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「なぜ女だけで政治を学び語らなければいけないのでしょうか」

栗林デバ子2016.06.30

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 7月10日、参院選の投開票日です。

 というわけで今、新聞もテレビも選挙報道であふれているわけですが、今回はいつも以上に女性の投票行動が注目を集めているような気がします。

 民主党の山尾志桜里議員が指摘した「保育園落ちた!日本死ね」問題もあったからでしょうか。新聞も保育園に子どもを通わせるママたちが自主的に開く憲法勉強会やデモなどの様子が新聞や雑誌でも報じられ、「VERY」や「LEE」などのファッション誌も選挙特集を大々的におこなっています。
 育児に仕事にとすごーく忙しい彼女たちが手弁当で勉強会まで開くなんて、今の政治にどれほど強い危機感を感じているのか。

 そして気になるのはもうひとつ、男たちの不在です。なぜ女だけで政治を学び語らなければいけないのでしょうか。

 ある子育て中の30代の女性にインタビューした時のこと。家で夫と今回の参院選について話しをしないんですか?と聞いてみました。
 すると彼女は夫に聞いても「お前にはどうせわからない」と言われて会話が終わってしまうから、それ以上話ができないというのです。
 「なぜ安倍さんはマスコミから嫌われてるの?」「憲法が改正になったらうちの子も戦争に行かなくきゃならないのかなぁ」といっても「中国が危ないからしょうがない」と言われたと。だから勉強会に来ているのだと言っていました。

 中国が危ないって……。実際に家庭でこんな会話が繰り広げられたのだのとしたら、たぶん「お前はわからない」という夫自身、全然わかってないですよね。しかも彼女の疑問や不安がすごく地に足のついたものに対して、夫のこのぼんやり具合。
 きっと彼女は子どもを産んで、なんで少子高齢化って言われながら、こんなにも保育園入れないの?子育てしずらいの?仕事も子育てもやってくれとか無理だし!!などなど、自分の問題として政治に向き合っているのに対し、夫は全然自分の問題になっていないんじゃないかな。だから中国の脅威とか言っちゃてるんじゃないでしょうか。
 男同士でお酒を飲みながら政治の話をしているのなんて一度も見かけたことないし、男だから政治に詳しいなんてことがありえないのに。あなたが詳しくなくても誰も何もがっかりしないよ。確かにこれでは女だけで勉強会を開かなきゃいけないわけだ。

 なんで男って「わからない」の一言がいえないんでしょうね?自分もわかってないなら「オレもわかんない。どうしてなのかな?」って言えばいいんじゃない??
 しかも政治家のいうこと、真に受けてるし。
 こういう話を聞いてると、30代、40代の男が日本をダメにしているんじゃないかと思っちゃう。

 ある福祉関係者がシングルマザーはすぐに連帯するけど、シングルファザー同士がつながることは難しいと言ってました。シングルマザーは自分たちの困りごとを打ち明けて、助け合えあうことができる。でもシングルファザーはほとんどの人が「いつか再婚するから」と自分がシングルファザーであること自体を認めようとしないらしいんです。で、どんどん孤立を深めていく。だから、手をさしのべにくいんだと。

 憲法や政治のことも同じじゃないでしょうか。自分の無知を認められないから「女はバカだからわからない」という言い方で自分の優位性を保ちつつ、女と議論するのを避けられたと思ってる。女は勉強会を開いたりアクションを起こしているからメディアが注目するけど、本当に取材すべきは何も知ろうとしない、まだまだ「エラい人」のいうことを信じてればいいと思っている男たちの方だと思う。

 つい怒ると主語が「日本は」「男は、女は」って大きくなりがちなんですが、デバ子自身は今回の選挙を憲法改正や日本のあり方が大きく変わる可能性のあるすごく大切な節目だと受けとめています。男女の本質的な平等やいかなる人も人権を侵されてはならないことなど、とても大切なことを定めた憲法が変わるかもしれない。わたしはそんな国では暮らしていきたくありません。だから選挙に行こうとおもいます。

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