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第11回 恋する前に知っておきたいこと。「恋愛と暴力~恋する自分の心とからだを守る~」

具ゆり2015.01.15

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2015年、私のフェミカン歴は今年で20年になります。
成人式を迎えるのと同じだけの時間を過ごしてきたんだなあと、なんだかしみじみしています。さて今回は、カウンセリングルームの外での話をしようと思います。


学校や大学などで、ジェンダー、デートDV、性暴力、対等な関係性のコミュニケーションなど、「性と人権」がテーマの講義をする機会がよくあります。その他行政では、フェミニストカウンセリングの視点による相談員養成講座など、最近は講師依頼が以前より増えています。FCの認知が広がったこと、問題意識やニーズが反映されてのことと思っています。


毎年1月のこの時期に、授業に通っている女子高があります。
この学校では、3年生の3学期は特別編成授業が組まれていて、まだ受験態勢の子にはセンター入試対策講座が、すでに大学合格が決まっている子たちには受験から離れた授業メニューが、あわせて100講座ほどあります。カフェテラス方式で、生徒が自分のスケジュールを決めて、希望の授業を選択します。受験から開放された生徒たちへは、スポーツや音楽、ミュージカル関連、文学、料理教室、点字講座など、専門講座やバラエティにとんだ楽しそうなメニューが並びます。私の授業もそのなかの1つです。
授業タイトルは「恋愛と暴力~恋する自分の心とからだを守る~」(全4時限分)。


学校での講演は、1学年対象や、へたすると全校生(1000名規模)を対象にする場合がほとんどですから、一方的に話をするだけです。教室でじっくり生徒と向き合えるチャンスをいただけるのは、とても貴重でうれしい限りです。
参加する生徒数には毎年ばらつきはありますが、今年は25名。おお、いつもより多いわ! 1年生のとき「性教育講話」で出会った子たち、でも忘れている生徒が半分くらい。そんなもんですよね。でも、この講座を自分の意思で選んでくれた! この子たちに、この女子高を出た後のために、しておきたい話、聴いてほしい、知っておいてほしい話は山ほどあるのです。


実は私、女子校が大好き! 共学校しか経験してない私には、初女子校体験したとき目からウロコ!女子校の開放感に感動!スバラシイ!何がって? だって、まず座り方が違う、足(股)の開き方が違う、ただそれだけのことに、ズ~ンと来ましたね。あ~なんて人目(男目)を気にしないんだ!そんな当たり前のことが衝撃でした。そこに男の目がないというだけで。ズバリ Let It Go!なんですね。
私はどうだっただろう?「男子」の目や存在がある日常は、きっと無意識にどこかで彼らを意識していたはず。当たり前のように、こうはできなかった・・・。
だから女子校では「性」の話も「セックス」の話も、直球のストライクゾーンで話ができるので、痛快です。生徒の反応も、ちゃんとツボにはまって反応してくれるのでオモシロイし、ダイレクトでわかりやすい。ほっとします。この女子高の場合は、性教協で頑張っている先生たちが多いので、そういう面でも校風に影響しているのかもしれません。


共学校、工業系の男子が多い学校、定時制などはそうはいきません。学校や生徒の雰囲気の違いもさまざまです。同じ世代の子たちなのに、同じ話を聞いているのに、その反応の違いには、いろいろ透けて見えてくるものを感じます。
特に、暴力や性の話では、男子がいることで、彼らの気持ちに配慮して話をするよう、慎重を期しています。彼らが学んでくれるように、彼らが気づいてくれるように。


さてさて、先ほどの女子高の授業に戻ります、今週の2限分は終えました。
学年全体から個々バラバラに参加しているせいもあって、クラスのまとまりは全っぜんありません。入試からの開放感もあるし、まあリラックスムード満載です。


女子高といえど、例年「彼氏がいる、いた」生徒はいたのですが、今年はほぼ全員交際経験ゼロ!らしい。今年の新成人独身男女への「恋愛・結婚」調査でも、2人に1人が「交際経験ゼロ」回答だとか。
アイスブレーキングは各自の「受講動機、知りたいこと、期待していること」。
彼女たちの声・・・「女子校という枠にいたから彼氏がいたこともなく、男性と関ったこともほぼありません。大学に行って男性との関わり方が不安」「もうすぐ大学生になるから、恋愛のこととかを学びたい」「彼氏のつくり方、男友だちのつくり方」「“好き”というのがわかりません。どういう気持ちなのでしょうか」「恋とは何ぞや?」「恋愛はいいものですか?」「女子校から共学に行って変わること、困ること」など、女子校ならではの彼女たちの正直な気持ちです。
「デートDVとか無縁だと思ってた。大学に行く前に現実を知っておきたかった」「講座の題名に興味をもったから。自分が知らない話を聞いてみたい。10代の現実を知りたい」「知識がないと対応や判断に困るから」「こういうことを教えてもらう機会はあまりないから」「ストーカーされる人の原因」「ストーカーする人の心情。いきなりストーカーになるのか?」など。恋愛そのものへの不安や危険への危機感もあります。


授業では、恋する前に知っておきたいこと、恋する2人に大切なこと、暴力を見抜く力や自分を守るスキルをもつことなどを取り上げます。来週の2限分を終えて、彼女たちがどんな感想をもつのか、中身を含めて次回にお届けしようと思います。

 

今年もよろしくお願いします。
私は、新年のお楽しみをしてきました。
正月明けに零下8度の極寒ソウルで『KINKY BOOTS』(韓国版) というK-ミュージカルを観てきました。ブロードウェイのドラッグクイーン作品です。日本人が多くてびっくりしましたが、主演のチ・ヒョヌさんファン向けのツアー企画があったようです。

 

 

 

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具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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