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まさか自分が「食いしばり」?!

深井恵2015.05.15

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4月に入ってすぐ、歯の埋めていたところが取れた。取れた次の日、すぐに歯科医院に行ったところ、「虫歯でもないし、取れてすぐだから、強力な接着剤でくっつけておけば大丈夫です。削る必要はありません。一番強力な接着剤でくっつけるからそう簡単には取れないはずです」と言われた。接着剤を塗られ、しばらく歯をかみ合わせて、くっつくのを待って、あっという間に治療が終わった。一回で済んだので「ラッキー」と思い、歯医者通いにならなくてよかったと、胸をなで下ろしていた。同じところが外れたのは、3回目だった。

 

 

 

3年ほど前、中学時代の同級生で歯科衛生士をしている友だちに勧められて、その歯科医院に行くようになっていた。その歯医者に、「定期健康診断を年に一回行うように、歯も年に1回定期検診したほうがいいですよ」と言われていた。そして、「歯と歯との間に隙間ができてきているので、歯間ブラシかフロスを使ったほうがいい」とも言われた。さらに「歯石取りは半年に1回くらいはしたほうがいい」とも言われた。歯の定期検診は、確かにその通りだなと、年に一回、歯石取りも兼ねて定期的に行くようにしていた。歯石取りは、歯医者が儲かるためもありそうな気がして、丁寧に歯磨きをしておけばいいやと思っていた。

 

 

 

その歯科医に言われるまで、歯と歯の間に隙間ができているという自覚はなかった。試しに、歯間ブラシの一番小さいサイズを買って、歯と歯の間を掃除しようとしてみたが、どうも思うように歯間にブラシが入ってかなかった。ブラシを入れるのが難しいのなら、フロスにするしかないか・・・と、フロスを試してみることにした。予想以上にフロスが通り、隙間があいていることにビックリした。年をとってきた証拠だな・・・などと思いつつ、それから真面目に、歯ブラシだけでなく、フロスも使って歯の手入れをしていた。

 

 

 

フロスを使うように言ったのはその歯医者だったのに、前回埋めていたところが外れた時に、「フロスをその部分に使うと、フロスがひっかかって埋めたところが外れやすくなるから、その部分にはフロスを使わないように」と言われた。それ以降は、その部分にはフロスを使わずに、歯ブラシだけで済ませていた。

 

 

 

ところが、「そう簡単には取れない」はずだったのに、一ヶ月後の5月上旬。某チューイング・キャンディを
食べていたら、またしても埋めていたところが取れた。しかも、今回は、取れた後の残りの歯が一部欠けてしまっていた。歯が欠けてしまっては、歯を埋めていた部品(?)の型が合わずに、型取りをして埋め直さなければならなくなるのではないか?
歯医者に通院するのは面倒だなぁ・・・などと、心配しつつ、おっかなびっくりで歯科医へ向かった。

 

 

 

歯科医に見せたところ、「一番強力な接着剤でくっつけたのに、こんなに頻繁に取れるなんて、おかしいですね。別に原因がありそうです。口の中にコブもあるし、もしかしたら『食いしばり』なのかもしれません」と言われてしまった。この「食いしばり」、この日初めて耳にした言葉なら「食いしばりって何のこと??」となりそうなところだが、実は、この「食いしばり」を、私は元同僚から聞いて知っていた。

 

 

 

その元同僚は、以前、歯が痛くて仕方ないので歯医者に行ったら、「虫歯ではない」と言われ、「もしかしたら『食いしばり』かもしれません。『食いしばり』はストレスによって、眠っている間に、無意識のうちに歯を食いしばってしまうこと。マウスピースで『食いしばり』を緩和してみましょう」と、マウスピースを作り、夜眠るときに口にはめて寝るようにしたら、歯の痛みが軽減されたと話してくれていた。

 

 

 

その話を元同僚から聞いたときは、「『食いしばり』なんて初めて聞いた。金縛りの親戚みたいな名前だな」・・・などと思っていたのだが、それから「食いしばり」という言葉が頭の片隅に残り、自分自身が夜中に目が覚めたとき、何かをかんでいた後のような口の感覚があり、もしや、自分も「食いしばり」?・・・でも、別に痛みはないからそんなことないか・・と、気にしないでいた。

 

 

 

しかし、今回、はっきりと「食いしばり」と言われて、ちょっと調べてみたら、「食いしばり」の症状には軽いものから重度のものまで、さまざまあることがわかった。かむと痛い、歯がしみる、歯が痛い・・・といった「ありそう」なものから、歯のセラミックが欠ける、あごが痛い、歯が割れる、歯茎が痩せるといった症状もあり、さらには、肩が凝る、偏頭痛、骨隆起、顔が大きくなる・・・と、身体の形に至るほどの症状まで。

 

 

 

自分の場合は、「歯の痛み」はなく、「歯が割れる」、「歯茎が痩せる」、「骨隆起」、「顔が大きくなる」(?)が当てはまるようだ。「骨隆起」は、インターネットの画像で見て、「ああ、自分の口の中にもあるある」と、腑に落ちた。歯茎のおおもとのところが白っぽく丸く盛り上がっていて、なんだろ、これ・・・と思いつつ、痛みもないし、別に気にせずにこれまで生きてきたのだが、「食いしばり」によるものだったとは。顔が大きくなるのは、食いしばることによって、筋肉と骨が発達し、結果的に顔が大きくなる・・という仕組み。

 

 

 

ストレスがない生活を送っているつもりはなかったが、大したストレスを感じていたつもりもなかった。しかし、自分が思っている以上に、無意識のうちにストレスがたまって、寝ている間に歯を食いしばり、これまでストレスをやり過ごしていたということか。ストレスがあるのに、ストレスはないと、自分で自分の心をだまし続けていたような気分になってしまった。「食いしばり」には、マウスピースだけでなく、自己暗示もそれなりの効果があるらしい。ストレスによる「食いしばり」を自覚したいま、自分を自己暗示にかけ、歯を食いしばらなくても眠れるようになるのが、当面の目標である。しかし、集団的自衛権だの原発再稼働だの残業代ゼロ法だの、ストレスフルないま、埋めたところが外れる日も近い?!

 

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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