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“DEAR BROCK TURNER” “IT HAPPENS” アメリカに潜むレイプカルチャー

朝美2016.10.11

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 HELLO WORLD~♪

 先月、名門大学スタンフォードの元・学生で水泳部所属であったブロック・ターナーが出所されたニュースが全米を駆け巡りました。

 事件が起こったのは、2015年1月18日。
 お酒に酔い意識を失った女性をゴミ容器の隣で強姦し、膣に異物を侵入したターナー。通りかかった大学院生によって、女性は、病院に搬送され、ターナーは、強姦罪で逮捕(大学は退学処分)。

 有罪判決を受けたターナーは、最長14年の刑期が下される可能性があったのにも関わらず、下された判決は、禁錮6ヶ月。あまりにも短すぎる刑期と寛大なる温情を受けたターナーに、罰が軽すぎると全米から批判の声が上がりましたが、その声は届くことなく、何と、9月に出所。たった3ヶ月間の服役期間で刑期を終えてしまいました。

 「長い刑期は、ターナーにとって、悪影響を及ぼす。ターナーは、まだ若く、過去に犯罪を犯した経歴はない」と語るパースキー裁判官ですが、エルサバトル出身のオトコが犯した女性強姦事件に対しては3年間の刑期を言い渡しています。

 裕福な白人家庭で育ち、有望な将来を期待されたエリート学生がもつ特権が改めて浮き彫りにもなったこの事件。犠牲になった女性はどうなるんだ。納得できるわけがない。

 “パースキー裁判官は辞任しろっ”
 “犯罪者を守るのではなく、犠牲者を守れっ“
 “私たちには、私たちの娘たちが暮らしやすい未来を創る義務がある”

 と、ターナーとパースキー裁判官への怒りの声が爆発。
 この正義のない判決にchange.orgでは、パースキー裁判官の免職を訴える署名運動も行われました。
 Remove Judge Aaron Persky from the Bench For Decision in Brock Turner rape case.

 この事件にターナーの父親は「たった20分間たらずの行動だったに過ぎない」。「息子は、私たちにとっては天使のような存在である。我が息子を許すべきだ」とコメント。ターナー家族への支援を求めるフェイスブックページが立ち上がりましたが、このような行為は、性犯罪を正当化するようなものだとフェイスブックページの削除を要請する書名活動がchange.orgを通して行われています。
 Facebook, please take down the "Brock Turner Family Support" page!

 アメリカでは、性犯罪を犯した者は、SEX OFFENDER/セックスオフェンダー(性犯罪者)のリストへの登録が必要となり、ターナーも例外ではありません。家族のもとへ戻ったとされるターナーは、SEX OFFENDER/セックスオフェンダー(性犯罪者)リストへの登録が必要とされます。この登録は、居場所を変える度に更新することが義務とされ、同リストには、犯罪者の写真、氏名、住所、傷やタトゥーの有無。性犯罪者がどのような性犯罪を犯したかまでの詳細が記載。公共に公開されています。

 そこで、ワタシの住んでいる街のセックスオフェンダーを検索してみたら、1ページに20人ものセックス・オフェンダーの名前が記載された8ページのリストが見つかりました。リストに記載されたセックスオフェンダーらは、性別、人種、バックグランドも様々。あまりにも危険で身近すぎるアメリカのレイプカルチャーにゾッとしましたが、自分に起きた出来事も思い出してしまいました。

 それは、ニッポンとニューヨークで起きた出来事。一度目は、人気のない通りで、サラリーマン風のオトコに後ろから抱きづかれ、スカートを捲られ、カラダ中を触られ、2度目は、知リ合いだったオトコに押し倒されました。

 どちらともその場を逃れることはできましたが、自分の弱さを知った自分への喪失感。怒りと悔しさと恐怖と空しさと無力感。強くなりたいのになれずにいる自分がたまらなく嫌になった事を覚えています。

 アメリカでは、2分間に1度の割合で性犯罪が発生しており、33人に1人の男性が強姦未遂、または、強姦を犯した過去があるといっています。そして、その90%の犠牲者は女性。10%が男性。警察に届け出を提出するのは、約40%にしか過ぎず、犠牲者の約50%は、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder/心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいるとの調査があります。

 “IT HAPPENS” それは、起こる。

 アメリカ・ニューヨーク州の大学で写真を専攻する女性フォトグラファー。自身も性犯罪の犠牲となったヤナ・マズケヴィッチさんが映し出したアメリカのレイプカルチャーの闇。社会に潜むレイプカルチャーとその根絶を訴える”DEAR BROCK TURNER””IT HAPPENS”フォトシリーズが話題となっています。
 ”DEAR BROCK TURNER”無表情の女性が、ワタシたちに語りかけます。

 “そこに1人でいたワタシの責任ですか?”
 “ワタシのスカートが短かいからですか?”
 “ワタシが友好的だからですか?”
 “ワタシが1人で歩いていたからですか?“
 “ワタシが自分自身を守れなかったからですか?”
 “ワタシは、性的被害を受けて当然ですか?“

 ジェンダーやセクシャリティーを問わずに起こりうるアメリカのレイプカルチャーを物語った“IT HAPPENS”
 「居心地の悪さを感じる写真かもしれませんが、犠牲者の目を見て、その声に耳を傾けて下さい」とヤナさんは話します。

 “それは、突然起こる”
 “それは、予期せず起こる”
 “それは、望みもないのに起こる”
 “それは、どこにでも起こる”
 “それは、誰にでも起こる”
 “それは、どこにいても起こる”
 “それは、何時でも起こる”
 “それは、理由もなく起こる”
 “そして、それは、起きた”

 今月もカリフォルニアから朝吠え聞いて頂き、ありがとうございました!

 今日も、素敵な一日をお過ごしください。
 BE KIND TO ONE ANOTHER

 GRATITUDE 感謝
 KEEP SMILING ☺

 イヌ記事コラムはじめました♪
 LEFE WITH BETTER WITH DOG/イヌからキミに贈り物

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朝美(ともみ)

様々な業界を渡り働くジョブホッパー。米・最も働きたい企業にランクインするフォーチュン500企業に籍を置き、ライター、ライフスタイルリサーチャーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。NY発の女性による女性のための女性のFAST COMPANY が主導するwoman of sextechのチームメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai

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