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この国で女性が輝くためには、仕事に子育て、夫の世話も家事もして、さらに子どもが引きこもった場合には90代まで生きて子どもに年金を受給させなければならないという現実。

栗林デバ子2015.06.29

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こんにちは、デバ子です。
日本女子サッカーの勢い、すごいですねー。
早朝、なでしこジャパンの試合を見ながらネットを見てたら、Yahoo!トピックスに「ひきこもりは40代で終わるおかあさん、90代まで生きましょう!!」というタイトルの記事が出てました。
「ひきこもり」と「母親の長生き」に、どんな関係が?とヤフーの思惑にまんまとのってクリック。最後まで読んでしまったのですが、「90代まで生きましょう!!」という、なんだか明るそうな見出しとは真逆で、とっても怖い話でした。
書いたのは田中俊英さんという方。引きこもりや不登校について取り組む専門家のようで、内閣府の「困難を有する子ども・若者及び家族への支援に対する支援. の在り方に関する調査研究企画分析会議」(長っ!!)の委員を務めるなど、活動実績もある方のようです。
記事によると、田中さんは引きこもりに関する講演会で、ひとつの打開策として、母親に90代まで生きることを提案しているそうです。
そのココロは、たとえば子どもを産んだのが25歳として、親が子どもの国民年金を払い続けていれば、65歳で引きこもりの子どもも年金を受け取れるようになる。その時、母親は90歳。年金さえ受け取れれば、子どもは生き延びられる。
<だからこそ、母は90才まで生きなければいけない。あるいは、90才程度まで生きて、子どもの年金受給年齢を待つ必要がある>と。
長生きってもっとポジティブな感じでオススメされるものかと思っていたんですけど、義務になっているとは。もはや、長生きまで「母親の仕事」になっている・・・・。
引きこもりって社会問題になっていて、行政も就労支援をしたり、さまざまな施策をとっているのかと思いきや、もっとも現実的な打開策が長生きして年金を受け取らせることって、すごいですね。
さらに田中さんは
<父親がたとえ平均寿命通り亡くなったとしても、子どものひきこもりは続き、母親は生きる。ここで母親は暗くなることなく、父からの遺族年金を引き継ぎながら、なんとか90才まで生きてみる>
とも書いてます。
記事中で父親について書かれているのはこのくだりだけ。ずっと、母親!お母さん!と連呼されて、とっても息苦しい気持ちになっていたところに、さらっと、平均寿命で死んでも、って。家にカネをもってくる以外、父親が必要とされる理由はないんでしょうか。あまりの存在感の希薄さ。
田中さんの考え、経験のなかでは、引きこもりの子どもの面倒を見ているのは母親だけなんでしょうか。
この国で女性が輝くためには、税金を納める仕事をして、子育てもして(あ、2人以上産んで育休をとった場合は保育園ではなく自宅で面倒見ないとダメです)、夫の世話も家事もして、さらに子どもが引きこもりだった場合には90代まで生きて、子どもに年金を受給させなければならないんでしょうか!!そのうち、母親は130歳くらいまで生きて、引きこもりの子どもの介護して、看取ってから逝くべき、とか言われそうな勢いです。
あまりにあまりに重すぎる・・・。
きっと、これは田中さんの考えというだけでなく、実際に引きこもりの子どもに悩んで講演会に足を運ぶのは圧倒的に母親が多いということなんだと思いますが。
私にはただただ重く苦しいこの提案ですが、講演会ではけっこう盛り上がるのだそうです。
<特に75才を越えてからは、子どものケアよりも自分(母)自身の長生きを考えてください、と言うと、わりと盛り上がる。誰もが100才になりたいと思っており、こどものひきこもり高齢化は母自身が100才になるための正当な理由になるからだ。>
悪い冗談にしか見えない。どれほど抑圧されているんでしょうか。誰かの奴隷として長生きするより、もっと若いうちから自分のために生きることを考えたほうが良くないですか。
誰もが誰かの犠牲や奴隷として生きずに住むように、国や社会があるのだと思っていましたが、この国で母親として生きる限り、それは本当に難しいみたいです。

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