物のほとんどの声が変わっている・・・。のび太のママが若くて元気がいい・・・などなど。う~ん、かつてのドラえもんになじんでいる私には、慣れるまでかなりの時間がかかりそうです。

そして、最大の問題点、ジェンダーの視点で見たら・・・。

そう、私は「ドラえもん好き」ですが、ドラえもんの中に描かれる「女の子らしさ」「男の子らしさ」の押しつけ、犯罪容認性は決して許せないのです。

しずかちゃんはお風呂でのぞかれ、スカートをめくられ、登場する女の子・女性はほとんどスカート着用。登場する成人女性はみんな専業主婦(に違いない)。

いちゃもん(?)ばかりを並べ立てているようですが、時代の流れとともに、いい変化も現われてきているような気がします。それは映画ドラえもんに顕著ですが、登場人物のキャラクターに変化がもたらされているのです。ジャイアンは乱暴者の面だけではなく、優しいところもあるように描かれ、のび太もいつも弱いだけではなく、強いところ・主体性をもって描かれ、一人の人間に多面性をもたせるようになってきているのです。

また、アニメはドラマ仕立て(クライマックス盛り上げたい)に変化してきていると思いました。苦難・困難を乗り越える場面に時間をかけ、効果的な音楽・画面にして、見ている者が、思わず涙してしまう、そんな作りになっているようです。
殺伐とした現代社会。殺人事件もアニメになってしまうご時世だからこそ、感動もののアニメにシフトした新生ドラえもん(・・ここまで言い切っていいのかな?)。男女観も新生してほしいと切に願う、ドラえもん好きのフェミでした。

それによっては、毎週録画して見てもいいなぁ・・。

RANKING人気コラム

  • OLIVE
  • LOVE PIECE CLUB WOMENʼS SEX TOY STORE
  • femistation
  • bababoshi

Follow me!

  • Twitter
  • Facebook
  • instagram

TOPへ