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女性教職員の退職傾向

深井恵2006.04.17

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4月になって雨の日が多いですね。先日新入生歓迎遠足があったのですが、雨かと心配したものの、なんとか持ちこたえて濡れずにすみました。この遠足、最短コースでいけば1kmちょっとの距離を、わざわざ遠回りして5kmくらい歩くという代物・・・。理不尽さを感じてしまいます。お陰で日頃の運動不足がたたって、しっかり筋肉痛になってしまいました。(・・・誰かマッサージしてくれないかな~)。

遠足には生徒はみんな体操服で行きます。学年でおそろいの色。しかし男女で少しデザインが違う・・・。何年か前までは男女で色が違っていました(女子はピンク、男子はブルー)から、それに比べたら一歩前進かな。体操服も少しずつ改善していかないといけません。

ところで、昨年9月のコラムで「改憲くんのプロポーズ」という(明石書店 福島瑞穂編)を参考資料としていた文章を掲載しましたが、作成された方のお名前がわかりました。本山央子さんという方です。詳細は下記の本山さんのブログをご参照ください。

http://blog.livedoor.jp/savearticle24/archives/50161230.html

私が昨年いただいた用紙は、本山さんのオリジナル作品を誰かが無断でつなぎ合わせてしまったもののようで、本山さんには失礼をしてしまいました。ごめんなさい。

憲法・教育基本法を悪い方向へ変えようとしている今の政治に、全国各地で立ち向かおうとする仲間がたくさんいることは心強いです。

しかし、教育基本法の「改正」に、4月12日、「愛国心」の表現で自民・公明が合意しました。改正案の最大のハードルとなっていた「愛国心」。「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」という表現で合意をしたのです。心の中まで強制力を発動させようとしている今国会の行方、予断をゆるさない状況です。(・・いやいや既に日の丸・君が代で強制力は発動されていますが・・)。まさに「戦前」の様相です。

戦前の様相・・・に関連する話題ですが、ここのところ、女性教職員の定年前退職者が急増しています。昨年度末女性教職員全退職者のうち約8割を定年前退職者が占めてしまいました。全国全ての都道府県で同じような傾向かどうかは定かではありませんが、明らかに、この何年かで、その傾向はいくつかの都道府県で既に出てきています。

定年前退職者の中には、転職や結婚して県外へといった理由も含まれるので、一概に定年前退職全てに問題があるとは言えませんが、職場の環境が原因の多くにあげられています。

定年前退職に加えて、女性教職員の現職死亡、病気休職も増えています。現職死亡、病気休職は男性教職員も増加しています。病気休職に関しては、内臓疾患による休職者は減少し、精神疾患による休職者が増えているのです。
学校現場の多忙、教職員の評価システム、公務員攻撃など、教職員をめぐるさまざまな状況が、教職員を追い詰めています。死者が出たり病気休職者が多数でるような学校で、子どもたちにすばらしい教育を提供できるはずはありません。大人が病めば子どもも病むことでしょう。現に、精神科に通院をし、服薬しながら通学している子どもたちも増加傾向にあります。

大人も子どもも、精神的にも肉体的にも病んでしまうような学校。いえ、学校だけにとどまらず、いまの日本社会全体が、しなくてもいい競争に駆り立てられ、社会全体で病んでいるとしかいいようがありません。
いったい、日本はどこへ向かおうとしているのか。

新学期がスタートし、希望にあふれる子どもたちを前にして、その希望を踏みにじるようなことがあってはならないと、気持ちを新たにした4月です。

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