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YURIさんのフェミカンルーム81 シスターフッドのおしゃべりサロン、ゆるりと始めます

具ゆり2023.11.01

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すっかり秋になりました。わが家の小さな庭に1本ずつ植えたミカンと大実キンカンは、今年も大きな実がたっぷり。色づいてきた様子を毎日ながめて楽しんでいる。
夏に妹がくれたムスカリはこの間までへろへろだったのに、急に青々と伸びてきた。すごく強くて増えるというから楽しみ。プランターのキキョウもガンバって咲いてるし、みんなよく育ってくれてありがとー。そんな小さな幸せを味わう日々です。

ゆっくりペースに慣れて、コラムも季節ごとになりました。
以前にお知らせしていた「YURIさんのフェミカンルーム」は、そんなわが家で
<シスターフッドルームさらん>&<ウィメンズカウンセリングさらん>
として、少しずつ動き出しています。

<さらん>は韓国語 사랑(サラン)で、「愛」「LOVE」の意味。 
韓国ドラマでおなじみですよね~「サランへ~💛」
おんなたちの#WithYou 空間として、おんなのおしゃべりサロン、シスターフッドの場でありたいと名づけました。
テーマのある語り合いCRサロンや、シニアサロン、ランチ会など、これから楽しんでやっていきたいと思っています。
同時に、こんなこと誰とも話せないよねと思って話せなかったことも、話せる相手も場所もないから諦めてきたこと、そんなことを遠慮なく気がねなく話せる安心な場になりたい。
ゆっくり話したあとはおいしいごはんを作って食べたりね。
いえ、先にごはん食べてからおしゃべり、でもいいし。
最近、<プレさらん>をぼちぼち始めています。これまでお世話になった人、来てほしいゲストを招待して「YURIさんのおいしいごはん」をふるまっています。
今の私はとても自由で快適です。

フェミニズム、ジェンダー、女性のからだとこころ、セックスと避妊、性とプレジャー、フェムテック、生理、避妊、中絶、非婚・結婚、性暴力、更年期・老年期、母娘関係・・・。
話したいテーマはいろいろあるなぁ。来る人たちがどんなリクエストを出してくれるかも楽しみです。
先日、本棚の『射精責任』を見た人が「これやりたい!」と言ってくれた。
「おお!いいね~」
シスターフッドルームさらんオープン企画に『射精責任』はかなりいいかも。
先走ってしまいましたが、そんな経過でゆる~っと準備中です。

<ウィメンズカウンセリングさらん>は個人カウンセリング(対面・オンライン)の場。
同じ場所ですが、シスターフッドルームとは別枠にしました。

先日、9か月ぶりに連絡をくれたHさんが、地下鉄とバスを乗りついできてくれた。
別居後、離婚調停が難航していて気になっていた。
「今週、離婚届けを出せました」。お、お、お~!!! いきなりの朗報💛

Hさんは、6年前、ある地方自治体で開催された暴力防止月間セミナーの参加者だった。
タイトルは「夫婦げんかとDVの違いがわかりますか?」(これ、よく使ったな)
たぶん女性が15人くらいいたセミナーで、そのときに直接話したのか、覚えがない。
セミナーから2年後、彼女はカウンセリングルームを訪ねてきた。

セミナーが自分のパートナー関係を見直すきっかけになる人は多い。
パートナーとの関係にモヤモヤがない人なんて、果たしているんだろうか。
だからといって、自分が住んでいる自治体主催となると、どこに知り合いがいるかわからないし、知り合いがいたってことでそそくさといなくなる人もいるのです。
人には知られたくないけど、ここまで来るってことは、ほんとはとっくに深刻なケースになってることも多いし、そのことで悩んでいる人がいるはずとセミナーでは常に心がけて言葉を選んで話している。 

Hさんの自己洞察力は深かった。
18年の結婚生活で、自分を押し殺さないとやってこれなかったパートナーとの関係。その事実に向き合うことになる。ここがしんどいんだけど、おそらくもう限界!でその突破口を探して、誰かに背中を押してもらいたい気持ちが、カウンセリングに向かわせるんじゃないだろうか。
だけどね、おかしな相手と正常に暮らすなんてどだいムリなのよ。
おかしな相手だから、こちらもおかしくなるんだから。
「私がおかしいのかしら」と思わせられてきた世界を脱出しようともがきだしたHさんの挌闘が始まった。

相手の問題なのに、責任転嫁するのに長けたモラハラは、とても手ごわい相手です。身体的暴力がないといまだにDVは気づきにくい、誰もがまさかと思いがち。
Hさんのカウンセリングは、夫のモラハラに追従せざるを得ない日々、強要されていた性的暴力が赤裸々に語られた。
カウンセリングをはじめて6か月後、Hさんは家を出た。

彼女のケースで改めて感じるのは、モラハラDVの加害者はほとんどがサイコパス。
自己愛性人格障害もあるし、被害妄想が強くて執拗で、通常では考えられないような細かいことにこだわってくる。自分の世界だけが正しいと譲らないので、どんなに誠意を尽くしてもこちらの言い分を納得しようとしない。そういう相手と話し合いが通じるわけないし、こういう厄介な人との離婚はどこまでいっても平行線。たまらない。

Hさんに紹介したO弁護士がいなければ、いえ、O弁護士さえてこずらせるサイコパス相手に、結局は3年半かけて審判で決着を得た離婚だった。
これ以上関わっても相手は決して変わらない、自分のエネルギーをムダにしない。そうして相手に譲歩した部分は大きかった。
離婚成立したその足で、さっそく名前も変えたという。
よく乗り越えたね。お疲れさま。
そして、あなたの人生に「おめでとう」。
ちなみに『射精責任』の読書会やりたいリクエストをくれたのはHさんでした。

<さらん>はまだ一部にしか公開していません。
私はしばらく旅にでます。その後、長年悩みの種だった外反母趾を治療して、健康な足を取り戻したら復帰します。
2024年があけたらFacebookを準備して改めてごあいさつします。
こんなスローペースのYURIさんのフェミカンルーム、今後ともよろしくお願いします。
みなさん、サランヘヨー💛

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具ゆり

具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んでいる。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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